2025年の記事一覧

2025年6月15日更新武相荘のヒミツ100公式ガイドブック

旅行地図のようなハンディサイズに、武相荘と白洲次郎・白洲正子の知られざる情報がコレクションされた『武相荘のヒミツ100公式ガイドブック』
——武相荘だけでお求めいただける特別な一冊が登場いたしました!

本書は、9年前の2016年に小学館『和樂』の特別付録として企画・制作されたガイドブックを、今回の発行にあわせて加筆修正したものです。

制作チームには白洲正子が健在のころより武相荘に関わってくださっている方もおり、確かな情報と愛が詰まった、何より大変興味深く仕上がっている一冊です。あらためて皆さまへお届けしたく、この度当館が発行元となり、復刻させることにいたしました。

全98ページに、文字通り『100のヒミツ』を満載!

茅葺き屋根の母屋はもちろん、庭園やガレージ、倉庫のような場所にまで、白洲次郎と正子らが暮らした当時から残る『ヒミツ』を発見しています。ページをめくっているうちに、今までとは違った次郎と正子のイメージが湧いてくると思います。

ガイドブック片手に武相荘を巡っていただければ、楽しさ倍増間違い無し。
現地にお越しになれない方にも武相荘の雰囲気を存分にお楽しみいただける一冊になっています。

税込1,320円、武相荘のミュージアムショップで販売中です。(本ウェブサイトの通販ページからもご注文いただけます)ご来館の際には、ぜひ手に取ってご覧ください。

2025年6月4日更新〈第17回〉お能への誘いの会 「隅田川」

舞台本番を控える一番ホットなタイミングで能楽師ご本人に登場いただき、能の魅力に迫っていく武相荘の能楽講座。

能には、非常な悲しみで正気を失った女性を中心人物に置いた“狂女物”というジャンルがあります。今回のテーマはその狂女物の代表的作品の一つ、人さらいにあった我が子を探し求めるあまりに女物狂いとなった女性を描いた「隅田川」です。

画像クリックで印刷用PDFをダウンロード

講師は9月に本番を控え、今まさに隅田川に取り組まれている能楽師のお二人、
主人公を舞うシテ方の友枝雄人氏と、音楽の中心を担う小鼓方の成田達志氏、そしてものがたりの解説をしてくださる国文学者の青柳恵介氏です。

ものがたりの解説は青柳恵介氏。隅田川がはるか東国の田舎であった時代の地域の様子や、能に影響を与えた文学をひもときながら、見どころ聞きどころを教えてくださいます。
鼎談では、世阿弥と元雅の意見が分かれたという部分の演出について、シテ方の友枝雄人氏と囃子方の成田達志氏に、それぞれのお考えをお聞きかせいただきます。今回の一つの注目ポイントです。

舞台本番に向けて取り組み中の「隅田川」から特別に、お二人で一調を実演してお聞かせくださいます。
実演の後は、小鼓の演奏体験ワークショップ。皆さんに小鼓演奏に挑戦いただきます。さて、良い音色を響かせることができるでしょうか?成田達志さんのご指導のもと、お能ならではの音、拍子を感じ取っていただきます。

毎回、能と日本文化の、かなり深いところまで入り込んでいく本講座ですが、お話と体験で、能の知識がない方にも楽しんでいただける内容となっています。(好評を博し今回17回となりました!)

興味はあるけれど触れたことが無かった方、一度は見たけれど分からなかった・・・などという方もどうぞ奮ってご参加ください。お申し込みは下記より。


開催概要・お申し込み

開催日程

2025年8月10日(日) 15:30—17:00

(開場15:00/途中休憩有り)※開始5分前までに入場ください。
会場 旧白洲邸 武相荘 能ヶ谷ラウンジ
定員 全席自由・40名
参加費
お申し込み
  • 講座参加のみ、または観劇チケット付からお選びください。

    本会参加者は2025年9月6日(土)に十四世喜多六平太記念能楽堂で開催される「五蘊会」のチケットを1割引でお求めいただけます。五蘊会の詳細は下記リンク先をご確認ください(座席表あり)。
    2025年9月6日開催「五蘊会」(対談「隅田川の演出について」高桑いづみ&小田幸子/狂言「簸屑」野村万之丞/能「隅田川」友枝雄人)

    • 講座参加のみ 3,800円(税込)
    • 講座 + 五蘊会[S席]チケット 12,800円(税込)
    • 講座 + 五蘊会[A席]チケット 11,000円(税込)
    • 講座 + 五蘊会[B席]チケット 9,200円(税込)
    • 講座 + 五蘊会[C席]チケット 8,300円(税込)
    • 講座 + 五蘊会[2階自由席]チケット 7,400円(税込)
  • 本イベント参加者は、庭園内への入場無料
    入場時にチケット売り場で、本イベント参加者である旨をお伝えください。入場券(一般500円相当)をお渡しいたします。お庭散策やカフェ・レストランをお楽しみください。
    ※尚、茅葺き屋根のミュージアムへご入館の際には、別途1000円が必要となります。
  • お申し込みはこちらから/PassMarket

    クレジットカードまたはPaypayでの決済
    銀行振込がよろしい方は、上記パスマーケット画面にてチケットの販売状況をご確認の上(売切れとなっている場合がございます)、下記イベント専用窓口までメールでお問い合わせください。尚、銀行振込の場合、キャンセル時の返金手数料は自己負担となりますので予めご了承ください。
  • 武相荘イベント専用窓口
    email: contact@buaiso.com
    TEL.090-4367-9708(受付時間: 平日10:00-17:00)
その他
  • イベント参加者ディナー開催!
    ※要別途お申し込み 8,800円 (お食事・ドリンク代込/税込)
    イベント終了後、参加者だけでのディナーを開催いたします。武相荘での一日を心ゆくまでお楽しみ下さい。17:30〜19:30/限定20席 ※お支払いは当日となります。
  • ご予約はレストランへ直接お願いいたします。
    TEL.042-708-8633(レストラン直通)
    「8月10日・お能の会のディナーを希望」とお伝えください。
    ディナーのキャンセルは8月3日までにレストランへ直接ご連絡ください。(以降はキャンセル料金が発生いたします)
募集締切とキャンセルにつきまして
  • 講座8月8日締切、ディナー7月31日締切
  • キャンセルは2024年8月3日までにご連絡ください。原則としてそれ以降のキャンセルはお受けできません。

2025年5月28日更新『武相荘の夏』展 2025

会期: 2025年5月27日(火)〜8月24日(日)
尚、祝日を除く月曜は休館日です。
ミュージアム開館時間:10時~17時(入館は16時半までとなります)

写真左:きもの 芭蕉布、プレスガラス器(大正〜昭和時代)、
伊万里の鉢・大皿
写真中:きもの「めだか文」関口信男・作
写真右:リビングのテーブル/煎茶道具一式、白磁桔梗形向付
写真左:グラス各種、奥/ガラス氷菓器各種(大正~昭和)
写真右①:次郎への招待状と、正子が次郎の母へ宛てた手紙
写真右②:正子アクセサリー 古代ガラスビーズ(古墳時代)
写真左:奥座敷の掛軸 橋図団扇絵 桃山時代
写真中:次郎愛用のルイヴィトンのバッグ
写真右:奥座敷 正子のオートクチュール・イヴサンローラン
手前には伊万里各種、右端「染付千鳥文皿」小林秀雄旧蔵品

夕方、カナカナ蝉が騒がしくなる頃です。
きまって山盛りの蚕豆の鉢とビールを目の前にならべ
いつの頃からか毎年植えるようになった
刻々と花びらをひろげていく夕顔を眺めながら、
人生でも夕方を迎えていた次郎と正子の二人は
過ぎ去った昔を語り合うのが常でした。

牧山桂子

2025年5月18日更新茂る緑と、初夏の花々

茅葺き屋根の母屋、武相荘のミュージアムです。

5月も後半となり、緑が色濃くなってきました。
草木が競い合うように枝葉を伸ばしています。

石仏の前に紫の花、ミヤコワスレが咲きました。

崖に立つショップの2階から遊歩道を見下ろしてみました。キバナショウブの黄色の花、ヤマボウシの大木の白い花が見事です。

オオヤマレンゲの花も咲き始めました。
白洲正子が好んだ花で著作の表紙などにも取り上げられています。

蕾も素敵です。遊歩道から手の届くところまで枝を伸ばしておりますが、繊細な花ですのでお手を触れないようお願いいたします。

クラッシックカーの停まっている、ガレージのカフェです。
風が気持ちの良い季節。皆さん思い思いにくつろいで過ごされております。

チケット売り場側入り口からの眺めです。

柿が花をつけ、木下に萼がたくさん落ちていました。

カワラナデシコ。種を巻いたものですが、昔は茅場などにたくさん自生していたそうです。
万葉集にも歌われた日本古来の花です。

レストランです。ランチでは白洲家のメニューを再現した、エビカレーや親子丼が人気です。
ガラス戸越しに、緑いっぱいの景色を眺めながらのひと時をぜひお楽しみください。

さて、武相荘ミュージアムは『武相荘—春』展を、5月25日(日)に終了し、5月27日(火)からは『武相荘—夏』展が始まります。種々のイベントも予定しておりますので、あわせてご予定いただき、武相荘での1日をお楽しみいただけましたら幸いです。

2025年4月22日更新武相荘の骨董市(第25回)

2025年6月22日(日) 朝10時開場・入場無料

武相荘の門前に所狭しと骨董屋さんが立ち並ぶ、楽しい骨董市。和骨董、西洋骨董から、仏教美術までさまざなジャンルの骨董が武相荘に集います。

6月中旬の開催。雨の多い季節ですが、昔の人は雨や雲も着物や食器の絵柄にして遊んだようです。(江戸時代の雑器、そば猪口やお皿には「雨降り文」や「雷文」があり、現代のコレクターの間で人気です。)

今回はどんな骨董との出会いがあるでしょうか。和骨董、西洋骨董、大正・昭和レトロ、様々な品物が集まります。眼で見て触って、ぜひあなただけの「ほんもの」を見つけてください。

お車でお越しの皆様へ
当日、武相荘の駐車場は混雑が予想されます。満車の場合、路上でお待ちいただくことはできませんので、あらかじめ近辺のコインパーキング利用もご検討ください。武相荘近辺のコインパーキング参考情報はこちら

開催概要

日程

2025年6月22日(日)開催
開始時刻: 朝10:00 ※1,※2


終了時刻: 品物がなくなり次第終了(最終15:30頃)
会場 武相荘邸内4カ所に展開
  • 瓦門までの通路沿い
  • オープンカフェスペース
  • 外階段下の『能ヶ谷ラウンジ』
  • 武相荘ショップ
入場料 入場無料・予約不要
※通常500円の庭園入場料が骨董市の日は無料です。尚ミュージアム観覧は別途チケットが必要です。

※1) 入口2箇所(ユニクロ側・駐車場側)は同時刻に開門致しまします。
※2)「武相荘の倶楽部」メンバーは開場15分前よりご入場いただけます(同伴者は不可)。会員証をお忘れなく。

2025年5月2日更新『古のかな文字から いま、学ぶ・習う』
かな作家・箕浦敬子

平安時代の古筆を「美術」として蘇らせた“かな美術”
かな作家・箕浦敬子氏による 書の講座

画像をタップして印刷用PDF(3.89MB)をダウンロード

古筆の中身を本当にすくいとるというのは、気がつけば、とても時間のかかるものでした。そして、埋もれた千年前の筆の鎌で硯の田を耕した景色を探すのは、無心できてしまいましたが、長年、孤独な道のりでもありました。
この思いを皆さんがこれからするのは、到底時間がかかることで、その山肌は険しいものです。
ですので、自分が好きで探しにいった秘境で、すくいとってきた、この絶滅品種のような古筆の「かなの花」。
大切に摘んできましたので、その静かでキレイな、かなの花を、皆様に一緒にご覧いただければ幸いです。

白洲正子さんの未公開直筆も、同時に展示させていただいています。

講師プロフィール
箕浦敬子(みのうらけいこ)
かな作家

《略歴》
1972 愛知県生
1975 書を始める
1996 松岡正剛事務所(編集工学研究所)
2019 揮毫 大本山 護国寺53世 葬儀貫主名
2020 古筆「枡色紙」(平安時代)の研究、制作
2021 個展「陰影礼賛」(銀座・ひのつみ画廊) 
2021 発表 透ける・揺れる・触れる「KANA SEE THROUGH」古筆作品

2023 個展 「特別展 東福寺を旅する」(東京国立博物館 応挙館/書家初展示)
2024 個展「箕浦敬子のかな 千年のうつろい(銀座一穂堂)
2025 個展「箕浦敬子のかな展」(銀座一穂堂)

《所蔵先》
小堀遠州流家元、大本山護国寺、國學院大學
サウジアラビア皇室、㈱不二家、その他多数

開催概要・お申し込み

日程 2025年6月14日(土)14:00—16:00
13:30開場 ※開始10分前までを目途に入場ください。
  • 第一部 かなを学ぶ(まねる)  40分
  • 第二部 かなを習う(なれる)  80分
会場 旧白洲邸 武相荘 能ヶ谷ラウンジ
定員 15名
お持物
  • 書道道具一式 (筆は小筆をお持ちください)
参加費
  • チケット : 13,000円(税込)
  • 武相荘当日フリーパス付
    一般入場券1500円分付/イベント参加者は庭園内全域と、武相荘ミュージアムをご観覧いただけます。
    1. 武相荘入場時にチケット売り場で、イベント参加者である旨をお伝えください。入場券をお渡しいたします。
      (尚ミュージアムのご観覧は、イベント終了後も可能ですが、最終入場時間が16:30となりますので予めご承知おきください。)
お申し込み
  • お申し込みはこちらから/PassMarket
    クレジットカードまたはPaypayでの決済

    銀行振込がよろしい方は、上記PassMarket画面にてチケットの販売状況をご確認の上(売切れの場合がございます)、下記イベント専用窓口までメールでお問い合わせください。尚、銀行振込の場合、キャンセル時の返金手数料は自己負担となりますので予めご了承ください。

  • 武相荘イベント専用窓口
    email: contact@buaiso.com
    TEL.090-4367-9708(受付時間: 平日10:00-17:00)
募集締切とキャンセルにつきまして
  • 募集締切:2025年6月12日(木)
    キャンセル期限:2025年6月6日(金)
    原則として上記キャンセル期限を過ぎてのご連絡では、代金の払い戻しは行えません。

2025年4月5日更新武相荘|四季といける於、平本拓也

このイベントは終了いたしました。ご来場の皆様まことに有難うございました。今後のイベント予定は当ウェブサイトのほか、InstagramFacebook でもお届けしています。

武相荘の庭で、想い想いに植物を採取し花をいける、抛入花(なげいれはな)の教室を開催します。
古器、現代陶、さらには白洲正子の使った器(現・武相荘所蔵品)を花入に使って、
取り合わせや兼ね合い(礼)によって生まれる「花」の世界を体験いただきます。

画像タップして印刷用PDFをダウンロード(1.4MB)

移り変わる武相荘内の四季の中で、散策及び採取を通した心構え、植物を労わり慈しむ意味の処置方法(水揚げ他)、花をいけるまでの準備を解説。

いけていただく古器、現代陶の花入に加え白洲正子氏の愛でた現・武相荘所蔵品を織り交ぜ、敷板との取り合わせや兼ね合い(礼)を解説。いけられた挿花に個別でアドバイスさせていただきます。

花、室礼と向き合い、探究し、花をいける。このひとときが各受講者様方の日々のライフワーク・スタイルの中で、花を愉しむきっかけになりますと幸いです。

講師紹介

当イベントを開催するのは、花に生きる平本拓也と、古美術商であり美術の本質的な部分をみつめるIMADOの二人がたちあげた「似無」。「 唯一無二 」をひとつの由来として、花と室礼の出会いの場になる事を想いとし、活動を重ねている。

平本 拓也 | hiramoto takuya

花のひと。1981年 広島県生まれ。
2001年より花の道を志す。
2008年 三重県へ移り、師である佐々木直喜氏に学ぶ。
2016年 帰郷後は生まれ育った広島を活動の拠点とし、草木花の自然の姿、四季の美しさに触れ、表現の原点を見つめる。今に生きる花に向き合い自身の考える植物と人を繋ぐ時間「 ひととき 」を創作している。

今戸 亘 | imado wataru

1986年 島根県生まれ。
2005年 大阪辻調理師專門学校を卒業したのち、辻調理技術研究所へ進学し料理を学ぶ。
2007年6月23日 祖父の代より続く古美術の稼業を学ぶ為、地元島根に戻り父の元で7年間修行した後、2014年に独立しフリーで活動。
2017年 IMADO開店
現在は島根と東京を往来し、国内外の日本美術コレクターとの取引及び、アドバイザー業務をこなす。


開催概要・お申し込み

日程 2025年6月1日(日) 13:00—17:00
12:45受付開始 ※開始5分前までにご来場ください。
会場 旧白洲邸 武相荘 能ヶ谷ラウンジ、庭
(お車でお越しの場合は武相荘駐車場もご利用いただけます)
定員 10名
ご持参いただく物 花鋏・布巾・霧吹き・花を持ち帰る袋
武相荘の庭を散策し、植物採取を含む内容となりますので予め服装にご配慮ください。
雨天時は雨具などをご準備ください。
※ご準備いただくことが難しいものがありましたら事前にご相談ください。
参加費
  • チケット : 23,000円(税込)
  • 武相荘当日フリーパス付
    一般入場券1,500円分付:イベント参加者は庭園内全域と、武相荘ミュージアムをご観覧いただけます。(通常別途有料)
    1. 武相荘入場時にチケット売り場でイベント参加者である旨をお伝えください。
    2. ミュージアム鑑賞はイベント開始前のお時間をご予定ください。(ミュージアムは17時終了のため)
お申し込み
  • Passmarketでの販売は終了いたしました。残席はお問い合わせください。
    お申し込みはこちらから/PassMarket
    クレジットカードまたはPaypayでの決済

    銀行振込がよろしい方は、上記PassMarket画面にてチケットの販売状況をご確認の上(売切れの場合がございます)、下記イベント専用窓口までメールでお問い合わせください。尚、銀行振込の場合、キャンセル時の返金手数料は自己負担となりますので予めご了承ください。

  • 武相荘イベント専用窓口
    email: contact@buaiso.com
    TEL.090-4367-9708(受付時間: 平日10:00-17:00)
募集締切とキャンセルにつきまして
  • 定員になり次第、募集終了となります。
  • お申し込みのキャンセルは5月26日(月)までに必ずご連絡ください。期限を過ぎてキャンセルのご連絡をいただいた場合には、原則として参加費の払戻しは行えません。予めご了承ください。