日々録(みどころ)

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2024年7月18日 蝉の声

梅雨の水分をたっぷり吸い上げ、庭園の緑が一層色濃くなってきました。

遊歩道の出口 | 武相荘

遊歩道を行くと、「ジーーーーーーーィ」っと、蝉の声の大音量。思わず足が止まります。でも、まだまだ夏はこれから。出始めの蝉は1種類なのでしょうか、いろんな声の大合唱というより、岩に浸み入るような斉唱が聞こえていました。

ヤブカンゾウ | 武相荘

武相荘の下側斜面を突っ切る、長いウッドデッキ沿いに
大きなオレンジの花、ヤブカンゾウです。この植物の根は漢方薬に用いられるそうです。

ピラミッドアジサイ | 武相荘

斜面の上側にはピラミッドアジサイ。この枝は、自由気ままに伸びているのでしょうか?

遊歩道ウッドデッキ階段 | 武相荘

大鉢に植ったハスは、最後の花が散ったところでした。
今年も思いのほか沢山の花をつけ、楽しませてくれました。

階段を上に上がると、ショップや、ガレージの休憩所に出ます。

PAIGE ペイジ | 武相荘

ガレージにはクラッシックカー、白洲次郎が最初に乗った車PAIGE(同モデル車)です。

ガレージの休憩所 | 武相荘

ガレージは自由にお寛ぎいただける休憩所になっています。

レストラン | 武相荘

門を潜って、レストランやミュージアムのあるエリアへ。

右手「入り口」とあるガラス戸が、レストランへの入り口です。
今はちょうどカフェの時間、みなさん思い思いにゆったりと過ごされているようでした。

桔梗 オミナエシ | 武相荘

こちらはレストランテラス。今は桔梗とオミナエシが咲いています。

茅葺き屋根 | 武相荘

一番奥にある建物、大きな茅葺き屋根が武相荘ミュージアムです。
白洲次郎・正子の住居を往時のままに、次郎の日用品や、正子の着物、骨董を季節ごとに展示してあります。現在は夏展を開催中。

竹林 | 武相荘

真夏が近づくにつれ、木陰の色も濃くなってきました。

石畳 木漏れ日 | 武相荘

豪雨に打たれて散ったのか、石畳のあいだに笹の葉がびっしり。

モミジの青葉 | 武相荘

最奧の散策路をぐるっと回って山側から望むと、モミジの青葉が爽やかでした。

梅雨が明けるとますますの猛暑が心配されますが、アスファルトの上から邸内の緑の中へ入ると、涼しさに驚くことがあります。武相荘へいらっしゃいましたら、ぜひゆっくりお過ごしください。

2024年6月21日 初夏の新緑の中へ

丘陵にある武相荘には、高台にある入口と、10年ほど前に整備した駐車場へ続く下側の入口があります。今日は、住人である白洲家の人々はもとより、夫妻を訪ねて通った様々な人々が通ったのと同じ、高台側の入口からご案内してみます。

昨日は一日中雨が降り続きましたが、今日は晴天です。
お昼過ぎの時間。雨に洗われた緑が、風にそよいで出迎えてくれました。

右奥に見える瓦門をくぐると、その先がかつての白洲邸です。門の手前左手の建物はガレージ、現在はオープンカフェになっておりクラッシックカーのPAIGEが停まっています。さらに手前は崖下へ下る階段をはさんで、骨董や器、雑貨を扱っている武相荘のショップとなっています。

外階段を下ると、ショップの地下階である「能ヶ谷ラウンジ」があります。実はここはもとは次郎が農具置き場に使っていたスペースです。

階段下の大鉢には蓮が植わっています。よく見ると今年1番目のつぼみがついていました。

階上へ戻って門の方へ。PAIGE glen brook は、白洲次郎が初めて乗った車です。(展示はその同型車)100年近く昔に作られた車ですが、しっかりメンテナンスされており、今でもエンジンがかかります。

門をくぐると柿の大木があります。

実があるかな?と探してしまいます。見つかると嬉しいですね。

昼下がりのレストランです。室内にはまだお客様が沢山いらっしゃいました。

左手のテラス席でも、ランチやカフェをお楽しみいただけます。

この間までアザミが咲いていたテラスの前には、桔梗が咲いていました。
黄色の背の高いのはオミナエシです。

庭園内には、石仏や石塔がいくつかあります。どれもそれほど大きなものではなく、生前の正子が惚れ込んで置いたものや、正子の生家である薩摩の樺山家にゆかりあるものなどです。

最奥にある茅葺きが武相荘のミュージアムです。もともと白洲家の母屋であり、玄関を入ると土間をタイル張りの床にした洋室のリビングや、夜な夜な文士達が集まったという囲炉裏のある広間、正子の書斎が往時のしつらえのままに残されています。

こちらでは現在、夏展を開催中です。

茅葺きの面前は庭を挟んで竹林になっています。
白樫や、カエデ、モミジの新緑もきれいです。奥に見える道標の向こう側にも散策路が続いています。ご来館の際はぜひゆっくりお楽しみください。

2024年5月16日 青葉

若い緑が生い茂り木影も色濃くなってきました。
恋のシーズンが過ぎたのでしょうか?聞こえてくる鳥のさえずりもどこか落ち着いた様子に変わりました。

武相荘の遊歩道には長い長いウッドデッキがあります。
ウッドデッキの左右には季節ごとにいろいろな花が咲きますが、今は下側(写真右)が見頃です。

黄花菖蒲が満開です。

白洲正子が好んで、よく飾ったりもした大山蓮華(オオヤマレンゲ)の花の蕾です。

ウッドデッキから邸側への階段のところにある梅の実は、こんなに膨らんできました。

上に登ると、白洲次郎のガレージだった場所に、カフェテーブルを並べた休憩所です。

河原撫子(カワラナデシコ)、今年は沢山咲いてくれました。
現代では道端で見ることは稀ですが、万葉集にも歌われている日本古来の草花です。

クラッシックカー PAIGE(ペイジ)

瓦門を通って邸内へ

レストランは11時オープンで、カフェ・ランチが人気です。
夜のディナーはミュージアム閉館後、完全予約制で、邸内を満喫いただけます。

テラス席から。背の高いアザミがよく咲いています。

一番奥の茅葺き屋根はミュージアムです。
次郎と正子の住んだ家をそのままに、二人の愛用品などを季節ごとに展示・公開しております。

ミュージアムの奥の山側も散策路になっています。

石段を登っていくと、竹林を背景にモミジの青葉が綺麗です。
写真の白い花はガマズミ。秋には真っ赤な実に変わります。

緑滴る などという言葉が自然と想い浮かんでくる良い季節。
ぜひリフレッシュしにいらしてください。

2024年4月22日 新緑と武相荘の花々

桜が散って瞬く間に、野山が新緑に覆われました。

柿の葉、梅の葉、木々が新葉を大きくひろげ
地面ではスギナやフキの葉が風に揺れています。

竹林にはタケノコ。
採れたて、春の味覚はレストランのディナーでも好評です。

水に涼しさを感じる季節になってきました。

邸内もだんだんに木陰ができてきています。
写真左手の建物がレストラン。
庭を感じながらのランチ、カフェが人気です。

門を出たところ、入り口側のツツジです。

向かい側は、クラッシックカーPAIGEが停まっているガレージ。
休憩所としてご利用いただけます。

こちらはミュージアムの向かい側に、
群生しているシャガの花。
清廉な白い花は今が見頃です。

ミュージアムの奥側、”鈴鹿峠”の道標を見つけたら、
ぜひさらに奥へ。

”キンラン”が咲き始めました。
元々特別な条件が整った環境にしか咲かない花で
現代になるまで、そのような場所が失われ続けたことで、
今ではなかなか見ることが出来なくなった花です。

武相荘とともにある花です。

お庭の石仏も、春の花々に囲まれています。

武相荘は、新宿からでも1時間足らずの場所にあります。
気持ちの良い季節です。ぜひ足をお運びください。(アクセス情報

2024年3月21日 春の花々

駐車場側の入り口から、邸内へと続く遊歩道。竹林のトンネルです。

吹いては止み、吹いては止みを繰り返す、春の風に
竹林の笹がサラサラ、サラサラと心地よい音を奏でています。

トンネルを抜け、長い橋のようなウッドデッキへ。

下側斜面には、井戸水が注ぎ込まれていて
今は、柔らかな緑が一斉に吹き出して来ています。

反対側、石垣の上には赤い花が沢山。

手前の淡い黄色の花は、日向水木(ヒュウガミズキ)。

椿・明石潟(あかしがた)
椿・熊谷(くまがい)

星型がかわいい、ウグイスカグラ。散策路にも咲いています、探してみてください。

こちらは土佐水木(トサミズキ)。
花がほころび始めました。大きな木です。
黄色の花が満開になった姿はすばらしく、今から楽しみです。

ウッドデッキの階段下に、蓮の植った大鉢があります。
まだ今年の芽は出てきていませんが、メダカが元気に泳いでいました。

階段を登って、建物側へ邸内を進みます。

こちらは次郎のガレージを改装したオープンカフェ(休憩所)
外で寛がれる方も多くなってきました。

ミュージアムとして公開している茅葺きは、白洲家の母屋だった建物です。
現在は春展を開催中

ミュージアムの正面が竹林です。

椿・黒侘助

中央の建物がレストラン。11時オープンです。天気の良い日はテラス席もおすすめです。

椿・胡蝶侘助

ヒメツルニチニチソウ。
レストラン入口の対面、門側の庭に紫の花を咲かせています。

椿をはじめ種々の花が、次々と見ごろを迎える季節。
ぜひ遊びにいらしてください。

2024年2月21日 春雨

1月末からの好天もあり、よく咲いて楽しませてくれた梅の花です。

さらさらと細く降り続く春の雨が降り注いでいます。

崖の上に立つガレージの休憩所からは、梅の木がよく見えます。

クラッシックカー PAIGE

遊歩道のウッドデッキ、周辺ではあちこちで椿が咲いています。

こちらは「村下」という種類。

ぽってりとした桃色の花が艶やかな「聚楽」はこれから、蕾が色を見せてきました。

レストランや茅葺のミュージアムがある、瓦門の先にも何本もの椿があります。

「大唐子」今年はよく咲いています。

野の花も春を告げています。これは菜の花ですね!
土手にはフキノトウが生えていて、武相荘レストランの貴重な食材となっています。

寒さが和らぎ切る前、春のはじまりを見つけに、ぜひご来館ください。

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