2025年の記事一覧

2025年2月18日更新福寿草が咲き、紅梅、白梅が咲き始めました。

ミュージアム奥の散策路へ続く竹林です。

暦では立春を過ぎ、まだまだ厳しい寒さが居座っていますが、邸内の花々は各々の確かなペースで咲き始めています。

福寿草

椿・大唐子

椿・本白玉

遊歩道のウッドデッキ沿いにある白梅が咲き始めました。
古木の梅と、若い木と、違う種類の梅が植っています。

先に咲き始めた若い梅は、2月末頃には満開になるでしょうか。

そして、邸内で一際目引いているのが紅梅です。

白洲正子が植えたもので、
当時は人の背丈ほどだったそうです。
武相荘の、この時期だけの景色です。

ミュージアムでは2月18日より
企画展「武相荘—春」が始まっております。
今回は、次郎・正子の洋装、着物とともに
春を彩る器の数々の展示
生涯オイリーボーイだった次郎の、つなぎや工具を展示したコーナー
そして、期間限定で、正子のお雛様の展示もあり、盛りだくさんとなっております。

暖かいご準備でぜひお出かけください。

2025年2月12日更新清香月陰LIVE
三味線 岩田桃楠 × パーカッション さのみきひと

このイベントは終了いたしました。ご来場の皆様まことに有難うございました。今後のイベント予定は当ウェブサイトのほか、InstagramFacebook でもお届けしています。

春爛漫の宵に、フリースタイルな三味線奏者と自由気まますぎるパーカッショニストがもどってきます。ジャズでもなくフュージョンでもなくコンテンポラリーでもなく、ジャンルレスな楽曲で、「音」を「楽」しむひとときをお過ごしください。

出演者

岩田桃楠
1993年大阪府箕面市出身。東京藝術大学音楽学部邦楽科卒業。
両親がジャズミュージシャンという環境で育つ。9歳で津軽三味線の即興性に感電し稽古を開始。大学進学にて上京後、演奏活動を行い、ヨーロッパ、アジア、中東、北米など、国外でも演奏を経験。2019年ソロアルバム「Shamisen Tokyo」をリリース。日米協会主催によるソロコンサートをアメリカミネソタ州にて開催。
都内を中心にこれまで自主公演「Shamisen Collection」を表参道ヒルズ、丸の内コットンクラブ、渋谷ストリームホールにて開催。クロスオーバーな環境で培った発想を武器に、現代の三味線音楽を模索する。一般社団法人三味線表現協会代表理事。

さのみきひと
1996年兵庫県西宮市出身。 東京藝術大学音楽学部器楽科打楽器専攻卒業。
これまでに打楽器を茶屋克彦氏、中山航介氏、藤本隆文氏、杉山智恵子氏に師事。
サポート、レコーディングに加えトラックメイクや一人芝居など、打楽器演奏だけに留まらないマルチアーティストとして活動中。即興打楽器集団LA SEÑASのメンバー。
2024年38か所を巡回する全国ツァー開催。1st アルバムリリース。

ライブ参加者限定で、演奏者を囲んでのアフターライブディナーも開催!(ライブ終了後18:00より)武相荘レストランのシェフが腕をふるうコース料理※に、ワイン、ビール、他フリードリンクがつきます。ご希望のかたはディナー付きのチケットをご購入ください。
(※お料理はテーブルごと大皿からの取り分けでの配膳となります)

開催概要・お申し込み

日程 2025年4月12日(土) 開演16:30(約90分間)
武相荘入場時にチケット売り場でチケット画面をご掲示ください。
16:00開場 ※開演5分前までに入場ください。
会場 旧白洲邸 武相荘 能ヶ谷ラウンジ
定員 全席自由・40名
参加費

★満席となりました。(3/3更新)
★ディナー開催決定いたしました!
※キャンセル待ちをご希望の方は、三味線表現協会admn@shamisenhyogen.org)までご連絡下さい。

  • チケット
    LIVEのみ: 5,100円
    LIVE+武相荘レストランディナー: 13,000円

    ※どちらも税込代金
    ※ディナーはテーブルごとシェアスタイルでの配膳となります。
  • 武相荘当日フリーパス付
    イベント参加者は庭園内全域と、武相荘ミュージアムをご観覧いただけます。(一般入場券1,500円分)
    1. 武相荘入場時にチケット売り場でイベント参加者である旨をお伝えください。
    2. ミュージアム鑑賞はイベント開始前のお時間をご予定ください。(ミュージアムは17時終了のため)
お申し込み
募集締切とキャンセルにつきまして
  • ライブ募集締切:2025年4月11日(金)
    ディナー募集締切:2025年4月5日(土)
  • キャンセル期限:2025年4月5日(土)※ライブ、ディナーとも

キャンセルは上記お問い合わせ先までご連絡ください。
原則として上記キャンセル期限を過ぎてのご連絡では、代金の払い戻しは行えません。

2025年2月20日更新白洲正子著作 特別装幀本展覧会

このイベントは終了いたしました。ご来場の皆様まことに有難うございました。今後のイベント予定は当ウェブサイトのほか、InstagramFacebook でもお届けしています。

武相荘で二十数年にわたり大切に保管してきた、白洲正子著作の“特別装丁本”を、展示・販売するイベントを開催いたします。

画像をタップしてプリント用PDFを表示(約2MB)

本会で展示する本は、白洲正子が逝去してしばらくの後、正子の長女である牧山桂子が、私家版として、装幀家とともに制作したものです。

それぞれが内容にちなんだ織、裂、さらには手紙などを用いて装丁されており、非常に緻密な製本家の手仕事が、一冊一冊にまるで正子が楽しんだ骨董のような表情を与えています。

今回、二十数年間大切に保管してきたこれらの特別装幀本を、一部は実際に手に取っていただき、間近でご覧いただける機会を設けました。
また一部を、ご希望なさる方に販売も致します。(価格は1冊70,000円〜の予定)

武相荘の一室、能ヶ谷ラウンジでの開催。
混雑を防止して、ゆっくりとご観覧いただくために入れ替え制としています。来場はご予約ください。(尚ご予約は無料ですが、当日、武相荘の入場料が必要となります。入場料について

白洲正子から繋がる、ほんものの“遊び”の世界を、ぜひお楽しみください。

開催概要

開催日程

混雑を防止して、ゆっくりとご観覧いただくために、人数制限をしての入れ替え制(要ご来場予約)としています。

  • 【第1回】3月22日(土)12時30分~
  • 【第2回】3月22日(土)14時30分~
  • 【第3回】3月23日(日)12時30分~
  • 【第4回】3月23日(日)14時30分~
会場

武相荘 能ヶ谷ラウンジ

会場ご入場時は、ご予約時のお名前にて受付いたします。またあわせて (A)武相荘の入場券 または (B)武相荘の倶楽部メンバーズカード をご掲示いただきます。

お申し込み

予約チケットは無料です。但し武相荘入場時に入場券が必要となります。入場券についてはこちら

応募締切 2025年3月20日(木)

2025年2月3日更新2月20日(木)—4月15日(火)まで、広島県三次市にある『奥田元宋・小由女美術館』にて、企画展『白洲次郎と白洲正子 ふたりの暮らした武相荘』が開催

このイベントは終了いたしました。ご来場の皆様まことに有難うございました。今後のイベント予定は当ウェブサイトのほか、InstagramFacebook でもお届けしています。

(美術館のご紹介文より)

白洲次郎と白洲正子 ふたりの暮らした武相荘
会期: 2025年2月20日(木)~ 2025年4月15日(火)

戦前・戦後の激動の時代を生き、現代を築いた白洲次郎と、本物と美のある暮らしを求めた白洲正子。二人はともに海外で学び、帰国後まもなく運命的な出会いを果たした後に結婚。次郎は政財界で、正子は随筆の世界において多大な足跡を残しました。

そして、夫婦が終の棲家として今に残した旧白洲邸「武相荘」。本展では、武相荘の人々の残したモノや、彼らの言葉、写真などの展示を通して、互いの個性と生き方を尊重し、我が道を生きながらもお互いを必要としあった理想の夫婦の姿、絆深いふたりの生き方・生き様を紹介します。

尚、3月22日(土)には学芸員によるギャラリートークも予定されています。
くわしい情報は、奥田元宋・小由女美術館のウェブサイトをご覧ください。どうぞお楽しみに。

https://www.genso-sayume.jp

2025年2月11日更新武相荘の骨董市(第24回)

2025年3月9日(日) 朝10時開場・入場無料

武相荘の門前に所狭しと骨董屋さんが立ち並ぶ、楽しい骨董市。和骨董、西洋骨董から、仏教美術までさまざなジャンルの骨董が武相荘に集います。

画像をタップして印刷用PDFを表示

現代では作ることの出来なくなってしまった品々との時代を超えた出会い。
眼で見て触って、あなただけの「ほんもの」を見つけてください。

3月初めの園内、土手には若草が萌え始め、そよ風にも鳥の声にも春が感じられるころです。遅咲きの大輪の椿も見頃です。買い物が一段落したらぜひ邸内ゆっくり散策してみてください。

お車でお越しの皆様へ
当日、武相荘の駐車場は混雑が予想されます。満車の場合、路上でお待ちいただくことはできませんので、あらかじめ近辺のコインパーキング利用もご検討ください。武相荘近辺のコインパーキング参考情報はこちら

開催概要

日程

2025年3月9日(日)開催
開始時刻: 朝10:00 ※1,※2


終了時刻: 品物がなくなり次第終了(最終15:30頃)
会場 武相荘邸内4カ所に展開
  • 瓦門までの通路沿い
  • オープンカフェスペース
  • 外階段下の『能ヶ谷ラウンジ』
  • 武相荘ショップ
入場料 入場無料・予約不要
※通常500円の庭園入場料が骨董市の日は無料です。尚ミュージアム観覧は別途チケットが必要です。

※1) 入口2箇所(ユニクロ側・駐車場側)は同時刻に開門致しまします。
※2)「武相荘の倶楽部」メンバーは開場15分前よりご入場いただけます(同伴者は不可)。会員証をお忘れなく。

2025年1月21日更新開催レポート
『NUMAZU 富士の麓の美食体験会』

2025年1月18日(土)に武相荘レストランで、“食を通して沼津市の魅力に触れる”プレミアムイベントを開催いたしました。静岡県沼津市と武相荘による初めてのコラボイベントです。

夜の帷が下りた武相荘のレストランにて

本会には、沼津市から賴重秀一市長、同市ご出身で沼津市のPR大使を務める俳優の磯村勇斗さん、世界中の食に精通しフードレビューで世界トップの信頼を得ている美食家の浜田岳文さん、そして武相荘館長の牧山夫妻が出席いたしました。

参加者の皆様のコメントとあわせ、沼津市食材の魅力が存分に発揮された、今回のお料理を写真でご紹介いたします。

開催にあたって

武相荘館長 牧山圭男

【武相荘館長 牧山圭男】
武相荘と沼津の縁について、この機会にあらためてみたんですが、白洲正子は1910年生まれで、次郎と結婚する前はアメリカへ行っていたんですが、その前は学習院に通っており、その頃水泳が得意で沼津で開催されている「遊泳会」に出ていたそうです。小学3、4年生にも関わらず先生のアシスタントをしたというのが一つの自慢だったようです。
私自身は西武百貨店に勤めていた頃に、沼津に西武の1番小さなお店があり、出張で沼津に行くと店長やみなさんが僕を迎えてくれて、ご馳走してくれるんだけれど、いつも港にある決まったお寿司屋さんか、街にあるこれも決まった鰻屋さんでした。ネタは新鮮でどちらも美味しかったんだけれども(魚しかないのかと思っていたら)、今日のメニューを見ると、お肉もあるし野菜もある、なんであのとき他のところへ連れて行ってくれなかったんだろう?なんてことも思っておりますが、今日は楽しみにしております。

【沼津市 賴重秀一市長】
本日は、お忙しい中、私ども沼津市の美食体験会にご参加いただきありがとうございます。
沼津市は、東京から新幹線でも自動車でも約1時間、首都圏から近い場所であります。
北は富士山があり、南は伊豆半島のジオパーク、『世界で最も美しい湾クラブ』に加盟している駿河湾、そして東の方には箱根がございます。このような優れた自然環境のちょうど真ん中、クロスする位置にあるのが沼津市です。海、山、川の恵みで、美味しい食材が沢山ございます。
本日は、海の幸は真鯛、鯵をご用意いたしましたが、沼津の海、実は毎年の水質調査で国内のベスト10に入っています。こういうところで育った魚です。次に山の幸ですが、富士山の手前に愛鷹山という山がございまして、そちらで育てたあしたか牛、大変美味しい牛ですがこちらもご用意いたしました。お野菜は、大変甘くて美味しい、ねがたの白ねぎ、あわせて大中寺芋、これは明治時代に大中寺に観梅に訪れた皇族の方々のあいだで評判となったところから名づけられたおいしい里芋、こちらもお持ちしました。沼津のおいしもの、もちろん他にもいろいろあるわけですが、本日はそれらを活用して“沼津自慢”を味わっていただきたいと思っております。

沼津市 賴重秀一市長
燦々ぬまづ大使 磯村勇斗さん

【ゲスト 沼津市PR大使 磯村勇斗さん】
みなさんはじめまして。“燦々ぬまづ大使”を務めております磯村勇斗と申します。普段は俳優をやっておりますが、沼津では18年間過ごしてきまして、その後、東京で初めて住んだのが町田市なんです。
なので今日は自分の地元の、自慢の食材が調理されて、初めて移り住んだ町田のこの白洲次郎さんの邸宅で、頂けるというので、大変楽しみにしてきました。堪能していきたいなと思っております。どうぞ皆様よろしくお願いいたします。

【ゲスト 世界No.1フーディー 浜田岳文さん】
はじめまして、浜田岳文と申します。私は沼津に行ったことがなかったのですが、先日機会をいただき、初めて行ってきました。海に面しているので魚介を期待していたんですけども、実際、本当に素晴らしいお魚を沢山いただくことができました。僕は世界中、いままでに128カ国を旅したのですが、海があればどこでも魚介が美味しいかといえば、そうではなくて、たとえばある国は海があっても砂漠地帯で、川がないんです。川がないと、海に栄養素が流れ込まない。結局、海の質というのは山のミネラルが川によって運ばれることが大切で、海だけあっても魚は全然美味しくない。そこには港すら無い状況だったんです。それを見て、やはり日本の海の豊かさというのは、山に支えられている。先ほど賴重市長がおっしゃったように沼津は、富士山を中心に豊かな山、自然の恵みがあるからこそ、海のものも美味しくなるんだなと実感した次第です。沼津では海のものだけではなく野菜も大変美味しくて、前回訪れた時とは季節も変わりましたので、本日は、みなさんと一緒に楽しんで行きたいと思っております。よろしくお願いします。

美食家 浜田岳文さん

料理「武相荘 春の訪れ」と題して

料理長・立島紀行により、沼津を代表する食材の数々が、非常にユニークで素敵なコースに仕立てられました。

静岡の銘酒「白隠正宗」

富士の水と地元産の米にこだわって醸された日本酒。透明度が高く、口当たりも非常に清冽な印象。新鮮な食材の味を邪魔しない上品なお酒。

椀「大中寺芋巾着仕立て」

沼津伝統野菜の里芋を使ったお椀。なめらかで軽やかさもある上品な里芋。芋の下には今年の干支「巳」にちなんだ大根の飾りが隠れていました。

造「沼津内浦漁港より真鯛、鯵」

霜柱立つ武相荘の庭をイメージしたという、枯葉散る氷の包みを開く演出が素敵。鯛も鯵も「これだよね」という美味しさ。ぜひ現地で食してみたい。

炊「牛すね」

愛鷹山麓の裾野で育った「あしたか牛」の煮込み。下に引かれた「ねがた白ねぎ」のソースで食す。塩気がかなり抑えられていて、食材の味を堪能させられる。

口「真鯛、蕪」

沼津で育った“内浦駿河鯛”に、みぞれ仕立ての蕪と、プチヴェールが添えられた碗。春を予感させる一品。

揚「鯵フライ」・飯「生姜結び」・戸田塩

1500年前からの言い伝えもある“戸田塩”で、直送の新鮮な鯵のアジフライを。おむすびは、沼津産米“するがの極”を生姜と炊き上げたもの。

水菓子「焼きみかん」
甘味「芋餡最中」「ぬまづ茶」

レストランの扉が、ガラガラっと開いて、外から登場したのは紛れも無いみかん。デザートです。
沼津の“西浦みかん”を、スタッフが丹生込めて囲炉裏の炭で焼き上げたのでした。
会場の皆さん、しばらくの間「熱っ熱っ」と言いながらの一心不乱のみかん剥きタイムに。
これもめずらしい、里芋(大中寺芋)を餡に使った最中と、緑茶(ぬまづ茶)をお共に、しみじみ味わいました。

〜食事を終えて〜 ゲストからの一言

燦々ぬまづ大使 磯村勇斗さん、沼津市 賴重秀一市長

沼津市PR大使 磯村勇斗さん

本当に、沼津の食材、山の幸・海の幸を美味しくいただきました。シェフのみなさんに感謝したいと思います。
美味しい食材を、こうして美味しく料理していただくと、そこに集まる人たちと美味しいお話も生まれるっていうのを、改めて感じました。本当に幸せな時間をすごしました。ごちそうさまでした!有難うございました。

美食家・浜田岳文さん

一通りいただきまして、やはり魚介の素晴らしさがあったのですが、魚介を含めた食材に、野菜が本当にうまく合わせられていたので、野菜が非常に印象に残りました。たとえば牛肉に添えられていたネギの甘みや、クセの無さ、良かったと思います。蕪やプチヴェールは、蕪の甘み、プチヴェールの爽やかさがすごく印象に残りました。
あと一つ、アジフライに添えられていた塩が、とても美味しかったです。塩の美味しさは土地土地の成分によって決まるので、沼津の土壌の豊かさを野菜だけじゃなく、そういうところからも感じさせていただいたなと思っています。ごちそうさまでした!

〜閉会の言葉にかえて〜 沼津市 賴重秀一市長

本日はご出席いただき、心より感謝いたします。
皆様いかがでございましたでしょうか。私も常日頃から、沼津市民として慣れ親しんだ食材でしたが、ここまで劇的に変化し、素晴らしいお料理になるということを、改めて実感し心から感動した次第であります。シェフの皆様本当に有難うございました。

本日お集まりいただいた皆様にも、ぜひ沼津市のファンになっていただけたらありがたいなと思っております。沼津市にはこれ以外にもまだまだ沢山の山海の珍味もございますので、ぜひとも現地でお楽しみいただけたらと思います。

本日はどうも有難うございました。


『NUMAZU 富士の麓の美食体験会』武相荘ウェブサイトによるレポートは以上となります。

食材とその向こう側に見える“風土”の素晴らしさが、存分に感じられる会となりましたが、もう一つ、沼津出身の、賴重市長、PR大使の磯村勇斗さん、お二人のお人柄や空気感からも綺麗な海と暖かな気候の気配が感じられるような思いがしました。

白隠政宗(沼津の地酒)
戸田塩(海水から手作りされるミネラル豊かな伝統の塩)
西浦みかん(みかんは沢山の品種が栽培されている)

2025年1月16日更新邸内の「道」

崖側に、まっすぐ渡されたウッドデッキ。

側にはいくつもの椿が植っています。
薄桃色の「数寄屋」が咲き始めました。

突き当たりの建物は「能ヶ谷ラウンジ」。イベント会場などとして使っています。
元は白洲次郎の農具置き場でした。
その時からの名残で、中に入ると奥の壁がデコボコと石垣になっています。
ミュージシャンの皆様からは音響の評判がよく、2月15日にも弦楽器のコンサートを開催します(こちら)。

ところで、この辺りまで来ると、かぐわしい花の香りが漂ってきます。これは蝋梅の香りです。

階段を上へ上がりました。大きな瓦門が見えてきます。
門の奥に、レストランとミュージアムがあります。
左手の建物はオープンカフェスペースです。

お好きな席でお寛ぎください。中央の囲炉裏には炭を起こしてあります。

門を潜って、邸内へ。
右側の建物がレストラン。これからオープンです(11時オープン)。

レストラン入口の灯明台

少し隠れた場所にある物置。
ご来館の際に探してみてください。

レストランテラスの向かい側のお庭。
白洲正子お気に入りの石仏が置かれています。大変古い時代のものです。

最奧の建物まで来ました。茅葺き屋根の母屋は、ミュージアムです。
元は養蚕農家であった建物を、次郎と正子がその半生を通して、自分たちのテイストにしつらえた家です。中では現在「武相荘—冬」展を開催中です。

この日は小春日和で、竹林越しの光が静かに揺れていました。

ミュージアムの奥は、散策路になっています。
昔からの山に、昔ながらの草木の姿を見ることができます。

ぐるりと回って、階段を上っていくと、

枯れて美しいススキや

真っ赤なガマズミの実が迎えてくれました。

新年最初の武相荘散策をお届けいたしました。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。