2016年11月29日 秋の盛り
この季節は素敵です。
入り口からの遊歩道。
竹林の中をくぐるのが楽しみ。
竹林を抜けた先に、シェフが始めた畑、植わっているのはワサビ菜だそうです。
椿も1種類ずつ咲き始めました。こちらはミュージアム前の白侘助。
ミュージアムの奥にある山道から。
紅葉のピークは、今週末〜再来週でしょうか。
晴れた日にぜひ遊びにいらしてください。
12月4日追伸 鈴鹿峠の紅葉が今年も見事に染まりました。
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この季節は素敵です。
入り口からの遊歩道。
竹林の中をくぐるのが楽しみ。
竹林を抜けた先に、シェフが始めた畑、植わっているのはワサビ菜だそうです。
椿も1種類ずつ咲き始めました。こちらはミュージアム前の白侘助。
ミュージアムの奥にある山道から。
紅葉のピークは、今週末〜再来週でしょうか。
晴れた日にぜひ遊びにいらしてください。
12月4日追伸 鈴鹿峠の紅葉が今年も見事に染まりました。
2016年11月13日(日)開催の石川洋一郎氏講演会のレポートです。
石川洋一郎氏は昭和13年生まれ。
白洲家が鶴川へ越してきたのは昭和18年。その頃、この周辺には9軒ほどしか民家がなかったそうです。ただ都心に出やすかったせいか、軍人や政治家の他に文芸者なども住んでいたそうです。
石川さんが白洲家に出来りしていたのは昭和22,3年ごろ、小学2~5年生の時期。
敷地内で、年頃が近かった白洲家の子供たちと缶蹴りや鬼ごっこなどをして遊んでいましたが、母屋へはなかなか近づけなかったと言います。ただ、近所の子供たちにとって白洲家は、他では目にしない珍しいモノや美味しいモノに出会える嬉しい場所であったそうです。
近所の子供たちを集めて英語を教えてくれた次郎さん、しかし、遊びたい盛りの子供達、いつしか青空英語教室はなくなりました。
次郎さん、正子さん、とは呼びにくくて白洲家の子供たちと一緒に「パパ、ママ、」と呼んでいたそうです。(それは石川さんが30代まで続いたそう。※正子の鶴川日記に記述あり)
当時、軍(アメリカ)の車はよく見かけたそうですが、普通の乗用車を目にする機会は多くなく、次郎が乗用車に乗っているのを見た時はすごくビックリしたそうです。
正子が外国の方とハグ、キスなんてしているのを見たときも、またまたビックリ。
乗用車については、運転手さんに乗せてとせがみ周辺を10分程度一廻りしてもらった時は、大そう嬉しかったとのこと。—当時の子供たちの興奮が目に浮かぶようです。
外国の雑誌を見せてもらうのも子供たちは楽しかった。グラビアの白いパンやチョコレート、色鮮やかなフルーツ、見たことがないモノばかり。しかし雑誌をみて騒いでいる子供たちを次郎は悲しそうな目で見ていたそうです。
—次郎の言葉を思い出します。「吾々の時代にこの馬鹿な戦争をして、元も子もなくした責任をもっと痛烈に感じようではないか。――中略―― 然し吾々が招いたこの失敗を、何分の一でも取返して吾々の子供、吾々の孫に引継ぐべき責任と義務を私は感じる。」
他に思い出に残っているのが、夢のようなクリスマスの飾りつけ。石川さんは夏からクリスマスを待ちわびていたそう。
また夏真っ盛りの暑い日に、白洲家の女中さんに貰った「氷」も思い出深い。
しかし次第に、白洲家の子供たちと自分たちの境遇、環境の違いに気付くようになり、自然と白洲家から足が遠のいていったと言います。
大人になり地元でガソリンスタンドを経営する様になって、また「パパ、ママ」とお付き合いが始まったそうです。
次郎さんからは、政治(選挙)の話などを丁寧に教えて貰ったそうです。
「最近では、ママのほうが有名になった」と、次郎さん。
瓦葺きの門を据えた時、「あんなゴツイ門じゃ入りにくいよ」と言ったところ、次郎さんは「いやぁ、これはママが…」と、ボソッ。
次郎さんは子供たちに対して、声を荒げるとか叱るといったことは全くなかったそうです。
言われたことはこれだけ、
「時間を守れ!嘘をつくな!」
当時、白洲家の畑で野良仕事をする次郎さんに、正子さんが掛ける声をよく聞いたそうです。
「次郎さ~ん、お昼ですよ~」
以上、石川洋一郎氏講演会のレポートでした。白洲家の家族にも分からない近所の子供から見た白洲一家の様子。とても新鮮なエピソードが盛りだくさんでした。
駐車場からの遊歩道にめずらしい植物が育ちました。
冬の花蕨(ふゆのはなわらび)。
林の中では、うつろう光が次々と、いろいろな植物にスポットライトを当てています。
「コウヤボウキ」とても小さなお花です。ミュージアムエリアの散策路に点在。
「ホトトギス」お庭に点在。
「紅妙蓮寺」武相荘の中で、一番早咲きの椿です。ミュージアム前。
まったくの季節外れ雲南黄梅、一輪。
紫のまだらは、例年通りで良かった、ホトトギス。
ゲンノショウコの花。
派手さの無い季節ですが、
普段めだたない小さな草花など、いろいろ見えてくるような気がします。
5回目の武相荘骨董市は気持ちの良い秋晴れのもと、開館前から50人以上の方が並ばれ、大盛況で終わりました。沢山の皆様にご来場いただき、誠に有難うございました。
来年も春と秋(4月と10月)の2回を、開催いたします。
開催のお知らせをお受け取りになりたい方は、
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11月27日には「“骨董は恥ずかしい” 尾久彰三氏・青柳恵介氏 対談」を開催予定です。
民芸・古美術・骨董など、日本の美を知り尽くしたお二人のお話会。
題名からして興味津々、やきものや骨董の深みを知ってみたい方、またとない機会です。
11月12日からは牧山圭男による武相荘の陶芸教室〈全3回〉も始まります。第4開催となる人気の教室です。自分でうつわを作ってみたいという方はぜひご参加下さい。(初心者もお気軽に)
このイベントは終了いたしました。ご来場の皆様まことに有難うございました。
最新の開催日程はトップページよりご確認ください。
白洲次郎・正子の娘婿の牧山圭男による陶芸教室、第3教室の参加者募集です。
初心者から楽しめる陶芸教室。全3回で、おひとりずつ小皿2枚と陶印を作ります。
継続してご参加の方は是非、新しい作品にもチャレンジして下さい。
講師の牧山圭男は正子の影響もあり、1970年代後半に独学で陶芸をはじめ、銀座で作陶展を開くまでになり、武相荘のショップでは作品も販売しています。
次郎や正子との「焼きもの」に関するエピソードなども披露しながら、少人数でわかりやすく、楽しい会にできればと考えております。
牧山圭男
第1〜第3教室に参加した方は2,000円引きで参加できます。
写真は、第1教室の1回目の様子。基本の土コネから始まり、小皿や箸置きを成型しているところです。これを素焼きして、2回目に絵付けと釉薬をかけて、本焼きとなります。
ショップで販売中の圭男作品
※全3回で、おひとりずつ小皿2枚と陶印を作ります。
※1回目と2回目の参加は必須とさせていただきます。3回目は、欠席の場合、宅配便(着払い)で完成した焼きものをお送りします。
先着順で人数になり次第、締め切らせていただきます。
※お子様だけの参加はできません。大人の方との参加をお願いします。
下記のリンク先のフォームよりお申し込みください。
※焼きものをつくるための材料や道具などはすべて含まれます。
※3回目の茶話会(お茶とお菓子)の代金も含まれます。
※3回目不参加の場合も料金は変わりません。