日々録(みどころ)

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2025年5月18日 茂る緑と、初夏の花々

茅葺き屋根の母屋、武相荘のミュージアムです。

5月も後半となり、緑が色濃くなってきました。
草木が競い合うように枝葉を伸ばしています。

石仏の前に紫の花、ミヤコワスレが咲きました。

崖に立つショップの2階から遊歩道を見下ろしてみました。キバナショウブの黄色の花、ヤマボウシの大木の白い花が見事です。

オオヤマレンゲの花も咲き始めました。
白洲正子が好んだ花で著作の表紙などにも取り上げられています。

蕾も素敵です。遊歩道から手の届くところまで枝を伸ばしておりますが、繊細な花ですのでお手を触れないようお願いいたします。

クラッシックカーの停まっている、ガレージのカフェです。
風が気持ちの良い季節。皆さん思い思いにくつろいで過ごされております。

チケット売り場側入り口からの眺めです。

柿が花をつけ、木下に萼がたくさん落ちていました。

カワラナデシコ。種を巻いたものですが、昔は茅場などにたくさん自生していたそうです。
万葉集にも歌われた日本古来の花です。

レストランです。ランチでは白洲家のメニューを再現した、エビカレーや親子丼が人気です。
ガラス戸越しに、緑いっぱいの景色を眺めながらのひと時をぜひお楽しみください。

さて、武相荘ミュージアムは『武相荘—春』展を、5月25日(日)に終了し、5月27日(火)からは『武相荘—夏』展が始まります。種々のイベントも予定しておりますので、あわせてご予定いただき、武相荘での1日をお楽しみいただけましたら幸いです。

2025年4月17日 春の野

駐車場から邸内へ続く遊歩道。
一面の緑が春の風にそよいでいます。

遊歩道の崖下に咲いたシデコブシ、よく見ると面白い形の花です。

ウッドデッキの階段の上、ツツジが咲き始めました。

次郎と正子のエピソードも残るツツジ、満開になると沿道をピンクに染めます。

オープンカフェ(休憩所)
窓の向こうは一面の緑です。

上から見下ろした遊歩道。
時折、鳥が低空飛行をしていきます。何かあるのでしょうか?

オープンカフェはもともと白洲次郎のガレージであった所。
今もゆかりあるクラッシックカーが展示されています。

瓦門を潜って邸内へ。
手前の縦もはレストラン。奥の茅葺き屋根はミュージアムです。
この日は気候も素晴らしく、レストランには11時のカフェ・ランチのオープンから、沢山のお客様が入られておりました。

レストランのテラスの雲南黄梅、今ちょうど綺麗に咲いています。

こちらはレストランよりさらに奥にあるミュージアム側からの眺め、ミュージアムの向かい側は庭を挟んで立派な竹林となっています。

いま、竹林の手前には、白い可憐な花がたくさん咲いています。シャガの花です。まだ蕾も多いので、4月後半はお楽しみいただけそうです。

短く美しい春の野を、ぜひお楽しみください。

2025年3月22日 春の緑と、沢山の椿

昨日は朝窓を開けると一面の雪に驚きました。
その雪もすぐに解けて、今日は春分の日です。

遊歩道の下側斜面は、いよいよ目覚めたような緑がいっぱい。スギナやスイセンが見えます。

種々の椿も見頃を迎えています。

艶やかな桃色の椿は聚楽(じゅらく)。

花々に彩られた邸内を歩いていると、
古典の物語や絵画が、春を祝福に例えて描いた気持ちが分かる気がします。

こちらは土佐水木。大きな木の枝先に、沢山のつぼみが膨らんできました。
椿の季節が終わるころ、鮮やかな黄色の花を咲かせます。

後ろの建物は、地下階がイベントスペース「能ヶ谷ラウンジ」、1階にはショップあります。

階段を上って、邸内へ。

正面の瓦門をくぐると、レストラン、Bar PlayFast、ミュージアム(茅葺きの母屋)。

門の手前には広いオープンカフェスペースがあり、クラッシックカー PAIGE が停まっています。

門をくぐると、大輪の椿がお出迎えです・大唐子(おおからこ)

小展示室Bar PlayFast の階段脇、常滑の大壺に馬酔木(あせび)が大胆。

白洲次郎と白洲正子が住んだ茅葺きの母屋、ミュージアム
奥の山側も鮮やかな赤い花に彩られています。

椿・黒侘助(くろわびすけ)

こんな日はちょっとドライブに出かけたいですね。春の気分たっぷりの武相荘です。

2025年2月18日 福寿草が咲き、紅梅、白梅が咲き始めました。

ミュージアム奥の散策路へ続く竹林です。

暦では立春を過ぎ、まだまだ厳しい寒さが居座っていますが、邸内の花々は各々の確かなペースで咲き始めています。

福寿草

椿・大唐子

椿・本白玉

遊歩道のウッドデッキ沿いにある白梅が咲き始めました。
古木の梅と、若い木と、違う種類の梅が植っています。

先に咲き始めた若い梅は、2月末頃には満開になるでしょうか。

そして、邸内で一際目引いているのが紅梅です。

白洲正子が植えたもので、
当時は人の背丈ほどだったそうです。
武相荘の、この時期だけの景色です。

ミュージアムでは2月18日より
企画展「武相荘—春」が始まっております。
今回は、次郎・正子の洋装、着物とともに
春を彩る器の数々の展示
生涯オイリーボーイだった次郎の、つなぎや工具を展示したコーナー
そして、期間限定で、正子のお雛様の展示もあり、盛りだくさんとなっております。

暖かいご準備でぜひお出かけください。

2025年1月16日 邸内の「道」

崖側に、まっすぐ渡されたウッドデッキ。

側にはいくつもの椿が植っています。
薄桃色の「数寄屋」が咲き始めました。

突き当たりの建物は「能ヶ谷ラウンジ」。イベント会場などとして使っています。
元は白洲次郎の農具置き場でした。
その時からの名残で、中に入ると奥の壁がデコボコと石垣になっています。
ミュージシャンの皆様からは音響の評判がよく、2月15日にも弦楽器のコンサートを開催します(こちら)。

ところで、この辺りまで来ると、かぐわしい花の香りが漂ってきます。これは蝋梅の香りです。

階段を上へ上がりました。大きな瓦門が見えてきます。
門の奥に、レストランとミュージアムがあります。
左手の建物はオープンカフェスペースです。

お好きな席でお寛ぎください。中央の囲炉裏には炭を起こしてあります。

門を潜って、邸内へ。
右側の建物がレストラン。これからオープンです(11時オープン)。

レストラン入口の灯明台

少し隠れた場所にある物置。
ご来館の際に探してみてください。

レストランテラスの向かい側のお庭。
白洲正子お気に入りの石仏が置かれています。大変古い時代のものです。

最奧の建物まで来ました。茅葺き屋根の母屋は、ミュージアムです。
元は養蚕農家であった建物を、次郎と正子がその半生を通して、自分たちのテイストにしつらえた家です。中では現在「武相荘—冬」展を開催中です。

この日は小春日和で、竹林越しの光が静かに揺れていました。

ミュージアムの奥は、散策路になっています。
昔からの山に、昔ながらの草木の姿を見ることができます。

ぐるりと回って、階段を上っていくと、

枯れて美しいススキや

真っ赤なガマズミの実が迎えてくれました。

新年最初の武相荘散策をお届けいたしました。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

2024年12月23日 冬の散歩道

寒くなりました。開門直後、10時過ぎの遊歩道です。
今日は駐車場側の入り口から、邸内をぐるっとご案内してみます。

ポンプが組み上げる水の音、時折り聞こえる鳥の声や、カラカラと枯葉の音。

コブシの蕾でしょうか。毛皮を纏って暖かそうです。

長いウッドデッキの突き当たりを左に、階段を登ります。
突き当たりの部屋は、白洲次郎が農具置き場にしていた小屋で、今は能ヶ谷ラウンジと名付け、様々ななイベントを開催しているスペースです。(こんなイベントを開催しています

上へ登ると、オープンカフェスペース。車好きの次郎がガレージにしていた場所です。奥に停まっている車にお気づきですか?

中央の囲炉裏では炭をおこしています。

瓦門を潜って邸内へ。
写真手前はカフェ&レストラン。奥の茅葺はミュージアムとして公開しています。
次郎と正子が形作った往時のままの空間をお楽しみいただけます。

ミュージアムの奥側はモミジの色合いが綺麗です。
手前の、白い花をこぼれるように咲かせているの大木は、椿です。

椿・白侘助

寒さを好むのでしょうか。ここ数年で一番といえる開花です。

邸内をぐるりと巡ってみました。

ミュージアムの奥、山側の散策路入り口の紅葉

年内、あとわずかとなりましたが、白侘助、紅葉が本当に綺麗です。
ミュージアムでは初めての企画として、白洲正子が注文したサンローランのオートクチュールを一同に展示しております。(展示詳細はこちら)お近くにお越しの際は、ぜひ足をお運びください。

【年末年始の営業につきまして】
年内は12月25日(水)まで、2025年は1月11日(土)から開館いたします。

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