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2019年5月30日 8月24日(土)開催 武相荘のコンサート「日本の音 北と南」

このイベントは終了いたしました。ご来場の皆様まことに有難うございました。
イベント情報は当サイトのほか武相荘公式Facebookでもお知らせしております。

三線奏者の宮里英克(みやざとひでかつ)、津軽三味線の山影匡瑠(やまかげまさる)、ウッドベース奏者の羽立光孝(はたちみつたか)。それぞれのジャンルで大活躍している弦楽器のマスター達が、夏の武相荘でこの日限りの特別な音楽体験を繰り広げます。

「日本の音 北と南」武相荘のコンサート
クリックで大きい画像(チラシPDF/1.7MB)を開きます。

プロフィールと詳細、お申し込みは下記より。ぜひお聞き逃しなく。

〈開催日時・会場〉

  • 2019年8月24日(土) 16:30より 武相荘 能ヶ谷ラウンジ/定員30名

    ※15分前までにショップ窓口にて受付をお済ませください

  • ライブ 16:30—18:00
  • ディナー 18:00—20:00(ブッフェ形式、ドリンク付)/武相荘レストランへ移動して

〈参加費〉

  • お1人様 8,640円(ディナー・ドリンク代込/税込)

〈特典〉

  • 武相荘ミュージアム観覧チケット2割引

    ※当イベントご参加の方/当日に限り有効/ご希望の方はショップ窓口にてお申し付けください。

    ※ミュージアムへの入館は16:30までとなっておりますので、ご観覧をご希望の場合はイベント開始前のお時間をご予定ください。

〈お申し込み〉

  • 定員となりましたので受付は終了いたしました。(2019年7月24日)
    ご参加の皆様、どうぞお楽しみに。

    お申し込み後、万が一キャンセルの場合には開催1週間前までに必ずご連絡お願いいたします。

キャスト プロフィール

三線・宮里英克(みやざとひでかつ)
沖縄県那覇市出身
◇20代半ば三線片手に海外を放浪◇NHKドラマ三線指導・出演
◇フリーペーパー編集長・ラジオDJ・沖縄イベントMC・三線教室主宰など、演奏だけでなく活動の場を広げながら沖縄の魅力を発信している。
◇沖縄文化についの講演を神田外語大学にて行うなど、講演活動にも力を入れている。
☆出演イベント
OKINAWAまつり in代々木公園/Sony Aquarium・有楽町/川崎はいさいFESTA
有楽祭で逢いましょう・東京交通会館/マクハリ的粋祭り・幕張メッセ/小田原ダイナシティサマーパラダイスなど多数。
☆フリーペーパー「ハイサイ!ウチナータイム!」
沖縄の旬な情報と人を紹介する情報紙。北海道から沖縄まで全国550店舗以上の沖縄関連施設、沖縄居酒屋などに配布している。☆著書「やさしく弾ける沖縄三線の基礎」(日本出版ネットワーク 刊)☆CD「Let’s Sanshin Vol.1」
☆沖縄情報番組「ハイサイ!ウチナータイム!」(FMおだわら78.7MHz)
☆東京、千葉、神奈川で宮里三線教室を主宰。現在約180名の生徒に三線を指導している。

津軽三味線・山影匡瑠(やまかげまさる)
神奈川県川崎市出身
◇母親の影響で、民謡を習い、その後津軽三味線へ。◇18歳で、ギタリストに転向、三味線を辞める。◇33歳、とある縁で再び津軽三味線の道へ。◇バンド時代に培った経験と技術を三味線に生かし、独自のスタイルを確立。
【経歴】
◇三味線バンドコンテスト「観客が選ぶNo1賞」
◇財団法人日本民謡協会和洋楽器コンテスト「審査員奨励賞」
◇バリ島、ジェゴグ楽団「スアールアグン」とコラボレーション
◇NTV NEWSZEROにて、平原綾香氏とコラボレーション
◇ネスカフェ「違いがわかる男」で大沢たかお氏と共演
◇吉本芸人とのテレビ共演(やりすぎコージー)
◇フィンランドのメタルバンドWhiperedと共演
◇オレゴン州ポートランドにてライブ
◇台北にてライブ
◇全国日本酒蔵での演奏会を開催
等、様々な方面で活躍中

羽立光孝(はたちみつたか)
Bassは琉球大学入学と同時に、Jazz研にてスタート。
◇JazzSessionやFunk Band等で活躍。◇大学卒業後、音楽武者修行の為、イギリス、アメリカにてそれぞれ1年、放浪。◇イギリス時代は語学学校に通学しつつ、沢山のライブを見まくり、その他、ジャムセッション、ギタリストコンポーザーPeter Stoneとの音楽活動、音楽学校でのJAZZサマーコースなどに参加。◇その後、アメリカへ渡り、M.I.(Musicians Institute)ロサンゼルス本校に入学。◇その頃ウッドベースもスタート。/ウッドベースをPUTTER SMITH氏。エレキベースをCandyDulferBandのAndre Berry氏等に師事。◇卒業時、Best Improved Student Award受賞。
◇帰国後の活動◇各種サポート、レコーディング、バンド活動、ジャムセッションホスト等を行っている。
◇WoodBassは河上修氏に師事。
【共演歴】アンサリー、石井竜也、小林陽一(Jazz drummer)、平戸祐介(quasimode)、前園直樹グループ(小西康陽)、ムッシュかまやつ等。幅広い音楽性で、エレクトリック、ウッドの両方の使い手として、現在、ライブ、サポート、レコーディングにて活躍中。
【WORKS】嫁さんのSUMAKO(vocal)とのユニット、「ハタスマ!」
PIANO,DRUM,WoodBassのジャズバンド「Revontulet」2018/9/15 CDリリースジャズピアニスト平戸祐介氏監修、「3年後、確実にジャズ・ピアノが弾ける練習法」(リットーミュージックより2019/3/25発売)の付録CDの録音など。
◇ホームページ http://hatabass.sunnyday.jp/
◇ブログ http://ameblo.jp/hatachan007/

2019年5月17日 80万人目の来館者

2019年5月16日木曜日に、武相荘オープン(2001年10月)以来80万人目の来館者をお迎えすることができました。お客様にお許しいただき、そのお写真を掲載させていただきます。

2019年5月15日 武相荘の小さな畑

駐車場の入り口からのびる遊歩道沿いには、武相荘の小さな畑があります。

からし菜

花束のように咲いているのは、からし菜。よく見るとタネの入ったサヤも沢山。

チャイブ(西洋浅葱)

清楚な紫の花を咲かせているのは、チャイブ。西洋浅葱とも言うそうです。

大根の花

大根の花。少しずつ長いこと咲いています。タネも食用で美味しいのです。

井戸水

畑の反対側には井戸水を引いています。

黄花菖蒲

下の窪地に群生するのは黄花菖蒲です。ここのところ気候が良く、みずみずしい姿です。

大山蓮華

土手の下からウッドデッキの上まで枝を広げているのは大山蓮華、まるまるした蕾は思わず触りたくなってしまう可愛さですが、どうぞ開花までそっと見守ってください。

武相荘ショップ

ショップ店内も5月らしい誂えに。

日差しも風もやわらかく気持ちの良い季節です。

2019年5月7日 ササバギンラン

ササバギンラン

武相荘の裏山に「ササバギンラン」なるものが咲いています。
庭師の北住さんが見つけました。
何本か確認されましたが、近年では非常に貴重なものらしいです。

2019年9月30日 フォトレポート 武相荘のコンサート「日本の音 北と南」

2019年8月24日(土)に開催いたしましたコンサート「日本の音 北と南」のフォトレポートです。

武相荘のコンサート「日本の音 北と南」:前半
緑に囲まれた武相荘で、夕方の風を感じながらの屋外開催。
三線・ウッドベース・津軽三味線のお3方のライブに、沢山のご来場をいただきました。
三線:宮里英克,ウッドベース:羽立光孝
夕方から始まった前半は、三線の宮里英克さんとウッドベース羽立光孝さんによる沖縄音楽。
宮里さんの優しいうたと、包み込むような羽立さんのベース。
津軽三味線:山影匡瑠
日が落ちて闇に包まれた後半に登場は、津軽三味線の山影匡瑠さん
津軽三味線:山影匡瑠
迫力の演奏に空気がピンと張り詰め、参加者の息を飲む音が聞こえるようでした。
武相荘のコンサート「日本の音 北と南」:後半
第3部は全員が入り乱れてのセッション。どこまでも楽しく盛り上がりました。

天候にも恵まれ、武相荘での初めての試みは大成功となりました。
出演者の皆さま、そしてご来場の皆さま、誠に有難うございました。

2019年5月6日 開催レポート 第8回お能への誘いの会「山姥」

2019年4月20日(土)開催 第8回 武相荘お能への誘いの会「山姥」
能楽師 シテ方喜多流 友枝雄人氏
能楽師 小鼓方幸流 成田達志氏
解説・司会 青柳恵介氏(古美術評論家 五蘊会会長)

「よし足引(あしびき)の山姥が。よし足引の山姥が山廻(やまめぐ)り、するぞ苦しき」

〈青柳〉

  • 晩年、白洲(正子)先生は山姥のこの言葉を自分のことのように言っておられました。
  • 山姥、楽じゃないよ。ということを仰っていた。

ものがたりの解説——青柳恵介氏

最初は、青柳先生によるものがたりの解説。
テキストを追いながら「山姥」を読み解くヒントを教えてくださいました。

  • 京に、山姥の舞を舞って人気を博す若い遊女(百ま山姥と異名をとる)がおりこの遊女があるとき、親の追善のため善光寺参りを志した。
  • 遊女は、越後と越中の境川の分岐点で、お参りをするのだから、とあえて厳しい道のりを選んだ。
  • 山中での異変。山中で突如として日が暮れてしまう。途方に暮れている一行に、宿を申し出てきた里女(実は本当の山姥)との遭遇。里女は遊女に山姥の歌を一節歌ってくれないかと乞う。やがて自分こそが本当の山姥であると明かす。
  • 恐ろしく険しい山中の景色。それを背景に、夜になり、いよいよその姿を現す山姥。
  • 自分は善悪を超えた世界にあると言っている。
  • 遊女に真実を突きつける厳しい一面を見せる。しかし最後にはあはれ、やさしさへ繋がっていくものがたり。

鼎談・その1

〈青柳〉

  • 友枝先生と成田先生に、このお能、山姥とはどのような曲か、まず伺っていきたいと思います。

〈友枝〉

  • 日本は山岳の国ですから、生まれるべくして生まれた曲だと思います。
  • また仏教では「山を開く」というのは修行そのものであって「山姥」は仏教と深く結びついた曲でもあります。
  • 舞っている自分(シテ)自身も、山姥とは何なのか?という問いかけを抱えて舞う、ところがある。
  • また技術的な面では、山姥の山廻り、この舞は体力的にも大変な曲です。

〈成田〉

  • 我々囃子方にとっては、よく出る曲、人気曲で年1回はやる曲です。
  • 囃子方は、出だしからワーッと10分間ほど演奏があるが、その後かなり長い時間やる事が無い。後シテの登場部分になって、囃子方の仕事が本格的に始まる。
  • この曲には秘伝と言うものがいっぱいある。たとえば深山(みやま)というこだま(﹅﹅﹅)のような表現。
  • 後シテの登場部分も面白い。フォルテッシモで始まり、ピアニッシモ、そしてシーンとして・・・シテが登場してくる。この流れは非常に珍しい。注目点がいろいろあります。

〈青柳〉

  • 「山姥」とは何なんでしょうか。

〈友枝〉

  • 曲舞(くせまい)」というものがある。——これは白拍子が舞うものですが——山姥は、まず成立していた曲舞を元に作られている。
  • お能らしいのは、全てをシテが舞う。(遊女の)百ま山姥が、本物の山姥に舞を乞われて舞うシーンがあるが、それはシテ(=山姥)が舞う。能楽ならではの感性。
  • 百ま山姥は当時のアイドルで、そのアイドルが舞っていた曲舞。シテとしては、山姥においては何としても曲舞を舞うというのがある。

〈成田〉

  • 若いころこの曲を認識して、最初に感じたのは、鬼なんだけれど優しい鬼なんだと感じた。

ここでお二人による山姥の一部の演奏を体験しました。

お話にあがった部分を体感。緊張感の高い演奏に、しばらく拍手が続きました。


〈青柳〉

  • 皆さん、素晴らしい体験をされました。ではあらためて、お話の続きを。どうですか。

〈友枝〉

  • 後シテ(山姥)が出てくる部分、山の風景が変わるんだけれど、その景色を謡うところは、目に見える外観ではなく、心の景色として謡わせている。

あら物凄(ものすご)深谷(しんこく)やな。あら物凄の深刻やな。寒林(かんりん)(ほね)()つ。・・・

  • 理解しようとした時に、意味はわからなくても、その()で感じることができる。
  • 名曲たる所以ではないか。

〈青柳〉

  • 今、とても大切なことをお聞きしました。
    僕ら観る側はどうしても
    「意味は何だ。」という風になるが、
    音で、という。
    これはとても大切なこと。

〈成田〉

  • (別の曲を引き合いにしつつ)山姥は非常に「こだま」を意識する曲です。

〈青柳〉

  • 途中で挟まれる「アイ狂言」があります。山姥って何だ、どういうもんだ?っていう狂言。たとえば、
  • 「鰐口が山姥になったってよ」「そんなはずないじゃないか」
  • 「山芋は毛がもじゃもじゃ生えているから、それが頭を出したんだよ」「そんなはずないじゃないか」
  • そんなやり取りがありますが、友枝さんは山姥をどう思われますか?

〈友枝〉

  • まず性別もある。
  • これは稽古ではないところで、祖父が言っていたが、山姥の出囃子は「まろみ」だと言っていた。
  • 陰と陽。山姥は特にそこを持つべきだと思う。
  • 後半の山姥は鹿杖(かせづえ)をついて出てくるが、杖の音が、山を廻る山姥の本性を表しているのかなと思う。

〈青柳〉

  • 鹿杖というのは、鹿の角を使った変わった形なんですが、持ち手の部分がついた杖で。長旅に適した杖のことです。
  • 成田先生、

〈成田〉

  • ——我々にとっては、まず出囃子が大仕事。
    小鼓大鼓は同一のテンポ感を刻むが、シテ方は「拍子あわず」の部分で、自在に謡うんです。
    我々の技術では、あしらい…会釈(えしゃく)と書いてあしらいと言うんですが、ほどほどにあわせる。これが非常に難しい。でも、ここを面白くしないと良い山姥にならない。非常に微妙さが必要で難しい。
  • そしてメインディッシュは「曲舞」。
    地謡8人と囃子方でテンションを高めていって、シテに気持ちよく舞っていただく。

〈青柳〉

  • 近代の演劇と違って、表現の解釈の幅が微量ですね。だからこそ感動も何百倍もあるのでは。

〈友枝〉

  • 僕も師匠から「解釈」を教わったことは一切無いですね。
    たとえば、さっきの拍子に合ってしまうとまったくつまらない。そういうことは教わるが、「解釈」というのは全く教わらない。

質問コーナー

〈参加者〉

  • 今日、武相荘での開催ですので、白洲正子さんとのエピソードがございましたら、ぜひ教えてください。

〈青柳〉

  • 私は白洲先生には骨董を通して知り合ったんですが、あるとき白洲先生に、ここにいる友枝雄人さんのお祖父さんの友枝喜久夫さんのお能が、大変良いから一緒に観にいこうと誘われました。
    当時私はお能は苦手だなと思っていて…そう言って遠慮しようとしたら、「お能だって骨董だよ!」って怒られた。
    「苦手なんて言ってたら、あんたの骨董は信用しないよ。」と言うふうに言われまして…。
    そして、友枝喜久夫さんのお能を見て、
    わからなくても良いものは良いんだ。と分かった。
    本当にその通りだと思いました。

〈友枝〉

  • 私は晩年しか存じ上げないのですが、ひとつ「私のすべての美意識はお能から来てる」ということを言われたことがあって、心に残る言葉です。

以上、第8回のレポートです。

毎回1回きりのライブであるお能、本番観劇の楽しみがぐっと広がりました。
出囃子が描き出す景色、拍子あわずの部分、クライマックスの曲舞。
そして、山姥とは一体何なのか。

本番でどう感じることができるか。今から楽しみです。

「山姥」の本番となる五蘊会は2019年6月15日(土)、
東京・目黒駅近くの喜多能楽堂での開催です。
[チケット情報] https://tomoeda-kai.com/schedule-noh/2385/

2019年4月18日 刻々と変わる新緑の季節

今日は武相荘の奥山道、ミュージアムエリア側から歩いてみます。

階段になった坂道に、熊笹ともみじの若葉が綺麗です。
さらさらという風の音が止むと、鳥のさえずりが聞こえました。

竹林の前に咲く白い花はシャガです。

茅葺の母屋ミュージアム。左の枝は大きな白侘助、椿の木です。

石仏の隣には、白やまぶき。

レストランテラスは満開の雲南黄梅がひときわ華やかです。

レストランの前にひっそりと咲くのはムラサキケマン。
艶やかな姿ですが実は毒があるそうです。

正門までの通りにはツツジが咲き始めています。

ガレージのカフェから。

少し離れた場所に喫煙所のご用意もございます。

駐車場から入り口へ向かう遊歩道の斜面に広がっているのは、蕗の葉です。

やわらかな緑に包まれている武相荘です。

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