日々録(みどころ)

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2021年7月22日 梅の剪定・アイスシェーバー

オリンピックも始まりましたが、武相荘の緑も競うように勢力を増しています

遊歩道の下側の湿地、菖蒲の後、今は夏水仙が咲いています

遊歩道を進むと、カチャ、カチャッ、と小気味良いハサミの音が聞こえて来ました
庭師の北住さんが梅の木を剪定中。暑い中ご苦労様です

階段のコーナーに大鉢のハス。少しですが今年も花が咲きました

柿の木の木陰、清涼感ある姿を見せているのはヒオウギ

オープンカフェにはアイスシェーバーが出て来ました
今は展示品ですが、昔は
夏が来ると次郎はこれでかき氷を作って、子供たちを楽しませたそうです

瓦門をくぐってレストランとミュージアムのある邸内へ

暑い時期に元気な、ルドベキア・タカオ

白洲次郎と白洲正子の住居だった、茅葺のミュージアム
8月29日まで「武相荘の夏」展を開催中

小さなお花はヤブラン。裏山の遊歩道の入り口あたり、探してみてください

暑い季節になりましたが、豊かな緑の中で、正子と次郎の趣味などもお楽しみいただきながら
リフレッシュいただけたらと思います

梅はずいぶんすっきりしました

2021年6月18日 雨の日の楽しみ

大鉢に植わった一株のハス
大きな葉にたまった水がガラス玉のように光って綺麗です

雨のオープンカフェも、独特の良さがあります

11時オープンのレストラン。白洲家ゆかりのメニューでお楽しみください

レストランテラスに咲く朱色の花、姫緋扇水仙

茅葺のミュージアムでは夏展を開催中です

茅葺の建物のさらに奥へと続く遊歩道
加藤清正の旗立石が、水を含んで黒光りしています
正子が実家の薩摩の樺山資紀伯爵家から移設したものです

遊歩道を戻ると、竹林の前にモミジの青葉が見事でした

2021年5月20日 梅雨間近

梅雨も近く、1週間の半分は雨模様ですが
水分をたくさんもらって、緑が茂っています

駐車場から続く小径、ちりばめたように白い花が咲いて
お出迎えしてくれました。ドクダミの花です

道が竹林へ入ると色合いが一変
ベージュの絨毯は、笹の枯れ葉です

竹林を抜けると遊歩道の下側に湿地が見えます
菖蒲が競うように咲き始めました

ウッドデッキに枝を伸ばす、オオヤマレンゲ
大きな花のつぼみが膨らんできました

建物側にはヤマボウシの花が満開、
菱形の大きな白い花、今まさに見頃です

階段を登って邸内へ入ります

こちらはガレージのオープンカフェ。白洲次郎が車庫にしていた建物で、
次郎ゆかりのクラッシックカーPAIGEが常設展示されています
(奥で、館長が何やら打ち合わせ中のようです)

柿の葉の緑が鮮やかさを増しています

門の奥へ入ると、いっそうすっぽりと緑に包まれた邸内
雨の日は緑の気配を一層強く感じます

今日は茅葺のミュージアムに入ってみましょう

一番広い囲炉裏の間、正子の好んだ器をいろいろ見ていただけます
春展後半を開催中です(本展は5月末まで)

花入れになっているのは、江戸時代の火消壺
奥に掛けてある羽織りは読谷山織、裏地の紅型が鮮やかです

奥座敷には、きものや和装小物を展示

床間の花入れには先ほどのヤマボウシが

湿度の高い梅雨の季節、大きな窓のある茅葺の家で
雨の音を聞きながら、次郎と正子はどんな風に過ごしていたのでしょうか

2021年4月22日 キンラン、ギンラン

ミュージアムとなっている茅葺のさらに奥側には小さな森が広がっており
毎年4月初旬から中旬ごろ、峠の向こう側に、キンランの花を見ることができます。

秋は紅葉が鮮やかな石段、その向こう側、山側の斜面に…

キンラン

キンランと隣り合ってギンランが咲いているポイントがありました。
どちらも咲く場所は限られているそうで、
毎年この時期を楽しみに来てくださるお客様もいらっしゃいます。

ミュージアム向かいの竹林。竹の子はもうこんなサイズに。

オープンカフェを楽しみたい季節になりました。

カフェ下側の橋掛りのウッドデッキ

正子が気に入って我が家へ移築した瓦門

レストラン前は、柿の若葉の天井のようになって綺麗です。

これから緑の色が日に日に濃くなっていきます。

2021年3月18日 花の庭

三月は、一年を通して武相荘に一番花の多い季節かもしれません。

駐車場側の入り口から、竹林を抜ける遊歩道には様々な椿が。

今満開の聚楽(じゅらく)。たっぷりとした大輪に貫禄があります。

石垣を登る小径には、ちらしたように黄色い花が。日向水木の木です。
(※階段は畑の奥にあり、お通りいただくことは出来ません。遊歩道からお楽しみください)

下側は井戸水が流れ込んでおり湿地を形成しています。すっかり若草に覆われました。
奥に見える黄色の花は連翹(れんぎょう)です。

白洲次郎が中学生の時に乗っていた最初の車、PEIGE(同型車の展示)

レストラン前の地表を覆っている深緑の草に花が咲きました。ヒメツルニチニチソウです。

いつも季節の花々でお出迎えをしている、レストラン入口の灯明台、
変わった椿が生けてありました。

瓦門の脇にある真紅の大輪は、熊谷という椿。
右下の花はおしべが他と違います。灯明台に生けてあったのはこの花です。

例年は足早に去っていくような春が、今年は少しゆっくり停まっているような気がします。

茅葺のミュージアムでは春展を開催中です。
もともと人が密集するような場所ではありませんが、快適にお楽しみいただけるよう、ひきつづき消毒や室内の換気等、感染対策を十分に備えてお待ちしております。

2021年2月18日 武相荘は椿と梅の見頃です

春を呼ぶように、花々が一斉に開花しています。

椿・有楽(太郎冠者)

竹と競うように大きく枝を張った高木の椿は、有楽。
駐車場側の入口から、竹林を抜ける遊歩道沿いにあります。

椿・有楽(太郎冠者)

竹林のトンネルを抜けると、お能の橋掛かりのようなウッドデッキが続きます。
このウッドデッキ沿いにも、数寄屋や聚楽、他何種類かの椿があります。

武相荘・白梅・能ヶ谷ラウンジ

突き当たり建物前の、可愛らしい木
遠目には雪のような白い花は、白梅です。
ぽつぽつ咲き始めています。

武相荘・白梅
白洲次郎・PAIGE

階段を登って、次郎のガレージ。

武相荘・瓦門

門からはみ出して見えるのは紅梅です。

武相荘・紅梅

満開。今年も見事です。
これから花が散ってくると石畳のまわりが花吹雪で紅に染まります。

上にばかり目が行きますが、地表には立派に福寿草が咲いていました。

武相荘・茅葺のミュージアム

午前中—柔らかな光が茅葺の大きなガラス戸を照らしています。

武相荘・竹林

窓の正面にはさきほどの竹林が見えます。

武相荘・石塔

2月17日は白洲次郎の誕生日でした。
竹林の中央にある石塔に、スタッフが椿を飾っていました。

武相荘ミュージアム・冬展

茅葺のミュージアムでは「武相荘—冬展」を開催中、今月25日まで。
庭のお花とともに、ぜひお楽しみください。

2021年1月20日 紅梅が咲き始めました

今朝は冷え込みました。メダカのすみかの大鉢にも氷が張っています。

お日様のありがたみを感じます。
オープンカフェの囲炉裏では炭を炊いています。

お庭の真ん中にある紅梅。今年は少し早めに花が開き始めました。

満開は2月初旬ごろでしょうか、この木全体が濃い桃色に染まるのです。

遊歩道の下側斜面に咲いているのは蝋梅
こちらはもう終わりかけでした。

椿「大唐子」
瓦門をくぐって左手、レストランの向かい側に咲いています。

木漏れ日ならぬ竹漏れ日が綺麗です。
奥の裏山へ足を伸ばしてみましょう。

足下を見ると、散った紅葉の葉がたくさん。

枝にもまだたくさん残っています。

道祖神のような石塔

石段途中に、熊本の大名加藤清正が戦の時、旗を立てた石が置かれています。
正子が実家の薩摩の樺山資紀伯爵家から移設したものです。(写真右下)

コツコツコツコツ、音がする方を見上げるとキツツキが!
木の節を一生懸命叩いていましたが、いったい何をしているのでしょうか。
(※アオゲラという種類だそうです)

すれ違ったお客様はわずかでしたが、マスク越しに
皆さんほっとされて表情も緩んでいるように思いました。
次郎と正子が大切にした、往時のままの自然に囲まれた空間です。
どうぞ遊びにいらしてくださいね。

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