2016年2月17日 紅梅が満開となりました。
木々にも芽吹きの色が感じられます。
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木々にも芽吹きの色が感じられます。
こちらのイベントは終了いたしました。有り難うございました。
尾久彰三さんが、自身が敬愛する柳宗悦と、白洲正子について、また彼らのコレクションについてお話しくださいます。
尾久彰三さん。
柳宗悦が創設した日本民藝館で学芸部長などを歴任した、日本きっての民芸研究家です。
モノと美に対する追求は、例えば、ご自身の著書『これは「骨董」ではない』に紹介されている
李朝のポジャギ、屏風絵、日本の浄法寺塗り、メソポタミアの金工品、エジプトのネックレス、アフリカのベッド、イスパノ・モレスク、イギリスの銀スプーンまで
——この幅の広さからも伺えます。
近年ではTV、NHK『温故希林』では樹木希林さんと旅され、NHK教育「知るを楽しむ」での骨董蒐集指南役を勤められました。
今回武相荘の講座では、自身が敬愛する柳宗悦と、白洲正子について、また彼らのコレクションについてお話しくださいます。
ご興味をお持ちの皆様、ふるってご参加ください。
開催概要・お申し込みについては下記をご確認ください。
韓国の旅の途中で
1947年、富山県生れ。早稲田大学大学院文学研究科美術史学科修士課程修了後、1978年、学芸員として日本民藝館に入る。主任学芸員、学芸顧問を歴任し2009年に職を退く。
主著に『愉快な骨董』、『これは「骨董」ではない』、『貧好きの骨董』、『民芸とMingei』(以上、晶文社)、『丸ごと韓国骨董ばなし』(バジリコ)などがある。
定員に達したため募集〆切となりました。
会場で皆様とお会い出来るのを楽しみにしております。
お申し込み後、万が一キャンセルされる場合には、
開催3日前までに必ずご連絡お願いいたします。
講演会の後にレストランをご利用の方は、別途ご予約をお願いします。
☞ 武相荘レストラン ディナー(コース&アラカルト)
※武相荘の倶楽部とは
年会費で武相荘へのフリーパス、会員専用ラウンジの利用、武相荘開催イベントの先行告知・優待が受けられるメンバーズ倶楽部です。ご興味の方はこちらをご参照下さい。
源平の合戦において西の大将軍であった薩摩守、平忠度(たいらのただのり)は武勇に優れ、一方で才能ある歌人でもありました。
歌人としては都で藤原俊成(しゅんぜい)の一門にあった忠度。
(俊成卿は後白河院に千載和歌集の編纂を任された方)
しかし時は源平の争乱となり、平家一門は都落ちすることとなります。
この時、忠度は、俊成卿へ自らの歌を収めた巻物を渡すために、従者数名を連れて都へ引き返します。「落ち人が戻ってきた」と恐れる家人をよそに俊成卿は「忠度殿であれば通せ」と館の門を開きます。
忠度は俊成卿に、卿が編纂する勅撰和歌集への取り上げを願いました。
忠度はとうとう、一ノ谷の戦いで、命を落とします。
立派な武将と思しき相手を討ち取った、武蔵国の住人、岡部六弥太(忠澄)は、相手の名を知ろうと骸に近き、箙(えびら=矢の容れ物)に、文が結いつけられているのを見つけます、そこには旅宿花という題で、一首が歌われていました。
行き暮れて木の下蔭を宿とせば花や今宵のあるじならまし 忠 度
六弥太は、これを見て驚き、相手が西方の大将軍、薩摩守忠度であったことを知ります。
さて忠度が俊成卿に渡した歌は、後に千載和歌集としてまとめられた勅撰集に載ったのですが、勅勘(朝敵)となっていたため名字はあらわされず、故郷花という題で詠まれたその一首は“詠み人知らず”として入れらてしまいました。
さざ波や志賀の都は荒れにしを昔ながらの山櫻かな
—— 平家物語にあるこの史実の上に今回の能の物語が始まります。
能楽師 シテ方喜多流 友枝雄人氏(左)、国文学者 青柳恵介氏(右)
舞われるご本人をお招きしての、鑑賞チケット付き勉強会「お能への誘いの会」第2回。
今回のお能は「忠度」です。
能楽師の友枝雄人さん(シテ方喜多流)と国文学者の青柳恵介さんをお招きし、忠度、そしてお能に関する沢山のお話を伺いました。
冒頭、まずは青柳さんから、平家物語に描かれた当時の風景と、忠度の人となりについて、いろどり豊かに解説してくださいました。
つづいて行なわれたお二人のトークセッションは青柳さんが雄人さんにインタビューする形で進みました。以降に一部をご紹介いたします。
———
【能曲「忠度」について】
忠度を主人公にしたお能には「忠度」の他に「俊成忠度」がある、今回の「忠度」の方は、軍記物として平家物語により忠実な描写がされており、また武将を主人公とした修羅物でありながらも、大変、雅さのある曲であり、雄人さんにとっては、たいへん演能意欲が高まる曲。
【面(おもて)について】
忠度の面は「中将(ちゅうじょう)」。修羅物ではほとんどがこの面を使う。他の例としては敦盛(あつもり)という曲は主人公が少年で「十六」という面もある。
【装束について】
長絹(ちょうけん)。平家方の死んでいった侍は、ほとんどがこの長絹で、雅さがある。
これに対して義経では法被という重ね着の装束をまとう。
忠度は雅な曲で、装束には一番こだわりたくなる。
【須磨という場所について】
前回「松風」の舞台も須磨であった。蜑(あま)の老人が塩を焼いているような佗しい場所だが、詩情のやどる場所である、都からの微妙の距離感、和歌の世界、雄人さん曰く、お能に描かれる中では、雅な人が負の感情、感傷を楽しむ場所のような印象がある。
【カケリ(翔)について】
カケリとは、能の一場面に入る、荒々しい舞と、笛と鼓で表現される高なり。
忠度では、このカケリが、終盤で歌われる和歌の上の句と下の句の間に入る。
行き暮れて 木の下陰を宿とせば
~〔カケリ〕~
花や今宵の 主ならまし
面白い構成であり、やはり忠度の、歌への執心の強さを表現している部分、
クライマックスになっている。
【その他】
他にも、世阿弥の本にある言葉遊びの面白さ、花に嵐がつきものであることの意味、
能の発声である強吟、和吟についての、実地的/専門的なお話を伺うことができました。
また、今回のトークを通して、雄人さん自身もあらためてお気づきになった観点があるとおっしゃられ、とても臨場感のあるトークセッションになりました。
———
盛り上がった勉強会の最後には、何と特別に謡いの実演もして下さいました!!
ここまでの勉強でたくさん着目点が出来た筈なのですが、
いざ謡いが始まると、部屋中が「忠度」の感情でいっぱいになったようになり、
皆さん一心に耳と心を傾けられていました。
———
開催日は、上空を40年ぶりの寒気が覆っているという寒い日でしたが
能ヶ谷ラウンジでの誘いの会は、大変盛り上がり、場所を変えて17時からのお食事会も、みなさんたっぷりと楽しまれたご様子でした。
2月20日、目黒での本番、條風会がとても楽しみです。
ご参加頂いた皆様、誠にありがとうございました。
雄人さんが「忠度」を舞われる、2月20日の「條風会」につきましては、リンク先の情報をご確認ください。
こちらのイベントは終了いたしました。有り難うございました。
■気仙沼物産展(入場無料)
3月5日(土)11:00〜16:00
3月6日(日)11:00〜16:00
■気仙沼のお寿司を食べる会
※お寿司を食べる会は、定員に達したため募集を終了いたしました。
3月5日(土)15:00〜17:00 開催
画像をクリックしてチラシのPDFを開く mar2016_kesennuma.pdf(960KB)
次郎は、東北電力の会長を務め、只見川流域の電源開発事業を推進するなど東北に縁がありました。この度、気仙沼のみなさんと一緒に、気仙沼物産展とイベントを開催することになりました。
気仙沼帆布のガンバーレさんとは、「武相荘コラボ」商品を製作中で、今回、そのお披露目もいたします。
2011年3月11日の東日本大震災から5年、気仙沼は、東北は、まだまだ復興の途中にあります。今の気仙沼の様子を知ること、気仙沼のすばらしい物産を紹介することで、少しでも復興の手助けになればと、思っております。
どしどしご参加の程、お待ちしています。物産展は入場無料、イベントは事前予約制で参加費がかかります。
※武相荘の倶楽部メンバーはお申し込みの際お伝え下さい。
※「武相荘の倶楽部」とは、年会費で武相荘へのフリーパス、会員専用ラウンジの利用、武相荘開催イベントの先行告知・優待が受けられるメンバーズ倶楽部です。ご興味の方はこちらをご参照下さい。
武相荘をオープンしてから14年と3ヶ月経ちましたが、
1月16日に、70万人目のお客様がいらっしゃいました。
学校の同級生の親友お二人で、
ささやかな記念の品を差し上げて、巡り合わせを楽しんで頂きました。
※左から内田様、70万人目の藤沢様(※ご了解を得て記念撮影をさせていただきました。)
今年も紅梅が咲き始めました。これから2、3週間、武相荘の景色になんとも言えないコントラストを加えてくれます。
2016年の開館初日(1月9日・土)に、武相荘でお餅つきを開催いたしました。
今年もお正月らしい青空の元に開催することが出来ました。
お餅をつく音、お囃子の音色。——懐かしくも、活気ある雰囲気に包まれました。
つきたてのお餅は、あんこ、きなこ、雑煮でお召し上がり頂きました。
ご来館のみなさま誠にありがとうございました。
1月、2月とまだまだイベントが続きます、またぜひ遊びにいらしてください。