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2025年2月18日 『武相荘—春』展 2025〈終了いたしました〉

会期: 2025年2月18日(火)〜5月25日(日)
尚、祝日を除く月曜は休館日です。
ミュージアム開館時間:10時~17時 (入館は16時半までとなります)

囲炉裏の間(写真左)/奥座敷(写真右)

きもの/紬・菊地洋守(写真左)
正子愛用の北大路魯山人の器いろいろ(写真右上)
伊万里白磁桜花形皿/江戸中期・樺山家伝来(写真右下)

次郎40代の頃のパスポート(写真左上)
正子の愛用品の数々(写真右)

正子は、毎年春の訪れを楽しみにしていました。冬が終わりを告げる頃、雑木林が芽吹く直前に淡い紫色に染まってくると、冬から春への季節の変貌を感じ、窓を大きく開け、眼を閉じて微かに漂う春の香りを嗅ぎ逃さないように神経を研ぎ澄ますのでした。この様な楽しみが味わえるのは、長く寒い冬があってこそと冬に感謝しておりました。

木々や草花が花をつけ始めると、毎日時のたつのも忘れて眺めいり、「年を取ると次の年にはもう見られないかも知れないと思うと若い頃に眺めていた花々より数倍うつくしく見えるようになった」と、春の訪れと同時に年を重ねる事をも楽しんでいるようでした。

牧山桂子

お雛様の展示 3月30日(日)まで

白洲正子が幼少のころより大切にしてきたお雛様です
京都の老舗・丸屋大木平蔵人形店製

2025年2月18日 福寿草が咲き、紅梅、白梅が咲き始めました。

ミュージアム奥の散策路へ続く竹林です。

暦では立春を過ぎ、まだまだ厳しい寒さが居座っていますが、邸内の花々は各々の確かなペースで咲き始めています。

福寿草

椿・大唐子

椿・本白玉

遊歩道のウッドデッキ沿いにある白梅が咲き始めました。
古木の梅と、若い木と、違う種類の梅が植っています。

先に咲き始めた若い梅は、2月末頃には満開になるでしょうか。

そして、邸内で一際目引いているのが紅梅です。

白洲正子が植えたもので、
当時は人の背丈ほどだったそうです。
武相荘の、この時期だけの景色です。

ミュージアムでは2月18日より
企画展「武相荘—春」が始まっております。
今回は、次郎・正子の洋装、着物とともに
春を彩る器の数々の展示
生涯オイリーボーイだった次郎の、つなぎや工具を展示したコーナー
そして、期間限定で、正子のお雛様の展示もあり、盛りだくさんとなっております。

暖かいご準備でぜひお出かけください。

2025年8月12日 鈴木達郎氏 クラッシックカー写真展 “Meet the Classic”

Classic Car Photo Exhibition

Meet the Classic

9月12日(金)~15日(月)までの4日間、武相荘のイベントスペース能ヶ谷ラウンジにて、鈴木達郎氏の写真展を開催いたします。

会期中は武相荘正面の瓦門の前に、クラッシックカー2台を配置します。(1台はご自身所有の車両です)写真展と合わせ、どうぞお楽しみに。

写真展にお越しの方は、庭園入場料(500円/一般)がかかります
武相荘ミュージアムもご覧いただく場合には、ミュージアム入館料込みの武相荘入場券をお求めください。(入場券詳細はこちら

鈴木達郎氏 プロフィール
1954年東京生まれ(71歳)。
生まれて初めて乗った外国車は1956年型フォードフェアレーン。
授業を抜け出し東京モーターショーに行くなど車中心の少年時代を過ごす。
1977年慶應義塾大学法学部卒、同年TBS入社。
NEWS23、アッコにおあかせ等、報道からバラエティーまで幅広いジャンルの番組ディレクターを担当。土曜夜10時「ブロードキャスター」プロデューサーを13年間務める。
現在はモーターフォトグラファーを目指して活動中。

2025年2月20日 白洲正子著作 特別装幀本展覧会

このイベントは終了いたしました。ご来場の皆様まことに有難うございました。今後のイベント予定は当ウェブサイトのほか、InstagramFacebook でもお届けしています。

武相荘で二十数年にわたり大切に保管してきた、白洲正子著作の“特別装丁本”を、展示・販売するイベントを開催いたします。

画像をタップしてプリント用PDFを表示(約2MB)

本会で展示する本は、白洲正子が逝去してしばらくの後、正子の長女である牧山桂子が、私家版として、装幀家とともに制作したものです。

それぞれが内容にちなんだ織、裂、さらには手紙などを用いて装丁されており、非常に緻密な製本家の手仕事が、一冊一冊にまるで正子が楽しんだ骨董のような表情を与えています。

今回、二十数年間大切に保管してきたこれらの特別装幀本を、一部は実際に手に取っていただき、間近でご覧いただける機会を設けました。
また一部を、ご希望なさる方に販売も致します。(価格は1冊70,000円〜の予定)

武相荘の一室、能ヶ谷ラウンジでの開催。
混雑を防止して、ゆっくりとご観覧いただくために入れ替え制としています。来場はご予約ください。(尚ご予約は無料ですが、当日、武相荘の入場料が必要となります。入場料について

白洲正子から繋がる、ほんものの“遊び”の世界を、ぜひお楽しみください。

開催概要

開催日程

混雑を防止して、ゆっくりとご観覧いただくために、人数制限をしての入れ替え制(要ご来場予約)としています。

  • 【第1回】3月22日(土)12時30分~
  • 【第2回】3月22日(土)14時30分~
  • 【第3回】3月23日(日)12時30分~
  • 【第4回】3月23日(日)14時30分~
会場

武相荘 能ヶ谷ラウンジ

会場ご入場時は、ご予約時のお名前にて受付いたします。またあわせて (A)武相荘の入場券 または (B)武相荘の倶楽部メンバーズカード をご掲示いただきます。

お申し込み

予約チケットは無料です。但し武相荘入場時に入場券が必要となります。入場券についてはこちら

応募締切 2025年3月20日(木)

2025年2月3日 2月20日(木)—4月15日(火)まで、広島県三次市にある『奥田元宋・小由女美術館』にて、企画展『白洲次郎と白洲正子 ふたりの暮らした武相荘』が開催

このイベントは終了いたしました。ご来場の皆様まことに有難うございました。今後のイベント予定は当ウェブサイトのほか、InstagramFacebook でもお届けしています。

(美術館のご紹介文より)

白洲次郎と白洲正子 ふたりの暮らした武相荘
会期: 2025年2月20日(木)~ 2025年4月15日(火)

戦前・戦後の激動の時代を生き、現代を築いた白洲次郎と、本物と美のある暮らしを求めた白洲正子。二人はともに海外で学び、帰国後まもなく運命的な出会いを果たした後に結婚。次郎は政財界で、正子は随筆の世界において多大な足跡を残しました。

そして、夫婦が終の棲家として今に残した旧白洲邸「武相荘」。本展では、武相荘の人々の残したモノや、彼らの言葉、写真などの展示を通して、互いの個性と生き方を尊重し、我が道を生きながらもお互いを必要としあった理想の夫婦の姿、絆深いふたりの生き方・生き様を紹介します。

尚、3月22日(土)には学芸員によるギャラリートークも予定されています。
くわしい情報は、奥田元宋・小由女美術館のウェブサイトをご覧ください。どうぞお楽しみに。

https://www.genso-sayume.jp

2025年2月11日 武相荘の骨董市(第24回)

2025年3月9日(日) 朝10時開場・入場無料

武相荘の門前に所狭しと骨董屋さんが立ち並ぶ、楽しい骨董市。和骨董、西洋骨董から、仏教美術までさまざなジャンルの骨董が武相荘に集います。

画像をタップして印刷用PDFを表示

現代では作ることの出来なくなってしまった品々との時代を超えた出会い。
眼で見て触って、あなただけの「ほんもの」を見つけてください。

3月初めの園内、土手には若草が萌え始め、そよ風にも鳥の声にも春が感じられるころです。遅咲きの大輪の椿も見頃です。買い物が一段落したらぜひ邸内ゆっくり散策してみてください。

お車でお越しの皆様へ
当日、武相荘の駐車場は混雑が予想されます。満車の場合、路上でお待ちいただくことはできませんので、あらかじめ近辺のコインパーキング利用もご検討ください。武相荘近辺のコインパーキング参考情報はこちら

開催概要

日程

2025年3月9日(日)開催
開始時刻: 朝10:00 ※1,※2


終了時刻: 品物がなくなり次第終了(最終15:30頃)
会場 武相荘邸内4カ所に展開
  • 瓦門までの通路沿い
  • オープンカフェスペース
  • 外階段下の『能ヶ谷ラウンジ』
  • 武相荘ショップ
入場料 入場無料・予約不要
※通常500円の庭園入場料が骨董市の日は無料です。尚ミュージアム観覧は別途チケットが必要です。

※1) 入口2箇所(ユニクロ側・駐車場側)は同時刻に開門致しまします。
※2)「武相荘の倶楽部」メンバーは開場15分前よりご入場いただけます(同伴者は不可)。会員証をお忘れなく。

2025年1月21日 開催レポート
『NUMAZU 富士の麓の美食体験会』

2025年1月18日(土)に武相荘レストランで、“食を通して沼津市の魅力に触れる”プレミアムイベントを開催いたしました。静岡県沼津市と武相荘による初めてのコラボイベントです。

夜の帷が下りた武相荘のレストランにて

本会には、沼津市から賴重秀一市長、同市ご出身で沼津市のPR大使を務める俳優の磯村勇斗さん、世界中の食に精通しフードレビューで世界トップの信頼を得ている美食家の浜田岳文さん、そして武相荘館長の牧山夫妻が出席いたしました。

参加者の皆様のコメントとあわせ、沼津市食材の魅力が存分に発揮された、今回のお料理を写真でご紹介いたします。

開催にあたって

武相荘館長 牧山圭男

【武相荘館長 牧山圭男】
武相荘と沼津の縁について、この機会にあらためてみたんですが、白洲正子は1910年生まれで、次郎と結婚する前はアメリカへ行っていたんですが、その前は学習院に通っており、その頃水泳が得意で沼津で開催されている「遊泳会」に出ていたそうです。小学3、4年生にも関わらず先生のアシスタントをしたというのが一つの自慢だったようです。
私自身は西武百貨店に勤めていた頃に、沼津に西武の1番小さなお店があり、出張で沼津に行くと店長やみなさんが僕を迎えてくれて、ご馳走してくれるんだけれど、いつも港にある決まったお寿司屋さんか、街にあるこれも決まった鰻屋さんでした。ネタは新鮮でどちらも美味しかったんだけれども(魚しかないのかと思っていたら)、今日のメニューを見ると、お肉もあるし野菜もある、なんであのとき他のところへ連れて行ってくれなかったんだろう?なんてことも思っておりますが、今日は楽しみにしております。

【沼津市 賴重秀一市長】
本日は、お忙しい中、私ども沼津市の美食体験会にご参加いただきありがとうございます。
沼津市は、東京から新幹線でも自動車でも約1時間、首都圏から近い場所であります。
北は富士山があり、南は伊豆半島のジオパーク、『世界で最も美しい湾クラブ』に加盟している駿河湾、そして東の方には箱根がございます。このような優れた自然環境のちょうど真ん中、クロスする位置にあるのが沼津市です。海、山、川の恵みで、美味しい食材が沢山ございます。
本日は、海の幸は真鯛、鯵をご用意いたしましたが、沼津の海、実は毎年の水質調査で国内のベスト10に入っています。こういうところで育った魚です。次に山の幸ですが、富士山の手前に愛鷹山という山がございまして、そちらで育てたあしたか牛、大変美味しい牛ですがこちらもご用意いたしました。お野菜は、大変甘くて美味しい、ねがたの白ねぎ、あわせて大中寺芋、これは明治時代に大中寺に観梅に訪れた皇族の方々のあいだで評判となったところから名づけられたおいしい里芋、こちらもお持ちしました。沼津のおいしもの、もちろん他にもいろいろあるわけですが、本日はそれらを活用して“沼津自慢”を味わっていただきたいと思っております。

沼津市 賴重秀一市長
燦々ぬまづ大使 磯村勇斗さん

【ゲスト 沼津市PR大使 磯村勇斗さん】
みなさんはじめまして。“燦々ぬまづ大使”を務めております磯村勇斗と申します。普段は俳優をやっておりますが、沼津では18年間過ごしてきまして、その後、東京で初めて住んだのが町田市なんです。
なので今日は自分の地元の、自慢の食材が調理されて、初めて移り住んだ町田のこの白洲次郎さんの邸宅で、頂けるというので、大変楽しみにしてきました。堪能していきたいなと思っております。どうぞ皆様よろしくお願いいたします。

【ゲスト 世界No.1フーディー 浜田岳文さん】
はじめまして、浜田岳文と申します。私は沼津に行ったことがなかったのですが、先日機会をいただき、初めて行ってきました。海に面しているので魚介を期待していたんですけども、実際、本当に素晴らしいお魚を沢山いただくことができました。僕は世界中、いままでに128カ国を旅したのですが、海があればどこでも魚介が美味しいかといえば、そうではなくて、たとえばある国は海があっても砂漠地帯で、川がないんです。川がないと、海に栄養素が流れ込まない。結局、海の質というのは山のミネラルが川によって運ばれることが大切で、海だけあっても魚は全然美味しくない。そこには港すら無い状況だったんです。それを見て、やはり日本の海の豊かさというのは、山に支えられている。先ほど賴重市長がおっしゃったように沼津は、富士山を中心に豊かな山、自然の恵みがあるからこそ、海のものも美味しくなるんだなと実感した次第です。沼津では海のものだけではなく野菜も大変美味しくて、前回訪れた時とは季節も変わりましたので、本日は、みなさんと一緒に楽しんで行きたいと思っております。よろしくお願いします。

美食家 浜田岳文さん

料理「武相荘 春の訪れ」と題して

料理長・立島紀行により、沼津を代表する食材の数々が、非常にユニークで素敵なコースに仕立てられました。

静岡の銘酒「白隠正宗」

富士の水と地元産の米にこだわって醸された日本酒。透明度が高く、口当たりも非常に清冽な印象。新鮮な食材の味を邪魔しない上品なお酒。

椀「大中寺芋巾着仕立て」

沼津伝統野菜の里芋を使ったお椀。なめらかで軽やかさもある上品な里芋。芋の下には今年の干支「巳」にちなんだ大根の飾りが隠れていました。

造「沼津内浦漁港より真鯛、鯵」

霜柱立つ武相荘の庭をイメージしたという、枯葉散る氷の包みを開く演出が素敵。鯛も鯵も「これだよね」という美味しさ。ぜひ現地で食してみたい。

炊「牛すね」

愛鷹山麓の裾野で育った「あしたか牛」の煮込み。下に引かれた「ねがた白ねぎ」のソースで食す。塩気がかなり抑えられていて、食材の味を堪能させられる。

口「真鯛、蕪」

沼津で育った“内浦駿河鯛”に、みぞれ仕立ての蕪と、プチヴェールが添えられた碗。春を予感させる一品。

揚「鯵フライ」・飯「生姜結び」・戸田塩

1500年前からの言い伝えもある“戸田塩”で、直送の新鮮な鯵のアジフライを。おむすびは、沼津産米“するがの極”を生姜と炊き上げたもの。

水菓子「焼きみかん」
甘味「芋餡最中」「ぬまづ茶」

レストランの扉が、ガラガラっと開いて、外から登場したのは紛れも無いみかん。デザートです。
沼津の“西浦みかん”を、スタッフが丹生込めて囲炉裏の炭で焼き上げたのでした。
会場の皆さん、しばらくの間「熱っ熱っ」と言いながらの一心不乱のみかん剥きタイムに。
これもめずらしい、里芋(大中寺芋)を餡に使った最中と、緑茶(ぬまづ茶)をお共に、しみじみ味わいました。

〜食事を終えて〜 ゲストからの一言

燦々ぬまづ大使 磯村勇斗さん、沼津市 賴重秀一市長

沼津市PR大使 磯村勇斗さん

本当に、沼津の食材、山の幸・海の幸を美味しくいただきました。シェフのみなさんに感謝したいと思います。
美味しい食材を、こうして美味しく料理していただくと、そこに集まる人たちと美味しいお話も生まれるっていうのを、改めて感じました。本当に幸せな時間をすごしました。ごちそうさまでした!有難うございました。

美食家・浜田岳文さん

一通りいただきまして、やはり魚介の素晴らしさがあったのですが、魚介を含めた食材に、野菜が本当にうまく合わせられていたので、野菜が非常に印象に残りました。たとえば牛肉に添えられていたネギの甘みや、クセの無さ、良かったと思います。蕪やプチヴェールは、蕪の甘み、プチヴェールの爽やかさがすごく印象に残りました。
あと一つ、アジフライに添えられていた塩が、とても美味しかったです。塩の美味しさは土地土地の成分によって決まるので、沼津の土壌の豊かさを野菜だけじゃなく、そういうところからも感じさせていただいたなと思っています。ごちそうさまでした!

〜閉会の言葉にかえて〜 沼津市 賴重秀一市長

本日はご出席いただき、心より感謝いたします。
皆様いかがでございましたでしょうか。私も常日頃から、沼津市民として慣れ親しんだ食材でしたが、ここまで劇的に変化し、素晴らしいお料理になるということを、改めて実感し心から感動した次第であります。シェフの皆様本当に有難うございました。

本日お集まりいただいた皆様にも、ぜひ沼津市のファンになっていただけたらありがたいなと思っております。沼津市にはこれ以外にもまだまだ沢山の山海の珍味もございますので、ぜひとも現地でお楽しみいただけたらと思います。

本日はどうも有難うございました。


『NUMAZU 富士の麓の美食体験会』武相荘ウェブサイトによるレポートは以上となります。

食材とその向こう側に見える“風土”の素晴らしさが、存分に感じられる会となりましたが、もう一つ、沼津出身の、賴重市長、PR大使の磯村勇斗さん、お二人のお人柄や空気感からも綺麗な海と暖かな気候の気配が感じられるような思いがしました。

白隠政宗(沼津の地酒)
戸田塩(海水から手作りされるミネラル豊かな伝統の塩)
西浦みかん(みかんは沢山の品種が栽培されている)

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