2025年の記事一覧

2025年3月22日更新春の緑と、沢山の椿

昨日は朝窓を開けると一面の雪に驚きました。
その雪もすぐに解けて、今日は春分の日です。

遊歩道の下側斜面は、いよいよ目覚めたような緑がいっぱい。スギナやスイセンが見えます。

種々の椿も見頃を迎えています。

艶やかな桃色の椿は聚楽(じゅらく)。

花々に彩られた邸内を歩いていると、
古典の物語や絵画が、春を祝福に例えて描いた気持ちが分かる気がします。

こちらは土佐水木。大きな木の枝先に、沢山のつぼみが膨らんできました。
椿の季節が終わるころ、鮮やかな黄色の花を咲かせます。

後ろの建物は、地下階がイベントスペース「能ヶ谷ラウンジ」、1階にはショップあります。

階段を上って、邸内へ。

正面の瓦門をくぐると、レストラン、Bar PlayFast、ミュージアム(茅葺きの母屋)。

門の手前には広いオープンカフェスペースがあり、クラッシックカー PAIGE が停まっています。

門をくぐると、大輪の椿がお出迎えです・大唐子(おおからこ)

小展示室Bar PlayFast の階段脇、常滑の大壺に馬酔木(あせび)が大胆。

白洲次郎と白洲正子が住んだ茅葺きの母屋、ミュージアム
奥の山側も鮮やかな赤い花に彩られています。

椿・黒侘助(くろわびすけ)

こんな日はちょっとドライブに出かけたいですね。春の気分たっぷりの武相荘です。

2025年4月22日更新着物家 伊藤仁美『纏う会』

過ぎゆく時の中で変わることなく美しく佇む「武相荘」その茅葺き屋根の家は、武蔵と相模の国境にあった事と「無愛想」という言葉にかけられ、名付け親である白洲次郎、正子夫妻により愛され住み続けられました。

その美の息吹を感じながら、着物を纏う体験をして頂きます。

そして白洲正子の愛した着物の中から、着物家伊藤仁美が季節を感じる至極の一点を選び、お話をさせて頂き、今回特別に、過ぎし日に正子さんも写真を撮った縁側での撮影が可能です。

武相荘での特別な体験に、ぜひお越しください。(本会の講師伊藤仁美さんより)

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【纏う会とは】

着物を纏うことは、一枚の生地からなる平面の着物を、立体の身体にフィットさせていくことです。目を閉じて身体の感覚に意識を向けると、少しずつ五感がひらき、着物は苦しいという意識から、温かく包み込まれてるような心地の良い感覚に変わっていきます。
あなたの中にある静寂に触れ美しさに気付く、それはまるで身体性をともなう瞑想のような時間。
“心が満ちる”その瞬間をお楽しみ下さい。

着物家/伊藤仁美(いとうひとみ)

京都の禅寺である650年以上歴史を持つ両足院に生まれ、日本古来の美しさに囲まれて育つ。長年肌で感じてきた美を、着物を通して未来へ繋ぐ「日本の美意識と未来へ」をテーマに活動。
京都で培った一般から芸舞妓までの高度な着付け技術を持ち、20年に渡り各界の著名人への指導やメディア連載、広告撮影などに携わる。
国内外の企業やブランドとのコラボレーション、企業研修、講演も多数、海外メディアにも掲載される。
主宰する「纏う会」では、古来より受け継がれる技術を軸に、着物を纏う過程で鏡を使わない独自の着付けメソッドを通して、感性を開く唯一無二の着物の世界を展開。
その源流はうまれ育った禅寺の教えにある。
こだわりを形にしたオリジナルブランド「ensowabi」を発表するなど着物の可能性を追求し続けている。

開催概要・お申し込み

日程 2025年5月11日(日) 13:00—15:00
12:30開場 ※開始5分前までに入場ください。
  • 着付け教室(着物を“纏う”体験)70分
  • 白洲正子の着物を囲んでのお話 30分
  • 撮影タイム(縁側および武相荘各所)20分
会場 旧白洲邸 武相荘 能ヶ谷ラウンジ
定員 15名
お持物 着物一式
着物、長襦袢、肌着、足袋、腰紐(4本)、伊達締め(2本)、タオル3枚、あれば着物クリップ、襟芯、半幅帯or名古屋帯、帯板、(名古屋帯の方のみ:帯揚げ、帯締め、帯まくら)、ぞうり

上記着物一式は、レンタルも可能(事前お申し込み制)
参加費に別途10,000円:下記お申し込み画面にて、イベントチケットとあわせ『着物レンタルの予約』をお申し込みください。
お申し込みの際、身長、足のサイズの記入欄がございますのでご記入ください。尚レンタル代金のみ当日のお支払い(現金)となりますのでご準備願います。
参加費
  • チケット : 16,500円(税込)
  • 武相荘当日フリーパス付
    一般入場券1,500円分付:イベント参加者は庭園内全域と、武相荘ミュージアムをご観覧いただけます。(通常別途有料)
    1. 武相荘入場時にチケット売り場で、イベント参加者である旨をお伝えください。入場券をお渡しいたします。
      (尚ミュージアムのご観覧は、イベント終了後も可能ですが、最終入場時間が16:30となりますので予めご承知おきください。)
お申し込み
  • お申し込みはこちらから/PassMarket
    クレジットカードまたはPaypayでの決済

    銀行振込がよろしい方は、上記PassMarket画面にてチケットの販売状況をご確認の上(売切れの場合がございます)、下記イベント専用窓口までメールでお問い合わせください。尚、銀行振込の場合、キャンセル時の返金手数料は自己負担となりますので予めご了承ください。

  • 武相荘イベント専用窓口
    email: contact@buaiso.com
    TEL.090-4367-9708(受付時間: 平日10:00-17:00)
募集締切とキャンセルにつきまして
  • 募集締切:2025年5月8日(木)
    キャンセル期限:2025年5月1日(木)
    原則として上記キャンセル期限を過ぎてのご連絡では、代金の払い戻しは行えません。

2025年2月18日更新『武相荘の春』展 2025

会期: 2025年2月18日(火)〜5月25日(日)
尚、祝日を除く月曜は休館日です。
ミュージアム開館時間:10時~17時 (入館は16時半までとなります)

囲炉裏の間(写真左)/奥座敷(写真右)

きもの/紬・菊地洋守(写真左)
正子愛用の北大路魯山人の器いろいろ(写真右上)
伊万里白磁桜花形皿/江戸中期・樺山家伝来(写真右下)

次郎40代の頃のパスポート(写真左上)
正子の愛用品の数々(写真右)

正子は、毎年春の訪れを楽しみにしていました。冬が終わりを告げる頃、雑木林が芽吹く直前に淡い紫色に染まってくると、冬から春への季節の変貌を感じ、窓を大きく開け、眼を閉じて微かに漂う春の香りを嗅ぎ逃さないように神経を研ぎ澄ますのでした。この様な楽しみが味わえるのは、長く寒い冬があってこそと冬に感謝しておりました。

木々や草花が花をつけ始めると、毎日時のたつのも忘れて眺めいり、「年を取ると次の年にはもう見られないかも知れないと思うと若い頃に眺めていた花々より数倍うつくしく見えるようになった」と、春の訪れと同時に年を重ねる事をも楽しんでいるようでした。

牧山桂子

お雛様の展示 3月30日(日)まで

白洲正子が幼少のころより大切にしてきたお雛様です
京都の老舗・丸屋大木平蔵人形店製

2025年2月18日更新福寿草が咲き、紅梅、白梅が咲き始めました。

ミュージアム奥の散策路へ続く竹林です。

暦では立春を過ぎ、まだまだ厳しい寒さが居座っていますが、邸内の花々は各々の確かなペースで咲き始めています。

福寿草

椿・大唐子

椿・本白玉

遊歩道のウッドデッキ沿いにある白梅が咲き始めました。
古木の梅と、若い木と、違う種類の梅が植っています。

先に咲き始めた若い梅は、2月末頃には満開になるでしょうか。

そして、邸内で一際目引いているのが紅梅です。

白洲正子が植えたもので、
当時は人の背丈ほどだったそうです。
武相荘の、この時期だけの景色です。

ミュージアムでは2月18日より
企画展「武相荘—春」が始まっております。
今回は、次郎・正子の洋装、着物とともに
春を彩る器の数々の展示
生涯オイリーボーイだった次郎の、つなぎや工具を展示したコーナー
そして、期間限定で、正子のお雛様の展示もあり、盛りだくさんとなっております。

暖かいご準備でぜひお出かけください。

2025年8月12日更新鈴木達郎氏 クラッシックカー写真展 “Meet the Classic”

Classic Car Photo Exhibition

Meet the Classic

9月12日(金)~15日(月)までの4日間、武相荘のイベントスペース能ヶ谷ラウンジにて、鈴木達郎氏の写真展を開催いたします。

会期中は武相荘正面の瓦門の前に、クラッシックカー2台を配置します。(1台はご自身所有の車両です)写真展と合わせ、どうぞお楽しみに。

写真展にお越しの方は、庭園入場料(500円/一般)がかかります
武相荘ミュージアムもご覧いただく場合には、ミュージアム入館料込みの武相荘入場券をお求めください。(入場券詳細はこちら

鈴木達郎氏 プロフィール
1954年東京生まれ(71歳)。
生まれて初めて乗った外国車は1956年型フォードフェアレーン。
授業を抜け出し東京モーターショーに行くなど車中心の少年時代を過ごす。
1977年慶應義塾大学法学部卒、同年TBS入社。
NEWS23、アッコにおあかせ等、報道からバラエティーまで幅広いジャンルの番組ディレクターを担当。土曜夜10時「ブロードキャスター」プロデューサーを13年間務める。
現在はモーターフォトグラファーを目指して活動中。

2025年2月20日更新白洲正子著作 特別装幀本展覧会

このイベントは終了いたしました。ご来場の皆様まことに有難うございました。今後のイベント予定は当ウェブサイトのほか、InstagramFacebook でもお届けしています。

武相荘で二十数年にわたり大切に保管してきた、白洲正子著作の“特別装丁本”を、展示・販売するイベントを開催いたします。

画像をタップしてプリント用PDFを表示(約2MB)

本会で展示する本は、白洲正子が逝去してしばらくの後、正子の長女である牧山桂子が、私家版として、装幀家とともに制作したものです。

それぞれが内容にちなんだ織、裂、さらには手紙などを用いて装丁されており、非常に緻密な製本家の手仕事が、一冊一冊にまるで正子が楽しんだ骨董のような表情を与えています。

今回、二十数年間大切に保管してきたこれらの特別装幀本を、一部は実際に手に取っていただき、間近でご覧いただける機会を設けました。
また一部を、ご希望なさる方に販売も致します。(価格は1冊70,000円〜の予定)

武相荘の一室、能ヶ谷ラウンジでの開催。
混雑を防止して、ゆっくりとご観覧いただくために入れ替え制としています。来場はご予約ください。(尚ご予約は無料ですが、当日、武相荘の入場料が必要となります。入場料について

白洲正子から繋がる、ほんものの“遊び”の世界を、ぜひお楽しみください。

開催概要

開催日程

混雑を防止して、ゆっくりとご観覧いただくために、人数制限をしての入れ替え制(要ご来場予約)としています。

  • 【第1回】3月22日(土)12時30分~
  • 【第2回】3月22日(土)14時30分~
  • 【第3回】3月23日(日)12時30分~
  • 【第4回】3月23日(日)14時30分~
会場

武相荘 能ヶ谷ラウンジ

会場ご入場時は、ご予約時のお名前にて受付いたします。またあわせて (A)武相荘の入場券 または (B)武相荘の倶楽部メンバーズカード をご掲示いただきます。

お申し込み

予約チケットは無料です。但し武相荘入場時に入場券が必要となります。入場券についてはこちら

応募締切 2025年3月20日(木)

2025年2月3日更新2月20日(木)—4月15日(火)まで、広島県三次市にある『奥田元宋・小由女美術館』にて、企画展『白洲次郎と白洲正子 ふたりの暮らした武相荘』が開催

このイベントは終了いたしました。ご来場の皆様まことに有難うございました。今後のイベント予定は当ウェブサイトのほか、InstagramFacebook でもお届けしています。

(美術館のご紹介文より)

白洲次郎と白洲正子 ふたりの暮らした武相荘
会期: 2025年2月20日(木)~ 2025年4月15日(火)

戦前・戦後の激動の時代を生き、現代を築いた白洲次郎と、本物と美のある暮らしを求めた白洲正子。二人はともに海外で学び、帰国後まもなく運命的な出会いを果たした後に結婚。次郎は政財界で、正子は随筆の世界において多大な足跡を残しました。

そして、夫婦が終の棲家として今に残した旧白洲邸「武相荘」。本展では、武相荘の人々の残したモノや、彼らの言葉、写真などの展示を通して、互いの個性と生き方を尊重し、我が道を生きながらもお互いを必要としあった理想の夫婦の姿、絆深いふたりの生き方・生き様を紹介します。

尚、3月22日(土)には学芸員によるギャラリートークも予定されています。
くわしい情報は、奥田元宋・小由女美術館のウェブサイトをご覧ください。どうぞお楽しみに。

https://www.genso-sayume.jp