日々録(みどころ)

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2021年3月18日 花の庭

三月は、一年を通して武相荘に一番花の多い季節かもしれません。

駐車場側の入り口から、竹林を抜ける遊歩道には様々な椿が。

今満開の聚楽(じゅらく)。たっぷりとした大輪に貫禄があります。

石垣を登る小径には、ちらしたように黄色い花が。日向水木の木です。
(※階段は畑の奥にあり、お通りいただくことは出来ません。遊歩道からお楽しみください)

下側は井戸水が流れ込んでおり湿地を形成しています。すっかり若草に覆われました。
奥に見える黄色の花は連翹(れんぎょう)です。

白洲次郎が中学生の時に乗っていた最初の車、PEIGE(同型車の展示)

レストラン前の地表を覆っている深緑の草に花が咲きました。ヒメツルニチニチソウです。

いつも季節の花々でお出迎えをしている、レストラン入口の灯明台、
変わった椿が生けてありました。

瓦門の脇にある真紅の大輪は、熊谷という椿。
右下の花はおしべが他と違います。灯明台に生けてあったのはこの花です。

例年は足早に去っていくような春が、今年は少しゆっくり停まっているような気がします。

茅葺のミュージアムでは春展を開催中です。
もともと人が密集するような場所ではありませんが、快適にお楽しみいただけるよう、ひきつづき消毒や室内の換気等、感染対策を十分に備えてお待ちしております。

2021年2月18日 武相荘は椿と梅の見頃です

春を呼ぶように、花々が一斉に開花しています。

椿・有楽(太郎冠者)

竹と競うように大きく枝を張った高木の椿は、有楽。
駐車場側の入口から、竹林を抜ける遊歩道沿いにあります。

椿・有楽(太郎冠者)

竹林のトンネルを抜けると、お能の橋掛かりのようなウッドデッキが続きます。
このウッドデッキ沿いにも、数寄屋や聚楽、他何種類かの椿があります。

武相荘・白梅・能ヶ谷ラウンジ

突き当たり建物前の、可愛らしい木
遠目には雪のような白い花は、白梅です。
ぽつぽつ咲き始めています。

武相荘・白梅
白洲次郎・PAIGE

階段を登って、次郎のガレージ。

武相荘・瓦門

門からはみ出して見えるのは紅梅です。

武相荘・紅梅

満開。今年も見事です。
これから花が散ってくると石畳のまわりが花吹雪で紅に染まります。

上にばかり目が行きますが、地表には立派に福寿草が咲いていました。

武相荘・茅葺のミュージアム

午前中—柔らかな光が茅葺の大きなガラス戸を照らしています。

武相荘・竹林

窓の正面にはさきほどの竹林が見えます。

武相荘・石塔

2月17日は白洲次郎の誕生日でした。
竹林の中央にある石塔に、スタッフが椿を飾っていました。

武相荘ミュージアム・冬展

茅葺のミュージアムでは「武相荘—冬展」を開催中、今月25日まで。
庭のお花とともに、ぜひお楽しみください。

2021年1月20日 紅梅が咲き始めました

今朝は冷え込みました。メダカのすみかの大鉢にも氷が張っています。

お日様のありがたみを感じます。
オープンカフェの囲炉裏では炭を炊いています。

お庭の真ん中にある紅梅。今年は少し早めに花が開き始めました。

満開は2月初旬ごろでしょうか、この木全体が濃い桃色に染まるのです。

遊歩道の下側斜面に咲いているのは蝋梅
こちらはもう終わりかけでした。

椿「大唐子」
瓦門をくぐって左手、レストランの向かい側に咲いています。

木漏れ日ならぬ竹漏れ日が綺麗です。
奥の裏山へ足を伸ばしてみましょう。

足下を見ると、散った紅葉の葉がたくさん。

枝にもまだたくさん残っています。

道祖神のような石塔

石段途中に、熊本の大名加藤清正が戦の時、旗を立てた石が置かれています。
正子が実家の薩摩の樺山資紀伯爵家から移設したものです。(写真右下)

コツコツコツコツ、音がする方を見上げるとキツツキが!
木の節を一生懸命叩いていましたが、いったい何をしているのでしょうか。
(※アオゲラという種類だそうです)

すれ違ったお客様はわずかでしたが、マスク越しに
皆さんほっとされて表情も緩んでいるように思いました。
次郎と正子が大切にした、往時のままの自然に囲まれた空間です。
どうぞ遊びにいらしてくださいね。

2020年12月17日 次郎のガレージ

下側の遊歩道から見た次郎のガレージです。今はオープンカフェになっています。

格子の窓は当時のままです。
こんなやさしい光が次郎のポルシェを照らしていたのかもしれません。

囲炉裏に火を入れています。近づくとなかなか温まりますよ。

こちらはレストラン。オープンは11時からです。

なかなか赤くならなかった紅葉が、見事なフィナーレを飾っています。

ちょうど散歩道の上にトンネルを作っていて
下を歩くと、ちょっと素晴らしいです。

さて、紅葉が終わると武相荘は椿の季節。もうだんだん咲いてきています。

こちらは佐渡侘助という椿、ガレージの下側、階段を降りたところに。

竹林出口、井戸水が流れ落ちている所には薄桃色の可憐な花、数寄屋という椿です。

ミュージアムでは季節展「武相荘—冬を開催中。

会期は2月末迄。途中12月26日(土)から1月8日(金)は冬季休館となります。

遊歩道の脇にあざやかな万両

今日は冬になった武相荘をゆっくりと歩いてみました。

2020年12月8日 モミジ

茅葺のミュージアムの奥、鈴鹿峠のモミジです。

例年より2、3日遅めとなりましたが、今年も見事な姿を見せてくれています。

2020年11月19日 立冬を過ぎて

立冬を過ぎてから、また10月並の暖かな日が続いていますが
紅葉はゆっくり楽しんでいただけそうです。

まだ青い、モミジや竹林と、金色の葉のコントラストが見事です。

南天の木、先端に赤い実をつけています。

今日も堂々たる姿。中学生の白洲次郎が駆っていたPAIGEです。
(常設の同型車)

柿の大木はすっかり葉を落として、早々に冬支度です。

熊笹が茂るミュージアム奥の遊歩道。

道の脇から顔をのぞかせる小さな花は、コウヤボウキ。

今日は午前中の邸内をゆっくり巡ってみました。

ミュージアムでは今月29日まで「武相荘の秋」展を開催中。
こちらのご紹介もぜひご覧ください。

2020年10月22日 散策の秋

オープンカフェの窓が、少しずつ秋色に染まってきました。

ここはもとは次郎のガレージだった建物。
傍らにはクラッシックカーのPAIGEが、いつも停まっています。

白洲夫妻の住まいだった茅葺きは、往時のそのままに二人の愛用品を展示したミュージアムになっています。(展示情報はこちら)手前はレストラン。

レストランテラスの向かい側は秋の草花が沢山。そろそろ手入れの時期です。

高いところへ目をやると、もう山茶花が咲いていました。

母屋のミュージアムのさらに奥へ進むと、山道の遊歩道があります。

山道をゆっくり歩いていると、いろいろ発見があります。
一際赤い実で目を引くのは、ガマズミ

こちらは青。青く煌くおおきな蝶が数匹飛んでいました。
後で調べてみると「ルリタテハ」という蝶だそうです。幼虫はホトトギス(植物)やユリを食べる、成虫は花よりも樹液を好む、とあり、なるほど。武相荘にいるはずです。

森が少しずつ色づき始めてきました。

気持ちの良い季節、目的を忘れて、ぜひゆっくりと散策してみてください。

ホトトギスの花

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