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2016年12月6日 松屋銀座 特別展「白洲正子ときもの」

特別展 白洲正子ときもの

12月27日(火)より、東京・松屋銀座にて、特別展「白洲正子ときもの」が開催されます。
武相荘では季節ごとにご覧頂いてきました着物や和装小物、器など約150点が一堂に会します。
展示では愛用の品々を通して、正子がその時代時代で何と向き合ってきたのかを辿ります。

特別展 白洲正子ときもの チラシ前面

特別展 白洲正子ときもの チラシ背面
クリックで大きい画像が開きます

88年の生涯を通じて独自の美意識を貫いた随筆家・白洲正子(1910-1998)。正子にとって“きもの”もまた、美を語るうえで欠かせない対象であり、取材や著作において多くの言葉を残しています。

銀座で染織工芸の店「こうげい」を始めたのは46歳のとき。職人の技と、工芸作家の創意を結びつけることを理想とし、織りや染めの作り手と交流を深め、自身が美しいと感じる着物を世に広めました。
能や骨董に没頭し、それらがおのずと自身の生活や執筆活動に取り込まれていったように、着物も常に正子の身近にあり、自宅で骨董を手にするとき、書斎で原稿に取り組むときなど、暮らしの折々に好みの着物を身につけました。

本展では、正子が母から受け継いだ帯や能舞台に立った時の着物、白洲邸武相荘での暮らしぶりを感じさせる季節ごとの着物や和装小物、日常に用いた器や書斎で愛用した品々など約150点を展観。白洲正子が愛した“きもの”の魅力をご紹介いたします。(展示会紹介文より)

開催情報

  • 特別展「白洲正子ときもの」
  • 会場:松屋銀座8階 イベントスクエア
  • 住所:東京都中央区銀座3-6-1 電話:03(3567)1211大代表
  • 会期:2016年12月27日(火)-2017年1月16日(月) ※1月1日は休館
  • 時間:10:00—20:00

    (12月31日は~18:00、1月2日は9:30~19:30、1月16日は~17:00)

  • 入場料:一般1,000円、高大生700円、中学生500円、小学生300円
    一般前売券700円・高大生前売券500円・中学生前売券400円

    (ヤフーパスマーケット、チケットぴあ、ローソンチケット、セブンイレブンにて
    12月26日まで販売。Pコード768-012/Lコード34931/セブンコード050-437)

  • 主催:朝日新聞社
  • 監修:旧白洲邸武相荘
  • 協力:新潮社

2016年12月6日 2017年1月7日開催 「武相荘のお餅つき」

このイベントは終了いたしました。開催当日の様子はこちらから。
ご来場の皆様まことに有難うございました。

湯気わき立つもち米を、臼と杵でつく、昔ながらのお餅つき。

武相荘のお餅つき 2017告知1

武相荘では、新年1月7日土曜日にお餅つきを開催いたします。
ミュージアムへご入館の方へ「お餅引換券」をご進呈、
つきたてのお餅を食べて一年の元気を祈念しましょう。
(お餅がなくなり次第に終了とさせて頂きますので、ご了承下さい。)

*12:30からは、レストランテラスにて「お神楽」があげられます。

茅葺き屋根の母屋(ミュージアム)を中心に、豊かな自然と
昔ながらの景観を残す武相荘で、お正月らしい一日を過ごしてみませんか。

〈開催概要〉

  • 開催日程:2017年1月7日(土) 11:00/13:00の2部開催(雨天決行)
  • お餅引換券:ミュージアム入館券(¥1,050)1枚につき各1枚を進呈
  • 12:30〜レストランテラスにて「お神楽」があげられます。
  • ミュージアムでは「武相荘の冬」展を開催中。
  • レストランはランチのみの営業。この日は「武相荘の海老カレー」のみのご提供です。

武相荘のお餅つき 2017告知2

2017年2月28日 『武相荘の春』展〈開催終了いたしました〉

会期:2017年2月28日(火) 〜 5月28日(日)
ミュージアム開館時間:10時~17時 (入館は16時半までとなります)

武相荘 2017年 春展

正子は、毎年春の訪れを楽しみにしていました。冬が終わりを告げる頃、雑木林が芽吹く直前に淡い紫色に染まってくると、冬から春への季節の変貌を感じ、窓を大きく開け、眼を閉じて微かに漂う春の香りを嗅ぎ逃さないように神経を研ぎ澄ますのでした。

この様な楽しみが味わえるのは、長く寒い冬があってこそと冬感謝しておりました。木々や草花が花をつけ始めると、毎日時のたつのも忘れて眺めいり、「年を取ると次の年にはもう見られないかも知れないと思うと若い頃に眺めていた花々より数倍うつくしく見えるようになった」と、春の訪れと同時に年を重ねる事をも楽しんでいるようでした。

牧山桂子

展示風景 (※クリックで拡大してご覧頂けます)
2017年『武相荘の春』展

2016年11月29日 秋の盛り

この季節は素敵です。

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入り口からの遊歩道。

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竹林の中をくぐるのが楽しみ。

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竹林を抜けた先に、シェフが始めた畑、植わっているのはワサビ菜だそうです。

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椿も1種類ずつ咲き始めました。こちらはミュージアム前の白侘助。

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ミュージアムの奥にある山道から。

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紅葉のピークは、今週末〜再来週でしょうか。

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晴れた日にぜひ遊びにいらしてください。

12月4日追伸 鈴鹿峠の紅葉が今年も見事に染まりました。
武相荘の紅葉

2016年11月25日 「石川洋一郎氏が語る“白洲次郎と正子”」レポート

2016年11月13日(日)開催の石川洋一郎氏講演会のレポートです。

石川洋一郎氏は昭和13年生まれ。
白洲家が鶴川へ越してきたのは昭和18年。その頃、この周辺には9軒ほどしか民家がなかったそうです。ただ都心に出やすかったせいか、軍人や政治家の他に文芸者なども住んでいたそうです。

石川さんが白洲家に出来りしていたのは昭和22,3年ごろ、小学2~5年生の時期。
敷地内で、年頃が近かった白洲家の子供たちと缶蹴りや鬼ごっこなどをして遊んでいましたが、母屋へはなかなか近づけなかったと言います。ただ、近所の子供たちにとって白洲家は、他では目にしない珍しいモノや美味しいモノに出会える嬉しい場所であったそうです。

近所の子供たちを集めて英語を教えてくれた次郎さん、しかし、遊びたい盛りの子供達、いつしか青空英語教室はなくなりました。

次郎さん、正子さん、とは呼びにくくて白洲家の子供たちと一緒に「パパ、ママ、」と呼んでいたそうです。(それは石川さんが30代まで続いたそう。※正子の鶴川日記に記述あり)

石川洋一郎さん 武相荘 白洲次郎・白洲正子

~白洲家では驚くことばかり~

当時、軍(アメリカ)の車はよく見かけたそうですが、普通の乗用車を目にする機会は多くなく、次郎が乗用車に乗っているのを見た時はすごくビックリしたそうです。
正子が外国の方とハグ、キスなんてしているのを見たときも、またまたビックリ。
乗用車については、運転手さんに乗せてとせがみ周辺を10分程度一廻りしてもらった時は、大そう嬉しかったとのこと。—当時の子供たちの興奮が目に浮かぶようです。

外国の雑誌を見せてもらうのも子供たちは楽しかった。グラビアの白いパンやチョコレート、色鮮やかなフルーツ、見たことがないモノばかり。しかし雑誌をみて騒いでいる子供たちを次郎は悲しそうな目で見ていたそうです。
—次郎の言葉を思い出します。「吾々の時代にこの馬鹿な戦争をして、元も子もなくした責任をもっと痛烈に感じようではないか。――中略―― 然し吾々が招いたこの失敗を、何分の一でも取返して吾々の子供、吾々の孫に引継ぐべき責任と義務を私は感じる。」

他に思い出に残っているのが、夢のようなクリスマスの飾りつけ。石川さんは夏からクリスマスを待ちわびていたそう。
また夏真っ盛りの暑い日に、白洲家の女中さんに貰った「氷」も思い出深い。

しかし次第に、白洲家の子供たちと自分たちの境遇、環境の違いに気付くようになり、自然と白洲家から足が遠のいていったと言います。

大人になり地元でガソリンスタンドを経営する様になって、また「パパ、ママ」とお付き合いが始まったそうです。

次郎さんからは、政治(選挙)の話などを丁寧に教えて貰ったそうです。

「最近では、ママのほうが有名になった」と、次郎さん。

瓦葺きの門を据えた時、「あんなゴツイ門じゃ入りにくいよ」と言ったところ、次郎さんは「いやぁ、これはママが…」と、ボソッ。

次郎さんは子供たちに対して、声を荒げるとか叱るといったことは全くなかったそうです。
言われたことはこれだけ、
「時間を守れ!嘘をつくな!」

当時、白洲家の畑で野良仕事をする次郎さんに、正子さんが掛ける声をよく聞いたそうです。
「次郎さ~ん、お昼ですよ~」

以上、石川洋一郎氏講演会のレポートでした。白洲家の家族にも分からない近所の子供から見た白洲一家の様子。とても新鮮なエピソードが盛りだくさんでした。

2016年11月9日 冬の花蕨

駐車場からの遊歩道にめずらしい植物が育ちました。
冬の花蕨(ふゆのはなわらび)。

冬の花蕨(ふゆのはなわらび)

林の中では、うつろう光が次々と、いろいろな植物にスポットライトを当てています。

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