日々録(みどころ)

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2025年10月11日 深まる秋を歩く

落ち葉も多くなり、日々深まっていく秋が感じられる、武相荘邸内です。

萩の白い花が風に揺れて季節を伝えてきます。

門の前は、小菊やミズヒキの花が色づいて、なんだか賑やかです。

門より高いところには、ギンモクセイが咲いています。
気をつけると、良い香りに気づきます。

レストラン、今日は団体でのご来館もあり、11時オープンから賑わっている様子です。

足元にも秋の花。紫色のゲンノショウコ。昔は一般的に胃腸の薬として用いられました。

散策路を登った上からの景色。紅葉はまだまだ青々としています。

こちらはコウヤボウキの花。山側に自生する昔ながらの山野草です。

どんぐりやカシの実もパラパラと落ち始めました。きのこも生えていますね。

茅葺き屋根の母屋、武相荘ミュージアムへ

現在は秋展を開催中。展示内容についてはこちらをご覧ください。

さてイベントのご案内です。来週10月19日(日) には久しぶりの骨董市を開催いたします。第26回武相荘の骨董市 朝10時開場・入場無料

上の写真のカフェスペースや、外階段下のイベントスペース「能ヶ谷ラウンジ」に、骨董屋さんが所狭しと出店します。粋な骨董屋さんたちの、季節にあわせての出品をお楽しみに。

武相荘ショップ(チケット販売所)
階段下はイベントスペース「能ヶ谷ラウンジ」

2025年9月17日 クラッシックカーと武相荘

いつもはPAGEが1台停まっている武相荘の門前に
今日は素敵な外車が2台停まっていました。

実は、武相荘のイベントスペース・能ヶ谷ラウンジで開催されていたクラッシックカーの写真展(鈴木達郎氏 クラッシックカー写真展 “Meet the Classic”)の一環としての、粋な演出でした。

BMW2002 1974年ドイツ製
Triumph TR4(1960年代)
展示風景(1)ヨーロッパを中心に美しい風景の中で輝くクラッシックカーの写真
展示風景(2)鈴木さん撮影の写真を背景としたミニチュア作品の展示

車と人間の関係性が、今とは少し違った時代の
素敵な車たちと人々の写真展。素敵でした。

さて、9月も半ばを過ぎ、武相荘の木々もだんだん秋色になってきました。
ショップの前の柿の木もたわわに実を実らせています。
禅寺丸柿は、武相荘の最寄駅「鶴川」の隣駅「柿生」の由来にもなった、昔からこの地域に根付く品種です。食べると美味しい甘柿です。

茅葺き屋根の母屋、ミュージアム
棚にはオキナワスズメウリを植えています。

上手く育てば、こんな実がつきます。
(レストラン入口の花生け)

暑過ぎた夏のためか、今年は秋の花が苦労しているようにみえます。
秋明菊(レストランテラス前)

ゲンノショウコ(レストラン入口の向かい側あたり)

ミュージアムでは『武相荘の秋』展を開催中。
新企画『韋駄天お正の取材旅』では、日本各地へ旅をした正子が、どんなものを見、感じたのかに焦点をあて、原稿とともに残された取材ノートを展示しています。ぜひお見逃しなく。

ご来館の際は、ぜひゆっくりとお寛ぎください。

2025年8月20日 オミナエシ、オオシオカラトンボ

何百年もの夏を過ごされてきた仏様も驚かれているであろう、今年の暑さ。

武相荘などの里山は街中より1〜2度は涼しく、動植物にとっては貴重なエリアになっているのかもしれません。

前週はいくらかまとまった雨も降り、森の緑からは勢いと元気が感じられます。

正面の瓦門を抜けると、右手に小展示室のBar PlayFast、隣にレストラン・カフェ武相荘、奥に茅葺き屋根のミュージアムと建物が並びます。もとはすべて白洲家の住居でした。

家族連れのお母さんが「ほら、青いトンボ、大きなトンボだね〜」とお子さんに伝えていらっしゃいました。『オオシオカラトンボ』という種類です。ゆうゆうと飛んで沢山咲いているオミナエシの中にとまりました。

レストランのテラス前。オミナエシの他にはピラミットアジサイが咲いています。
もうすぐ秋明菊も咲いてきそうです。

柿の木の下の少し日陰になったところには、鮮やかなヒオウギの花と、米粒のようなかわいい花をつけたミズヒキが咲いていました。

ミュージアムです。武相荘は8月25日から夏季休館となります。夏の展示は24日(日)まで。休み明けは9月6日(土)から、展示替えもして秋の装いでスタートいたします。

ミュージアム奥側からの眺め

入口近く、ガレージのオープンスペースへ戻ります。

休憩所になっているこのスペースに、少しですが、正子の著作を中心に、自由にご覧いただける本を設置いたしました。ご来館の際はぜひごゆるりとお過ごしください。

2025年7月20日 夏の緑と花々


耳を澄ますと、ジ〜〜〜ィ〜〜〜と蝉の声。
その蝉の声に合わせるでもなく、時折、時折、山鳩の鳴き声がこだましています。

数日間のまとまった雨の後、勢いを増した緑に、すっかり囲まれた武相荘です。
庭の花々も元気よく咲いています。

レストランテラスの前、今咲いているのは、桔梗、女郎花、ピラミッド紫陽花。

茅葺き屋根の武相荘ミュージアム。
白洲次郎と正子の夏の暮らしを紹介する「武相荘—夏」展を開催中です。

ミュージアム奥側の散策路入り口です。
ぐるりと散歩していただける山道は、昔ながらの里山です。

黄色い花は、テラス前にも咲いていた、女郎花(オミナエシ)

庭園内にはいろいろな植物を見ることができます。こちらはヤブカンゾウ

竹林の日陰に咲く白い花は、ヤブミョウガ

外階段の傍の大鉢。
蓮の葉が、風に揺れていました。(実はメダカとグッピーの住まいになっています)

クラッシックカーの停めてあるオープンカフェスペース。

木々を通り抜けた優しい風に、ほっと一息です。

2025年6月19日 夏本番の邸内を散策

先日梅雨入り宣言を聞いたばかりなのに、今週は真夏日が続いています。
湿気もなく気持ちよく晴れ上がった空。

真夏が近づき、樹々の葉も一層茂ってきました。

遊歩道

毎年、大輪の花で楽しませてくれる蓮。泥の中から順々に、葉が上がってきました。

こちらは、階段の上にある休憩所。
ガレージだったこの場所には、白洲次郎が中学生の時に乗っていたのと同型のクラッシックカー PAIGE が停まっています。

蚊取り線香も本格稼働。
これからの季節に欠かせないアイテムです。

門を入って右手(写真左手)がレストランです。
今日はすでに満席でお待ちいただいているご様子。
外の緑を感じながら、カフェやランチをお楽しみいただけます。

夜のライトアップされたお庭もおすすめです。(ディナーは完全予約制)

テラスの前は沢山の草花が植えられています。
今咲いているのは、桔梗と、

目立たないのですがよく見ると可愛らしい姿の植物が花をつけています。
『ショウマ』という植物。漢方や山菜として食用にされる種類もあるそうです。
もともと武相荘の里山にも自生していたようです。

クチナシ。
雨に洗われて香りを放っているイメージがありますが、この青天・・・日陰でひっそりと咲いていました。

邸内の一番奥にあるミュージアムです。
茅葺き屋根の建物は戦前、養蚕農家であったものを、次郎と正子が買い取って、その後自分たちの生活や好みにあわせて作っていったもの。土間をタイル張りのリビングにしていたり、住まいとしての見どころも沢山あります。今は夏展を開催中です。

緑に囲まれた武相荘。ぜひ、都会とは違う空気を感じにいらしてください。

2025年5月18日 茂る緑と、初夏の花々

茅葺き屋根の母屋、武相荘のミュージアムです。

5月も後半となり、緑が色濃くなってきました。
草木が競い合うように枝葉を伸ばしています。

石仏の前に紫の花、ミヤコワスレが咲きました。

崖に立つショップの2階から遊歩道を見下ろしてみました。キバナショウブの黄色の花、ヤマボウシの大木の白い花が見事です。

オオヤマレンゲの花も咲き始めました。
白洲正子が好んだ花で著作の表紙などにも取り上げられています。

蕾も素敵です。遊歩道から手の届くところまで枝を伸ばしておりますが、繊細な花ですのでお手を触れないようお願いいたします。

クラッシックカーの停まっている、ガレージのカフェです。
風が気持ちの良い季節。皆さん思い思いにくつろいで過ごされております。

チケット売り場側入り口からの眺めです。

柿が花をつけ、木下に萼がたくさん落ちていました。

カワラナデシコ。種を巻いたものですが、昔は茅場などにたくさん自生していたそうです。
万葉集にも歌われた日本古来の花です。

レストランです。ランチでは白洲家のメニューを再現した、エビカレーや親子丼が人気です。
ガラス戸越しに、緑いっぱいの景色を眺めながらのひと時をぜひお楽しみください。

さて、武相荘ミュージアムは『武相荘—春』展を、5月25日(日)に終了し、5月27日(火)からは『武相荘—夏』展が始まります。種々のイベントも予定しておりますので、あわせてご予定いただき、武相荘での1日をお楽しみいただけましたら幸いです。

2025年4月17日 春の野

駐車場から邸内へ続く遊歩道。
一面の緑が春の風にそよいでいます。

遊歩道の崖下に咲いたシデコブシ、よく見ると面白い形の花です。

ウッドデッキの階段の上、ツツジが咲き始めました。

次郎と正子のエピソードも残るツツジ、満開になると沿道をピンクに染めます。

オープンカフェ(休憩所)
窓の向こうは一面の緑です。

上から見下ろした遊歩道。
時折、鳥が低空飛行をしていきます。何かあるのでしょうか?

オープンカフェはもともと白洲次郎のガレージであった所。
今もゆかりあるクラッシックカーが展示されています。

瓦門を潜って邸内へ。
手前の縦もはレストラン。奥の茅葺き屋根はミュージアムです。
この日は気候も素晴らしく、レストランには11時のカフェ・ランチのオープンから、沢山のお客様が入られておりました。

レストランのテラスの雲南黄梅、今ちょうど綺麗に咲いています。

こちらはレストランよりさらに奥にあるミュージアム側からの眺め、ミュージアムの向かい側は庭を挟んで立派な竹林となっています。

いま、竹林の手前には、白い可憐な花がたくさん咲いています。シャガの花です。まだ蕾も多いので、4月後半はお楽しみいただけそうです。

短く美しい春の野を、ぜひお楽しみください。

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