日々録(みどころ)

2024年4月22日 新緑と武相荘の花々

桜が散って瞬く間に、野山が新緑に覆われました。

柿の葉、梅の葉、木々が新葉を大きくひろげ
地面ではスギナやフキの葉が風に揺れています。

竹林にはタケノコ。
採れたて、春の味覚はレストランのディナーでも好評です。

水に涼しさを感じる季節になってきました。

邸内もだんだんに木陰ができてきています。
写真左手の建物がレストラン。
庭を感じながらのランチ、カフェが人気です。

門を出たところ、入り口側のツツジです。

向かい側は、クラッシックカーPAIGEが停まっているガレージ。
休憩所としてご利用いただけます。

こちらはミュージアムの向かい側に、
群生しているシャガの花。
清廉な白い花は今が見頃です。

ミュージアムの奥側、”鈴鹿峠”の道標を見つけたら、
ぜひさらに奥へ。

”キンラン”が咲き始めました。
元々特別な条件が整った環境にしか咲かない花で
現代になるまで、そのような場所が失われ続けたことで、
今ではなかなか見ることが出来なくなった花です。

武相荘とともにある花です。

お庭の石仏も、春の花々に囲まれています。

武相荘は、新宿からでも1時間足らずの場所にあります。
気持ちの良い季節です。ぜひ足をお運びください。(アクセス情報

2024年3月21日 春の花々

駐車場側の入り口から、邸内へと続く遊歩道。竹林のトンネルです。

吹いては止み、吹いては止みを繰り返す、春の風に
竹林の笹がサラサラ、サラサラと心地よい音を奏でています。

トンネルを抜け、長い橋のようなウッドデッキへ。

下側斜面には、井戸水が注ぎ込まれていて
今は、柔らかな緑が一斉に吹き出して来ています。

反対側、石垣の上には赤い花が沢山。

手前の淡い黄色の花は、日向水木(ヒュウガミズキ)。

椿・明石潟(あかしがた)
椿・熊谷(くまがい)

星型がかわいい、ウグイスカグラ。散策路にも咲いています、探してみてください。

こちらは土佐水木(トサミズキ)。
花がほころび始めました。大きな木です。
黄色の花が満開になった姿はすばらしく、今から楽しみです。

ウッドデッキの階段下に、蓮の植った大鉢があります。
まだ今年の芽は出てきていませんが、メダカが元気に泳いでいました。

階段を登って、建物側へ邸内を進みます。

こちらは次郎のガレージを改装したオープンカフェ(休憩所)
外で寛がれる方も多くなってきました。

ミュージアムとして公開している茅葺きは、白洲家の母屋だった建物です。
現在は春展を開催中

ミュージアムの正面が竹林です。

椿・黒侘助

中央の建物がレストラン。11時オープンです。天気の良い日はテラス席もおすすめです。

椿・胡蝶侘助

ヒメツルニチニチソウ。
レストラン入口の対面、門側の庭に紫の花を咲かせています。

椿をはじめ種々の花が、次々と見ごろを迎える季節。
ぜひ遊びにいらしてください。

2024年2月21日 春雨

1月末からの好天もあり、よく咲いて楽しませてくれた梅の花です。

さらさらと細く降り続く春の雨が降り注いでいます。

崖の上に立つガレージの休憩所からは、梅の木がよく見えます。

クラッシックカー PAIGE

遊歩道のウッドデッキ、周辺ではあちこちで椿が咲いています。

こちらは「村下」という種類。

ぽってりとした桃色の花が艶やかな「聚楽」はこれから、蕾が色を見せてきました。

レストランや茅葺のミュージアムがある、瓦門の先にも何本もの椿があります。

「大唐子」今年はよく咲いています。

野の花も春を告げています。これは菜の花ですね!
土手にはフキノトウが生えていて、武相荘レストランの貴重な食材となっています。

寒さが和らぎ切る前、春のはじまりを見つけに、ぜひご来館ください。

2024年1月18日 冬のお庭、紅梅・白梅の開花が間近

キリリと晴れて、とても寒い日が続いています。

午前中の静かな邸内です。
鳥の羽ばたきや、鳴き声が時折聞こえるぐらい。

クラッシックカー PAIGE のある休憩所。
崖側に面した窓に切取られた木々の景色が綺麗です。

寒いので囲炉裏で炭を炊いています。

ガレージの奥に見える瓦門、こちらを通って邸内に入ります。

レストラン&カフェの入り口。
軒に掛かった灯明台の花生には水仙と南天。

オープン前でしたが、少し中へ入れていただきました。
テラスに面したお席、眺めが素敵です。

レストランの奥の茅葺の建物はミュージアム。次郎と正子が暮らした日のままのスペースに、二人の愛用品を展示しています。

さて、二月にかけてこれからは梅の季節。

茅葺手前にある、大きな紅梅の木は、遠目にもわかるほど赤く色づいていました。
今週末には開花しそう。正子が好んで植えた木です。

こちらは白梅。
クラッシックカーのあるガレージから、階段を降りた遊歩道沿いに数本あります。

こちらは蝋梅(ろうばい)、今ちょうど満開となっています。
それほど大きな木ではありませんが、遊歩道のウッドデッキを歩くと、ほんのり佳い香りが漂ってきます。芳香を頼りに、花を探してみてください。

こちらは椿。「聚楽(じゅらく)」
満開の場面に出会えた方はラッキー。どんな花が咲くかお楽しみに。

武相荘は、梅や椿の樹が多く、冬季は一年中で一番花の多い華やかな季節です。

次郎と正子の私物を展示したミュージアムや、レストラン&カフェでのお食事とあわせ、リフレッシュにご来館いただけましたら幸いです。

2023年12月20日 冬の花々・屋根の修繕

駐車場側から入ると、ナラの木の紅葉が、目に飛び込んできました。

武相荘への入り口は右手側、竹林を縫う遊歩道を歩いていきます。

竹林を抜けると、長いウッドデッキに出ます。

ウッドデッキの下側に降りて見上げてみました。(普段はごめんなさい立ち入り禁止です)

順々に早咲きの椿が咲き始めました。薄桃色の椿は「数寄屋」

こちらは「天輪寺月光」

こちらは椿ではなく「蝋梅(ろうばい)」
他の梅と同じように、花だけで咲くイメージありますが、異常気象のためか葉を残したまま咲いています。でも、いい香りです。

この建物は、地階がイベントスペースの能ヶ谷ラウンジ、地上一階がショップとなっています。
今日は「コンコンコン・・・」と小気味よく木を打つ、大工仕事の音が聞こえてきますが・・・

上へ上がってみると屋根を修繕中でした。武相荘ではミュージアムとなっている母屋の茅葺きの葺き替えも大事ですが、こういった細かな修繕も欠かせません。

瓦の下に美しい板が渡されていました。「杉ですか?」と大工さんに声をかけると「檜です」と快く教えて下さいました。修繕は本日完了するそうです。

門をくぐって、茅葺きの方へ進みます。
右の建物がレストラン。奥が、白洲夫妻が住居にしていた茅葺きです。
今はミュージアムとしてお楽しみいただいております。さらに奥へ進みます。

白い椿が満開です。「白侘助」

白洲正子が好んで大切にした木で、今はなかなかの大木となっています。

今年も残すところ10日余りとなりました。
武相荘の営業は12月24日(日)まで、新年は1月6日(土)に開館いたします。

年末年始もどうぞお気軽にご来館ください。