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2016年11月25日 「石川洋一郎氏が語る“白洲次郎と正子”」レポート

2016年11月13日(日)開催の石川洋一郎氏講演会のレポートです。

石川洋一郎氏は昭和13年生まれ。
白洲家が鶴川へ越してきたのは昭和18年。その頃、この周辺には9軒ほどしか民家がなかったそうです。ただ都心に出やすかったせいか、軍人や政治家の他に文芸者なども住んでいたそうです。

石川さんが白洲家に出来りしていたのは昭和22,3年ごろ、小学2~5年生の時期。
敷地内で、年頃が近かった白洲家の子供たちと缶蹴りや鬼ごっこなどをして遊んでいましたが、母屋へはなかなか近づけなかったと言います。ただ、近所の子供たちにとって白洲家は、他では目にしない珍しいモノや美味しいモノに出会える嬉しい場所であったそうです。

近所の子供たちを集めて英語を教えてくれた次郎さん、しかし、遊びたい盛りの子供達、いつしか青空英語教室はなくなりました。

次郎さん、正子さん、とは呼びにくくて白洲家の子供たちと一緒に「パパ、ママ、」と呼んでいたそうです。(それは石川さんが30代まで続いたそう。※正子の鶴川日記に記述あり)

石川洋一郎さん 武相荘 白洲次郎・白洲正子

~白洲家では驚くことばかり~

当時、軍(アメリカ)の車はよく見かけたそうですが、普通の乗用車を目にする機会は多くなく、次郎が乗用車に乗っているのを見た時はすごくビックリしたそうです。
正子が外国の方とハグ、キスなんてしているのを見たときも、またまたビックリ。
乗用車については、運転手さんに乗せてとせがみ周辺を10分程度一廻りしてもらった時は、大そう嬉しかったとのこと。—当時の子供たちの興奮が目に浮かぶようです。

外国の雑誌を見せてもらうのも子供たちは楽しかった。グラビアの白いパンやチョコレート、色鮮やかなフルーツ、見たことがないモノばかり。しかし雑誌をみて騒いでいる子供たちを次郎は悲しそうな目で見ていたそうです。
—次郎の言葉を思い出します。「吾々の時代にこの馬鹿な戦争をして、元も子もなくした責任をもっと痛烈に感じようではないか。――中略―― 然し吾々が招いたこの失敗を、何分の一でも取返して吾々の子供、吾々の孫に引継ぐべき責任と義務を私は感じる。」

他に思い出に残っているのが、夢のようなクリスマスの飾りつけ。石川さんは夏からクリスマスを待ちわびていたそう。
また夏真っ盛りの暑い日に、白洲家の女中さんに貰った「氷」も思い出深い。

しかし次第に、白洲家の子供たちと自分たちの境遇、環境の違いに気付くようになり、自然と白洲家から足が遠のいていったと言います。

大人になり地元でガソリンスタンドを経営する様になって、また「パパ、ママ」とお付き合いが始まったそうです。

次郎さんからは、政治(選挙)の話などを丁寧に教えて貰ったそうです。

「最近では、ママのほうが有名になった」と、次郎さん。

瓦葺きの門を据えた時、「あんなゴツイ門じゃ入りにくいよ」と言ったところ、次郎さんは「いやぁ、これはママが…」と、ボソッ。

次郎さんは子供たちに対して、声を荒げるとか叱るといったことは全くなかったそうです。
言われたことはこれだけ、
「時間を守れ!嘘をつくな!」

当時、白洲家の畑で野良仕事をする次郎さんに、正子さんが掛ける声をよく聞いたそうです。
「次郎さ~ん、お昼ですよ~」

以上、石川洋一郎氏講演会のレポートでした。白洲家の家族にも分からない近所の子供から見た白洲一家の様子。とても新鮮なエピソードが盛りだくさんでした。

2016年11月9日 冬の花蕨

駐車場からの遊歩道にめずらしい植物が育ちました。
冬の花蕨(ふゆのはなわらび)。

冬の花蕨(ふゆのはなわらび)

林の中では、うつろう光が次々と、いろいろな植物にスポットライトを当てています。

2016年10月19日 気温が乱高下していますが…

季節外れの一輪、雲南黄梅
まったくの季節外れ雲南黄梅、一輪。

ホトトギス
紫のまだらは、例年通りで良かった、ホトトギス。

ゲンノショウコ
ゲンノショウコの花。

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派手さの無い季節ですが、
普段めだたない小さな草花など、いろいろ見えてくるような気がします。

2016年10月18日 第5回武相荘の骨董市 開催報告

5回目の武相荘骨董市は気持ちの良い秋晴れのもと、開館前から50人以上の方が並ばれ、大盛況で終わりました。沢山の皆様にご来場いただき、誠に有難うございました。

次回以降の開催予定 武相荘の骨董市

来年も春と秋(4月と10月)の2回を、開催いたします。
開催のお知らせをお受け取りになりたい方は、
Facebook または メールマガジンをご登録下さい。

武相荘の骨董市 2016年秋

〈近日開催〉骨董がもっと楽しくなる勉強会

11月27日には「“骨董は恥ずかしい” 尾久彰三氏・青柳恵介氏 対談」を開催予定です。
民芸・古美術・骨董など、日本の美を知り尽くしたお二人のお話会。
題名からして興味津々、やきものや骨董の深みを知ってみたい方、またとない機会です。

陶芸教室〈第4教室〉

11月12日からは牧山圭男による武相荘の陶芸教室〈全3回〉も始まります。第4開催となる人気の教室です。自分でうつわを作ってみたいという方はぜひご参加下さい。(初心者もお気軽に)

2016年10月11日 武相荘の陶芸教室〈第4教室/全3回〉

このイベントは終了いたしました。ご来場の皆様まことに有難うございました。
最新の開催日程はトップページよりご確認ください。

白洲次郎・正子の娘婿の牧山圭男による陶芸教室、第3教室の参加者募集です。
初心者から楽しめる陶芸教室。全3回で、おひとりずつ小皿2枚と陶印を作ります。
継続してご参加の方は是非、新しい作品にもチャレンジして下さい。

講師の牧山圭男は正子の影響もあり、1970年代後半に独学で陶芸をはじめ、銀座で作陶展を開くまでになり、武相荘のショップでは作品も販売しています。
次郎や正子との「焼きもの」に関するエピソードなども披露しながら、少人数でわかりやすく、楽しい会にできればと考えております。

牧山圭男
牧山圭男

第1〜第3教室に参加した方は2,000円引きで参加できます。

武相荘 牧山圭男 第1回陶芸教室の様子
写真は、第1教室の1回目の様子。基本の土コネから始まり、小皿や箸置きを成型しているところです。これを素焼きして、2回目に絵付けと釉薬をかけて、本焼きとなります。

ショップで販売中の圭男作品
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開催概要〈陶芸教室 第4教室 全3回〉

  • 1回目:11月12日(土)14時~16時頃
    土をこねて成型する(ロクロではなく、手びねり板作り)+陶芸のイロハの話
  • 2回目:11月26日(土)14時~16時頃
    素焼きしたものに絵付け・釉薬掛けをする+正子と陶芸の話
  • 3回目:12月4日(日)14時~15時頃
    完成した焼きもののお渡しと茶話会

※全3回で、おひとりずつ小皿2枚と陶印を作ります。
※1回目と2回目の参加は必須とさせていただきます。3回目は、欠席の場合、宅配便(着払い)で完成した焼きものをお送りします。

持ち物・準備

  • 当日は汚れてもよい靴や服でご参加ください。
    エプロン、タオル、筆記用具などもお持ちください。

募集人数

  • 10名~15名

    先着順で人数になり次第、締め切らせていただきます。

    ※お子様だけの参加はできません。大人の方との参加をお願いします。

料金・お申込み

下記のリンク先のフォームよりお申し込みください。

  • 税込¥10,000(全3回分)
    武相荘ミュージアム入館券1枚付き
    〜正子の愛した骨董の器なども多数展示中〜
    ※第1〜第3教室に参加した方は2,000円引きで参加できます。
    ※武相荘の倶楽部メンバーは別途1,000円引きとなります。

    ※焼きものをつくるための材料や道具などはすべて含まれます。
    ※3回目の茶話会(お茶とお菓子)の代金も含まれます。
    ※3回目不参加の場合も料金は変わりません。

  • 〈募集は終了致しました〉
    お申込み後、万が一キャンセルされる場合には、開催1週間前までに必ずご連絡お願いいたします。

2016年10月4日 11月27日(日) 尾久彰三氏・青柳恵介氏 対談 “骨董は恥ずかしい”

このイベントは終了いたしました。ご来場の皆様まことに有難うございました。

日本における骨董蒐集・古美術評論の両雄といえる、尾久彰三氏と青柳恵介氏の対談を、11月27日(日)に開催いたします。

“骨董は恥ずかしい”

・・・なんとも気になるお題を頂いております。

尾久彰三氏 武相荘2016年3月

武相荘の講座での尾久さん。 柳宗悦が創設した日本民藝館で学芸部長などを歴任した、日本きっての民芸研究家です。近年ではTV、NHK『温故希林』では樹木希林さんと旅され、NHK教育「知るを楽しむ」での骨董蒐集指南役を勤められました。

尾久彰三おぎゅう しんぞう

1947年富山県生れ。早稲田大学大学院文学研究科美術史学科修士課程修了後、1978年、学芸員として日本民藝館に入る。主任学芸員、学芸顧問を歴任し2009年に職を退く。

主著に『愉快な骨董』、『これは「骨董」ではない』、『貧好きの骨董』、『民芸とMingei』(以上、晶文社)、『丸ごと韓国骨董ばなし』(バジリコ)などがある。

青柳恵介あおやぎ けいすけ

1950年東京都生まれ。成城大学大学院博士課程修了。専門は国文学。古美術評論家。「五蘊会」会長。成城学園教育研究所、成城大学、東京海洋大学の講師を務めた。

主著に「風の男 白洲次郎」(新潮社、1997)、「骨董屋という仕事」(平凡社、2007)、「白洲次郎と白洲正子―乱世に生きた二人―」(新潮社、2008)などがある。

青柳恵介氏 武相荘2015年11月

白洲正子とも骨董好きの縁で知り合ったという青柳恵介さん、国文学者としては日本各地の文化・民俗に精通し、正子とは西行の旅、近江の旅を共にしました。(もちろん『風の男 白洲次郎』の著者でもあります)
武相荘の講座では毎回素敵なヴォイスで、私たちを遠い場所〜歴史の彼方へ誘ってくださいます。今回は尾久さんとの対決!今から大変楽しみです。

お二人の求める「美」の行方は!?軽妙洒脱、またディープな骨董談議をお楽しみに。
***対談終了後はお二人を囲んでのお食事会を開催いたします(オプション)***

開催概要・お申し込み

題名・講師
  • 尾久彰三氏・青柳恵介氏 対談 “骨董は恥ずかしい”

対談
  • 日程:2016年11月27日(日)17時〜18時を予定
  • 定員:30名
  • 会場:武相荘 能ヶ谷ラウンジ(アクセス
  • 料金:¥3,240 税込
    ※武相荘の倶楽部メンバーは¥2,700税込
  • 会場でのドリンク販売もあります、リラックスした雰囲気でお楽しみください。
    (ワイン・ビール・ソフトドリンク各¥500)
お二人を囲んでの特別ディナー(オプション)
  • 料金:¥5,400 税込
    お食事代・ドリンク代込(ビール・ワイン・ソフトドリンク)
    お酒も入ってご機嫌の先生方とお近くでお楽しみください。
お申し込み
  • 定員に達したため募集締め切りとなりました (2016.11.23)
    ご参加の皆様ありがとうございます。どうぞ当日をお楽しみに!

    お申込み後、万が一キャンセルされる場合には開催1週間前までに必ずご連絡お願いいたします。
    お食事とお席の準備がございますので開催間近でのキャンセルはご遠慮下さい。

※武相荘の倶楽部とは
年会費で武相荘へのフリーパス、会員専用ラウンジの利用、武相荘開催イベントの先行告知・優待が受けられるメンバーズ倶楽部です。ご興味の方はこちらをご参照下さい。

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