2015年10月14日更新秋口/1937年型ベントレーの展示
ウッドデッキの前のホトトギス。
光の移ろいに、しばし心を奪われます。
1937年型ベントレー41/4リッター スペシャル・トゥアラー(出張中のPAIGEに変わって展示中)
ガレージのカフェ(各種ドリンクとスナック、おつまみ、お召し上がり頂けます。)
ウッドデッキの前のホトトギス。
光の移ろいに、しばし心を奪われます。
1937年型ベントレー41/4リッター スペシャル・トゥアラー(出張中のPAIGEに変わって展示中)
ガレージのカフェ(各種ドリンクとスナック、おつまみ、お召し上がり頂けます。)
当日の様子をレポート記事でご覧頂けます。〈終了イベント〉
冒頭は、今回の講師 青柳恵介さんから「今回のおしゃべりの内容です」と頂いたお手紙です。
正子とは骨董好きの縁で知り合ったという青柳恵介さん、国文学者としては日本各地の文化・民俗に精通し、正子と西行の旅、近江の旅を共にしました。(もちろん『風の男 白洲次郎』の著者でもあります)
さて今回の勉強会。青柳さんが正子と共にする時間の中で覚えることとなった、やきものを“使う”ことで生まれてくる楽しみについて明かしてくださいます。
勉強会の後は交流会・お食事会です。少しお酒も入って、勉強会とはまた違った青柳さんのお話が聞けるかもしれません。—楽しい会になることは間違いなしです!
開催概要・お申し込みは下記です、ぜひお楽しみに。
第3回骨董市(11月15日)を直前に控えての勉強会です。
青柳恵介 氏:新潮社とんぼの本「古伊万里—磁器のパラダイス」より。
10,000円(税込)
※武相荘の倶楽部メンバー優待あり
ミュージアムへは朝10時からご入館いただけます。入場時にお申し出ください。
勉強会 14:00〜15:30
16:00〜休憩を挿んで、青柳さんとともにミュージアム観覧
17:00ごろからお食事会(ビュッフェ・スタイル、お飲物付き)
〈開催間近〉お食事等の準備がございますのでキャンセルの可能性がある方はご遠慮下さい。
※武相荘の倶楽部とは
年会費で武相荘へのフリーパス、会員専用ラウンジの利用、武相荘開催イベントの先行告知・優待が受けられるメンバーズ倶楽部です。ご興味の方はこちらをご参照下さい。
当日の様子をレポート記事でご覧頂けます。〈終了イベント〉
クリックして拡大 – sake215autumn.pdf (1.5MB/RGB)
お酒好きには知る人ぞ知る「酒人好の会(しゅじんこうのかい)」という会があります。
〜蔵元さんと共にお酒を楽しむ〜という主旨で毎年開催されているこの会を主催するのは
酒舗まさるやさん。実は、白洲家とは数十年来お付き合いがあります。
今回、この「酒人好の会」に習って、武相荘でお酒の会を催すことになりました。
題して“造り手と楽しむ「薩摩焼酎の会」”。
記念すべき第1回の“造り手”は、正子ゆかりの鹿児島より、芋焼酎で大変有名な大海酒造さん。
先ずは冷やした焼酎をワイングラスで味わいます。
お酒の造り手だけが知っている飲み方を試してみましよう。
それぞれが引き立つ美味しい飲み方で、13種類を飲み比べ!
お料理は神宮前の名店、霧島地鶏きばいやんせと、武相荘レストランのシェフが腕をふるいます。
秋、よい季節となります。武相荘散策もぜひお楽しみください。
詳細は上記のチラシをご参照下さい。
応募は締切りとなりました、ご参加の皆様どうぞお楽しみに!
お食事等の準備が始まりますので、お申し込み後のキャンセルは開催3日前までに必ずご連絡ください。
長雨で肌寒い日が続きます。体調を気をつけたいですね。
ルコー草。かわいいですね。
白萩。寒空ですが生き生きしています。ガレージの前です。
レストランのウッドデッキ。
2015年9月16日(水) 神楽坂 la kagu において、著者の夫であり武相荘館長の牧山圭男が「家族が見た白洲次郎と正子、その暮らし」と題して、講演いたしました。当日の講演会よりエピソードの一部をご紹介いたします。
会場の神楽坂 la kagu
牧山圭男(以下省略):「西武百貨店で仕入れの責任者として香港へ出向いたことがあり、その時骨董店に案内されまして。何か買って正子をびっくりさせようというので、これは!という30万円ぐらいの鉢を選んで買って帰ったんです。
正子に見せようと家に着くなり喜び勇んで知らせ、正子も物を見るのは大好きで『早く見せて!』と来たが、ちょっと見ただけで『あ、そう』と言ったきりもう見なかった。その器の話はその後二度と無しです。美や骨董については、常に、妥協が無かったですね。」
何度も笑いにつつまれた会場
「仕事に熱中する正子は、桂子にとっては理想の母親像とはかけ離れていたようです」が「若い頃からおいしいものを食べに連れて行ってくれたことには、とても感謝している。と言ってます。」
参加者からの質問:「夫婦喧嘩では、次郎さんは小さくなってたと聞きましたが、実際は?」に対して「そういうことは無かったと思いますね。どちらかと言うと、次郎は家にあっても常に紳士だったと思います。」
講演後サインに応じる牧山夫妻
「僕の印象では、この夫婦は、お互いをゆうゆうと放し飼いにしているような感じがありました。お互い独立していてそれを認め合っている。」
——あいにくの小雨模様での開催となりましたが、おかげさまで、会は終始暖かい雰囲気につつまれていたように思います。ご来場頂いた皆様、誠に有り難うございました。
最後に、今回無事発売となりました「白洲家の晩ごはん」(新潮社とんぼの本/定価1,728円)。
父母である次郎・正子の楽しみとなっていた手料理の数々に加え、現在の息子さん家族との暮らしの中で、新しく生まれている料理や出来事についても楽しく綴られています。
執筆・撮影にはじっくり1年以上を要したそうですが、瑞々しい写真とともに読みごたえのある一冊に仕上がっております。
書店でぜひお手に取ってご覧ください。(武相荘ショップでも販売中)
牧山桂子著「白洲家の晩ごはん」新潮社とんぼの本/定価1,728円
— 手料理の数々とともに、武相荘の瑞々しい景観、普段使いの器139点の情報も贅沢に収録。父母とともに過ごした幼少の頃の思い出から〜現在に至るまで、食を中心に、生活に対する自然で素直な気持ちが綴られている。
喜多能楽堂で 9/12土に開催のお能「松風」を目前に、
能楽師の友枝雄人さんと、国文学者の青柳恵介さんの対談を開催しました。
対談は「松風」の話を中心に進みました。
まず青柳さんから、物語の主人公である蜑(あま)の女性たちの当時の仕事や生活ぶり、 姉妹の2人が幽霊となってまでも待ちつづけた、在原行平とは何者だったのか?—物語の背景が紹介されました。
これに対し、友枝さんからは、演者とっての「松風」の魅力が語られました。
一生のうちに幾度もは舞えない程の大曲だが、曲自体は一部の隙もなく出来上がっており、言葉が美しい。見ている皆さんは長いと感じられるかもしれないが、演じている側からすると短く感じる程なのです。そうおっしゃっていました。
さて、ご存知の方々には当たり前のことでしょうが、他の芸能と比してお能の特異な点として「本番が一度しか無い」ということがあります。数ヶ月に渡る稽古と修練の成果が、我々の目の前に披露されるのは、実に1度きりなのです。
お能は一期一会の芸です— 本番での役者同士の緊張感のぶつかり合い、それをを観ていただくのがひとつ、楽しみと言えます。友枝さんはそうもおっしゃっていました。
古来「熊野松風は米の飯」(ゆやまつかぜはこめのめし)といわれ、松風は昔から日本人に好まれ親しまれて来た謡曲です。と青柳さん。友枝さんのお爺さま喜久夫さんも大好きな曲だったそうです。
今回、友枝さんがどのように演じられるのかに、ますます興味を引かれていきました。
本番
前段の対談では、初めて知る話も多く、
演じる側の心持ちも含め、いろいろなお話を伺ってきましたが、
本番の舞台は、それを超えて
友枝さんの、しかし友枝さんではない「松風」がそこに存在している様子を
観させていただいた気がします。
お能の芸だからこそ、震わせられる琴線というものを
感じることも出来た気がします。
今回の「松風・村雨」がどのような存在であったかは、
この場に居合わせた者同士で、ぜひ誰彼憚ることなく
話してみたいところであります。
今回は演じ手の動きが見やすい指定席で観覧できたことも
(特に初心者にとって)とても良かったと思います。
ご参加頂きました皆様、誠にありがとうございました。
(ご好評につき「お能への誘いの会」は第2回を検討中です!)