『武相荘の春』展 2025

会期: 2025年2月18日(火)〜5月25日(日)
尚、祝日を除く月曜は休館日です。
ミュージアム開館時間:10時~17時 (入館は16時半までとなります)

お雛様の展示 3月30日(日)まで

白洲正子が幼少のころより大切にしてきたお雛様です
京都の老舗・丸屋大木平蔵人形店製

囲炉裏の間(写真左)/奥座敷(写真右)

きもの/紬・菊地洋守(写真左)
正子愛用の北大路魯山人の器いろいろ(写真右上)
伊万里白磁桜花形皿/江戸中期・樺山家伝来(写真右下)

次郎40代の頃のパスポート(写真左上)
正子の愛用品の数々(写真右)

正子は、毎年春の訪れを楽しみにしていました。冬が終わりを告げる頃、雑木林が芽吹く直前に淡い紫色に染まってくると、冬から春への季節の変貌を感じ、窓を大きく開け、眼を閉じて微かに漂う春の香りを嗅ぎ逃さないように神経を研ぎ澄ますのでした。この様な楽しみが味わえるのは、長く寒い冬があってこそと冬に感謝しておりました。

木々や草花が花をつけ始めると、毎日時のたつのも忘れて眺めいり、「年を取ると次の年にはもう見られないかも知れないと思うと若い頃に眺めていた花々より数倍うつくしく見えるようになった」と、春の訪れと同時に年を重ねる事をも楽しんでいるようでした。

牧山桂子

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