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2016年1月27日 第2回・お能への誘いの会「忠度」友枝雄人氏・青柳恵介氏 開催レポート

源平の合戦において西の大将軍であった薩摩守、平忠度(たいらのただのり)は武勇に優れ、一方で才能ある歌人でもありました。

歌人としては都で藤原俊成(しゅんぜい)の一門にあった忠度。
(俊成卿は後白河院に千載和歌集の編纂を任された方)

しかし時は源平の争乱となり、平家一門は都落ちすることとなります。
この時、忠度は、俊成卿へ自らの歌を収めた巻物を渡すために、従者数名を連れて都へ引き返します。「落ち人が戻ってきた」と恐れる家人をよそに俊成卿は「忠度殿であれば通せ」と館の門を開きます。
忠度は俊成卿に、卿が編纂する勅撰和歌集への取り上げを願いました。

忠度はとうとう、一ノ谷の戦いで、命を落とします。
立派な武将と思しき相手を討ち取った、武蔵国の住人、岡部六弥太(忠澄)は、相手の名を知ろうと骸に近き、箙(えびら=矢の容れ物)に、文が結いつけられているのを見つけます、そこには旅宿花という題で、一首が歌われていました。

行き暮れて木の下蔭を宿とせば花や今宵のあるじならまし  忠 度

六弥太は、これを見て驚き、相手が西方の大将軍、薩摩守忠度であったことを知ります。

さて忠度が俊成卿に渡した歌は、後に千載和歌集としてまとめられた勅撰集に載ったのですが、勅勘(朝敵)となっていたため名字はあらわされず、故郷花という題で詠まれたその一首は“詠み人知らず”として入れらてしまいました。

さざ波や志賀の都は荒れにしを昔ながらの山櫻かな

—— 平家物語にあるこの史実の上に今回の能の物語が始まります。

友枝雄人氏・青柳恵介氏
能楽師 シテ方喜多流 友枝雄人氏(左)、国文学者 青柳恵介氏(右)

舞われるご本人をお招きしての、鑑賞チケット付き勉強会「お能への誘いの会」第2回。
今回のお能は「忠度」です。
能楽師の友枝雄人さん(シテ方喜多流)と国文学者の青柳恵介さんをお招きし、忠度、そしてお能に関する沢山のお話を伺いました。

冒頭、まずは青柳さんから、平家物語に描かれた当時の風景と、忠度の人となりについて、いろどり豊かに解説してくださいました。
つづいて行なわれたお二人のトークセッションは青柳さんが雄人さんにインタビューする形で進みました。以降に一部をご紹介いたします。

———

【能曲「忠度」について】
忠度を主人公にしたお能には「忠度」の他に「俊成忠度」がある、今回の「忠度」の方は、軍記物として平家物語により忠実な描写がされており、また武将を主人公とした修羅物でありながらも、大変、雅さのある曲であり、雄人さんにとっては、たいへん演能意欲が高まる曲。

【面(おもて)について】
忠度の面は「中将(ちゅうじょう)」。修羅物ではほとんどがこの面を使う。他の例としては敦盛(あつもり)という曲は主人公が少年で「十六」という面もある。

【装束について】
長絹(ちょうけん)。平家方の死んでいった侍は、ほとんどがこの長絹で、雅さがある。
これに対して義経では法被という重ね着の装束をまとう。
忠度は雅な曲で、装束には一番こだわりたくなる。

【須磨という場所について】
前回「松風」の舞台も須磨であった。蜑(あま)の老人が塩を焼いているような佗しい場所だが、詩情のやどる場所である、都からの微妙の距離感、和歌の世界、雄人さん曰く、お能に描かれる中では、雅な人が負の感情、感傷を楽しむ場所のような印象がある。

【カケリ(翔)について】
カケリとは、能の一場面に入る、荒々しい舞と、笛と鼓で表現される高なり。
忠度では、このカケリが、終盤で歌われる和歌の上の句と下の句の間に入る。

行き暮れて 木の下陰を宿とせば
~〔カケリ〕~
花や今宵の 主ならまし

面白い構成であり、やはり忠度の、歌への執心の強さを表現している部分、
クライマックスになっている。

【その他】
他にも、世阿弥の本にある言葉遊びの面白さ、花に嵐がつきものであることの意味、
能の発声である強吟、和吟についての、実地的/専門的なお話を伺うことができました。

また、今回のトークを通して、雄人さん自身もあらためてお気づきになった観点があるとおっしゃられ、とても臨場感のあるトークセッションになりました。

———
盛り上がった勉強会の最後には、何と特別に謡いの実演もして下さいました!!
ここまでの勉強でたくさん着目点が出来た筈なのですが、
いざ謡いが始まると、部屋中が「忠度」の感情でいっぱいになったようになり、
皆さん一心に耳と心を傾けられていました。

———

第2回お能への誘いの会 武相荘
第2回お能への誘いの会 武相荘

開催日は、上空を40年ぶりの寒気が覆っているという寒い日でしたが
能ヶ谷ラウンジでの誘いの会は、大変盛り上がり、場所を変えて17時からのお食事会も、みなさんたっぷりと楽しまれたご様子でした。

2月20日、目黒での本番、條風会がとても楽しみです。
ご参加頂いた皆様、誠にありがとうございました。

お食事 武相荘イベント
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雄人さんが「忠度」を舞われる、2月20日の「條風会」につきましては、リンク先の情報をご確認ください。

2016年1月25日 震災から5年目を迎えて 〜気仙沼物産展と気仙沼のお寿司を食べる会〜

こちらのイベントは終了いたしました。有り難うございました。

■気仙沼物産展(入場無料)
3月5日(土)11:00〜16:00
3月6日(日)11:00〜16:00

■気仙沼のお寿司を食べる会
※お寿司を食べる会は、定員に達したため募集を終了いたしました。
3月5日(土)15:00〜17:00 開催

画像をクリックしてチラシのPDFを開く mar2016_kesennuma.pdf(960KB)
気仙沼を楽しむ会 武相荘

次郎は、東北電力の会長を務め、只見川流域の電源開発事業を推進するなど東北に縁がありました。この度、気仙沼のみなさんと一緒に、気仙沼物産展とイベントを開催することになりました。

気仙沼帆布のガンバーレさんとは、「武相荘コラボ」商品を製作中で、今回、そのお披露目もいたします。

2011年3月11日の東日本大震災から5年、気仙沼は、東北は、まだまだ復興の途中にあります。今の気仙沼の様子を知ること、気仙沼のすばらしい物産を紹介することで、少しでも復興の手助けになればと、思っております。

どしどしご参加の程、お待ちしています。物産展は入場無料、イベントは事前予約制で参加費がかかります。

■気仙沼物産展

【参加団体・出品予定】

  • 会場:武相荘 次郎の元ガレージにて
  • 開催日時:3月5日(土)11:00〜16:00
  • 開催日時:3月6日(日)11:00〜16:00
  • 気仙沼帆布「ガンバーレ」 – 小銭入れ、バック、スマフォケースなど
    ★武相荘コラボ商品も販売
  • 「八葉水産」 – フカヒレ、鮭ほぐしなど
  • 「アグリアスフレッシュ」 – わかめ、海産物など
  • 旧白洲邸武相荘 TEL.042-735-5732

■気仙沼のお寿司を食べる会

【内容・お申し込み】

  • 談話
    「白洲次郎と東北」
    「震災から5年を迎える気仙沼の今」
  • お食事
    気仙沼のお寿司の試食(10貫ほど)と
    気仙沼の海産物など試食、気仙沼のお酒のテイスティング
  • 開催日時:3月5日(土)15:00〜17:00
  • 会場:武相荘 能ヶ谷ラウンジ
  • 料金:4,320円(税込)
    武相荘の倶楽部メンバー※は割引きあり
  • お申し込み有難うございました。募集は終了いたしました。

※武相荘の倶楽部メンバーはお申し込みの際お伝え下さい。
※「武相荘の倶楽部」とは、年会費で武相荘へのフリーパス、会員専用ラウンジの利用、武相荘開催イベントの先行告知・優待が受けられるメンバーズ倶楽部です。ご興味の方はこちらをご参照下さい。

八葉水産 鮭ほぐし
八葉水産 鮭ほぐし

気仙沼帆布 ガンバーレ
気仙沼帆布 ガンバーレ

気仙沼 寿司

気仙沼 新富寿し 大将
気仙沼 新富寿し 大将

2016年1月18日 70万人目のお客様

武相荘をオープンしてから14年と3ヶ月経ちましたが、
1月16日に、70万人目のお客様がいらっしゃいました。
学校の同級生の親友お二人で、
ささやかな記念の品を差し上げて、巡り合わせを楽しんで頂きました。

70万人目

※左から内田様、70万人目の藤沢様(※ご了解を得て記念撮影をさせていただきました。)

2016年1月14日 ご報告:2016年お正月、お餅つき〜お囃子

2016年の開館初日(1月9日・土)に、武相荘でお餅つきを開催いたしました。

今年もお正月らしい青空の元に開催することが出来ました。
お餅をつく音、お囃子の音色。——懐かしくも、活気ある雰囲気に包まれました。
つきたてのお餅は、あんこ、きなこ、雑煮でお召し上がり頂きました。

ご来館のみなさま誠にありがとうございました。
1月、2月とまだまだイベントが続きます、またぜひ遊びにいらしてください。

武相荘のお餅つき2016年

武相荘のお餅つき2016年

武相荘のお餅つき2016年

武相荘のお餅つき2016年

武相荘のお餅つき2016年

2016年1月4日 「家庭で楽しむワインの基礎知識」 ソムリエ岡島直樹さんワイン講座・基礎編

開催日をふやして水曜日にも開催することになりました。
ご都合の良い日にご参加ください。

2月17日(水)16:00〜18:00 開催
2月21日(日)16:00〜18:00 開催

現在、際コーポレーション統括ソムリエとして活躍中。数々のスクールでは講師としても活躍されてきた、ソムリエ 岡島直樹さんに、ワインを楽しむための基礎を教わります。
岡島さんの解説に耳を傾けつつ、タイプの違うワイン5種のテイスティングを実施。
みなさんお気に入りのワインにも、もっと美味しい飲み方が見つかるかもしれませんよ。
——どうぞお楽しみに。

開催概要・お申し込み

  • ワインの楽しみ方についての基礎知識解説
  • ワイン5種のテイスティング(軽いおつまみ付き)
  • 日程: 2月17日(水)/2月21日(日)
  • 時間: 16:00〜18:00
  • 会場: 武相荘レストラン
  • 料金: 6,480円(税込)

    武相荘の倶楽部メンバー※は割引あり

  • 募集は終了いたしました。誠にありがとうございました。

クリックで印刷用のチラシを開きます。(PDF/1.9MB)家庭で楽しむワインの基礎知識 武相荘の講座2016年2月

武相荘 ソムリエ 岡島直樹 氏

岡島直樹 氏 プロフィール

1956年9月18日生まれ

高校入学する春休みにアルバイトとして飲食業に従事し、いつの間にか本業となる。フランス パリ、リヨンにてコックとして修行、イタリア プーリアでイタリア料理を修行も、コックとしての才能に見切りを付け、酒好きも手伝っていつしかソムリエの道へ。

日経レストラン第一回メニューグランプリ入賞1999年首都圏最優秀ソムリエ受賞。サントリーワインスクール、赤土ワインスクール、鶴見大学オープンカレッジ等で講師を務める。現在、際コーポレーション統括ソムリエとして活躍中!

※「武相荘の倶楽部」メンバーは割引きがございますので申し込みの際お伝え下さい。

※武相荘の倶楽部とは
年会費で武相荘へのフリーパス、会員専用ラウンジの利用、武相荘開催イベントの先行告知・優待が受けられるメンバーズ倶楽部です。ご興味の方はこちらをご参照下さい。

2015年12月17日 冬の散策

武相荘

禅寺丸柿の大木

数寄屋 武相荘

数寄屋

天輪寺月光 武相荘

天輪寺月光

紅妙蓮寺 武相荘

紅妙蓮寺

白侘助 武相荘

白侘助

黒侘助 武相荘

黒侘助

千両 武相荘

千両

紅葉 武相荘

紅葉

母屋 武相荘 鶴川にある白洲次郎・白洲正子の家

ミュージアム(母屋)

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