日々録(みどころ)

2023年10月19日 秋草・木漏れ日

10時過ぎ、早い時間の邸内です。
木漏れ日が綺麗です。

鳥でしょうか。時折、カサカサッっと、動物の気配がします。
虫の音もすっかり秋を感じさせるものになりました。

遊歩道から、石垣の上へ階段を登って
カフェやミュージアムのある本邸側へ。

クラッシックカーのある休憩スペース。
崖下を見渡せる、窓側の席が人気です。

瓦門を抜けると、右手にレストラン。
11時オープンです。

テラス席が気持ちの良い季節ですね。

テラス席の目の前に咲く花々
白い秋明菊、紫のゲンノショウコ、奥には赤いミズヒキも咲いています。

見ごろの花は、花の歳時記 をチェックしてみてください。

秋の光を受けて、ひときわ美しい佇まいの石仏。
正子が庭に据えたものです。

ミュージアム奥の散策路

土手から小さな蕾がたくさん顔を覗かせています。
コウヤボウキ、ポツポツと咲き始めました。

街中ではみられない花。ご来館の際は、ぜひ探してみてください。

茅葺のミュージアムでは「武相荘—秋」展を開催中。

光も風もやさしく、いい季節です。

2023年9月19日 夕時の楽しみ

ここ最近の武相荘の楽しみの一つは、この花、夕顔です。
昼の蕾もなかなかユニークですが・・・

夕方、日が傾くと・・・

日陰を舞台に、真っ白な大輪を咲かせます。
(瓦門の右側、レストランテラスの棚など)

ご存知の方は、夕方になるのを少しだけ待って、咲く姿を楽しまれています。

ガレージのカフェ。クラッシックカーは白洲次郎ゆかりのPAIGEです。

邸内の景色は、やや秋の気配を帯びてきました。

揚羽蝶

ミズヒキ

大木の禅寺丸柿は、遠目に分かるほど色付いてきています。

2023年8月17日 夏水仙・トンボ

遊歩道ウッドデッキの下側に夏水仙が群生しています。

毎年、夏の終わりに、この艶やかな色を見せてくれます。

素晴らしい花を見せてくれたハスは、今は実をつけています。

トンボたちがのんびり飛んでいました。こちらはオオシオカラトンボ。

蝉の鳴き声も、だんだん、どことなく秋を感じさせるようです。

草刈りはまだまだ大変。
縁の下には、往時活躍した白洲次郎愛用の芝刈り機MARK II

ヤマボウシが、今年は立派な実を沢山つけています。
赤く熟した実はジャムにしても美味しいそうです。

暑さも一段落して、そろそろテラスが気持ち良い季節です。

レストランから、庭の中央に大木が見えます。
モクセイ科の樹で、季節になると、沢山の花をつけ佳い香りを振りまきます。

鈴鹿峠と名付けられた山側は、涼しい風が吹き抜けています。

竹林を過ぎると、モミジのトンネル。

武相荘は、8月28日(月)〜9月4日(月)は夏季休館となります。
明けて9月5日(火)より、館内は秋の装いで、皆様をお迎えいたします。
涼しさも感じられる季節になってきます。
緑いっぱいの美味しい空気を味わいに、気分転換に、ぜひお出かけください。

2023年7月19日 蓮の開花と、Bar Play Fast

7月半ば、それにしても暑い日が続いています。蝉の声も、本調子になって来ました。

この暑さの中、蓮が次々と花を咲かせています。

大鉢に植った、武相荘に一つだけある蓮の株です。

日陰を好む花もあります。階段の上、柿の木の根元に咲くヒオウギ。
艶やかな姿、アヤメ科の花とのことです。

先ほどの階段を上がり、門をくぐると、右手にレストラン
奥が白洲次郎・正子の住宅だった茅葺のミュージアムです。

レストランの右手に細い通路。

階段の上には、秘密めいた1室があります。

こちらでは白洲次郎ゆかりの品を展示しています。

レストランのテラス

風にあおられたのか、オミナエシが横になったまま花を咲かせていました。

お庭の真ん中にある石仏。———この暑さ、仏様はどう感じられているのでしょうか。
暑さに気をつけつつ、今年の夏も楽しみたいですね。

〈武相荘の講座へのお誘い〉
さて暑さも峠を越えているであろう9月半ば、白洲正子の友人でもあった青柳恵介氏による講座シリーズの第8回を開催致します。今回は、遠い昔、平安時代の人々がイメージした死後の世界にまつわるお話し。ライブで先生のお話しを聞く90分。週末、武相荘で、いつもとは一味違うひとときを過ごしてみませんか?ご参加お待ちしております。

2023年6月22日 夏至

一年でいちばん日の長い日・・・今週に入って
そうとは思えないような、爽やかな気候が戻ってきました。

遊歩道から邸内へ登る階段。大鉢に植っているのは蓮です。
葉がグングン伸びてきました。

よく見ると、蕾があります。
出入りいただいている花屋さんが、数年越しの手間をかけて、花を咲かせるようになりました。
今年も開花が楽しみです。

階段を登ったところのカフェには、かき氷器が登場。

カフェの建物は元々は、白洲次郎のガレージでした。
次郎晩年の愛車はポルシェでしたが、これはPAIGE、次郎が初めて乗った車です。
ワクイミュージアムの涌井さんのご厚意で、当時と同じ仕様の車を展示しています。

瓦門の向こうが本邸です。茅葺の母屋はミュージアムとして公開しています。
手前にはレストランがあり、カフェ・ランチ、ディナーをお楽しみいただけます。
ディナーは予約制です。

こちらはショップです。白洲正子にゆかりある職人の品々、
白洲次郎の Play Fast Tシャツ、骨董品を取り扱っています。

レストランのテラスです。
傷んできたデッキ部分を張り替えて、爽やかに綺麗にリフレッシュしています。
緑の中で、ティータイムやビールなど、お楽しみください。

2023年5月17日 大山蓮華・山法師

駐車場の門、小さなシーサーが座っています。

ゴールデンウィーク明けの1週間は、シトシト雨で肌寒いほどの涼しい日が続いていましたが
ここへきて一気に暖かくなりました。

今日は駐車場側から竹林を抜けて、邸内へ向かってみましょう。

遊歩道は一段低いところを通っており、歩いていくと上側に茅葺やレストランが見えます。

竹林のトンネルを抜けると、長いウッドデッキ。
今はオオヤマレンゲが咲いています。

著書にも度々登場いたしますが、白洲正子が大切にしていた花です。
ここ数年、樹が弱っており心配されていたのですが、処置があたり
今年は沢山花を咲かせています。

石垣の下側には、大木のヤマボウシ。

大ぶりの白い花を、オープンカフェの窓いっぱいに、お楽しみいただけます。

日に日に緑が勢いを増し、まさに万緑の様相です。

レストランの更に奥にある茅葺の建物はミュージアムです。
今月28日までは「武相荘—春」展を開催中

ウグイスなど鳥たちの囀りも、だんだん夏らしく変わってきたような・・・。

最奧の散策路、木陰の小径をぐるっと巡っていただけます。
※現在、樹木の手入れが入っております。

半袖が気持ちのよい季節になりました。
少しオシャレを楽しんで、緑いっぱいの武相荘へお出かけください。

2023年4月21日 新緑・つつじ

駐車場のある、山側の入り口です。
武相荘に近づくと新緑の森が迫ってきます。

時折聞こえるウグイスの声。
明るい新緑の森に、朗々とこだましています。

竹林の遊歩道をくぐっていきます。
竹の子、逞しく伸びています。

風に緑がそよぎ、そんな中にいると心身が洗われるようです。

階段を登ります。

邸内へ入る瓦門の前は、ツツジが鮮やか。

オープンカフェ。柔らかな風と新緑の中でお寛ぎいただけます。

大木は柿の木。隣の駅「柿生」の地名の由来にもなった特産の「禅寺丸柿」という種類です。

鎌倉時代の石仏。足元に咲いているのはミヤコワスレ。

オープン直前のレストラン・カフェから。
テラスが心地よい季節になりました。

茅葺のミュージアムは「武相荘—春」展(後半)を開催中です。
次郎と正子の、季節ごとの暮らしぶりを感じていただける展示となっています。

キンラン

ミュージアムチケットをお買い求めいただきましたら、
ぜひ茅葺の奥側、雑木林の散策路もお散歩ください。
今、野草としては珍しくなった、キンラン、エビネランが開花中です。

エビネラン