骨董勉強会「ものと自分」青柳恵介氏 レポート
掲載日 2015年11月6日
青柳恵介さんを先生にお迎えしての骨董勉強会を、2015年11月1日に開催致しました。
青柳さん、正子とは骨董好きがきっかけで知り合いとなり(正子73歳のころ)
以来親しく、西行の旅、近江の旅も共されました。国文学者・骨董評論家であり、『風の男 白洲次郎』の著者でもあります。
「白洲さんのすごいところは、
80過ぎてもモノへの興味、欲を失わなかったところです。
欲しいという気持ちが強かった。
自分に正直だったからですよね。」
骨董・やきものを、楽しみ生かし使っていた正子の暮らしぶりや、
欲しい品物をめぐっての、正子と当時一流の方々とのやり取り。
——エピソードを次々に、本当に楽しそうにお話しくださいます。
臨場感あるお話ぶりに、聞いている我々は、そこに正子が居るような気分になってきました。
そして、次には
青柳さん愛蔵の品々 ——正子にゆかりある、やきものの一つ一つを
エピソードとともに、紐解いて見せて、触らせて下さいました。
模し(うつし)の品等もお持ちくださり・・・横へ並べてしまうと一目瞭然なのですが、
あらためて比べることで “ほんもの” のすごさ、そしてほんものに出会うことの難しさも想像出来たように思います。
講演後・ミュージアム観覧後のお食事会では
盛り上がった流れに乗って、武相荘の牧山夫妻と青柳さんで骨董対決(?)に!
── ひとつご紹介させていただきますと
下の写真に、2つ同じ “よろけ縞” のころ茶碗が写っていますが、
片方は、正子が好んで決して手放さなかったもの、片方は青柳さんの愛用品です。
さぁ、みなさんはどちらがお好きですか?
ご参加頂いた皆様、本当にありがとうございました。
またの機会にぜひお会い出来たらと思います。
ご関心の皆様、武相荘では今後も骨董勉強会を開催してまいりますので、どうぞご期待下さい。