2023年の記事一覧

2023年5月31日更新『武相荘の夏』展 2023〈開催終了いたしました〉

臨時休館のご案内 9月24日(日)、11月18日(土)は休館となります。

会期: 2023年5月30日(火)〜8月27日(日)
尚、祝日を除く月曜は休館日です。
ミュージアム開館時間:10時~17時(入館は16時半までとなります)

きもの 芭蕉布 染付魚形皿・加藤静允
プレスガラス器(大正〜昭和時代)

武相荘の夏 開催にあたって

夕方、カナカナ蝉が騒がしくなる頃です。
きまって山盛りの蚕豆の鉢とビールを目の前にならべ
いつの頃からか毎年植えるようになった
刻々と花びらをひろげていく夕顔を眺めながら、
人生でも夕方を迎えていた次郎と正子の二人は
過ぎ去った昔を語り合うのが常でした。

牧山桂子

きもの 宮古上布
軸 橋図団扇絵 (江戸時代)
花生け 平戸焼 染付縞文手桶形花入れ(江戸時代)
〈奥座敷の展示〉

2023年2月28日更新『武相荘の春』展 2023〈開催終了いたしました〉

会期: 2023年2月28日(火)〜5月28日(日)
尚、祝日を除く月曜は休館日です。
ミュージアム開館時間:10時~17時 (入館は16時半までとなります)

源氏庭遊
(お雛様に代わって、4月1日より奥座敷に展示中)

正子は、毎年春の訪れを楽しみにしていました。冬が終わりを告げる頃、雑木林が芽吹く直前に淡い紫色に染まってくると、冬から春への季節の変貌を感じ、窓を大きく開け、眼を閉じて微かに漂う春の香りを嗅ぎ逃さないように神経を研ぎ澄ますのでした。

この様な楽しみが味わえるのは、長く寒い冬があってこそと冬感謝しておりました。木々や草花が花をつけ始めると、毎日時のたつのも忘れて眺めいり、「年を取ると次の年にはもう見られないかも知れないと思うと若い頃に眺めていた花々より数倍うつくしく見えるようになった」と、春の訪れと同時に年を重ねる事をも楽しんでいるようでした。

牧山桂子

奥座敷 床間
掛軸:惲南田(うんなんでん)画「春蘭」/中国清代
下:土管残欠/天平時代

2023年3月1日更新ソムリエ岡島直樹さんワイン講座+ディナー 〈第11回〉スペインワインを楽しむ

このイベントは終了いたしました。ご来場の皆様まことに有難うございました。
イベント情報は当サイトのほか武相荘公式Facebookでもお知らせしております。

武相荘のワイン講座 + ディナーの会、今回のテーマはスペインワインです。

画像クリックでチラシPDFを開く(2.2MB)

一口に「スペインワイン」と言っても、種類によって製法も楽しみ方も全く異なるのがスペインのワイン。ひっくるめて言うなら一つの特徴はその多彩さにあるといっても良いかも知れません。

今回もベテランソムリエの岡島直樹さんが、産地の風土や人々の暮らしぶりなども交えつつ、それぞれのワインにあった飲み方、楽しみ方を教えてくださいます。

飲み比べていただくワインは、シェリー、カバをはじめ白・赤数種。
ワインにあわせて武相荘レストランのシェフが腕を振るいます。
1杯1杯じっくりお楽しみください。

(尚お料理はテーブルシェアスタイルでの配膳となります)

ご参考*ワイン講座の以前開催のレポート

岡島直樹 氏 プロフィール

1956年9月18日生まれ
高校入学する春休みにアルバイトとして飲食業に従事し、いつの間にか本業となる。フランス パリ、リヨンにてコックとして修行、イタリア プーリアでイタリア料理を修行も、コックとしての才能に見切りを付け、酒好きも手伝っていつしかソムリエの道へ。
日経レストラン第一回メニューグランプリ入賞1999年首都圏最優秀ソムリエ受賞。サントリーワインスクール、赤土ワインスクール、鶴見大学オープンカレッジ等で講師を務める。際コーポレーション統括ソムリエを経て現在、ワイン食堂 Cantinetto Giglio(世田谷区奥沢)オーナーシェフ

ソムリエ 岡島直樹 氏

〈開催概要〉

  • ソムリエ岡島直樹さんによるスペインワインのお話
    ディナー(各テーブルシェアスタイル、ワインとともに)
  • 【開催日時】2023年4月15日(土)17:00~20:00
    ※開始15分前までに受付をお済ませください。
  • 【会場】武相荘レストラン/定員20名
  • 【料金】お一人様 12,000円(ディナー・ドリンク代込み/税込)
  • 【ドレスコード】男性はジャケット着用にてご参加ください。
  • 【その他特典】武相荘ミュージアム観覧チケット2割引き
    ※ミュージアム入口でチケット購入の際、当イベント参加者であることをお伝えください。
    ※鑑賞はイベント開始前のお時間をご予定ください。ミュージアムは17時終了のため。
  • 【募集締切】2023年4月8日
    キャンセルは開催1週間前までに必ずご連絡ください。原則としてそれ以降のキャンセルはお受けできません。

〈お申し込み〉

  • お申し込みはこちらから/PassMarket
    クレジットカードまたはPaypayでの決済
  • 銀行振込がよろしい方は下記イベント専用窓口までメールでお問い合わせください。
    尚、銀行振込の場合、キャンセル時の返金手数料は自己負担となりますので予めご了承ください。
  • 武相荘イベント専用窓口
    email: contact@buaiso.com
    TEL.090-4367-9708(受付時間: 平日10:00-17:00)

2023年2月16日更新三寒四温

今日は気持ちよく晴れました。

遊歩道の長いウッドデッキ沿いの白梅が、
一つ、二つ、と咲き始めています。

ガレージのカフェ、クラッシックカーPAIGE
柔らかい冬の光のせいか、車体がいつもより艶やかに見えました。

茅葺の前庭

竹林の遊歩道側、見上げると桃色の花がチラホラ
椿・有楽です。

こちらの椿は聚楽
ぽってりと豪華な花で、存在感があります。
竹林出口の左手に咲いています。

椿・明石潟
遊歩道ウッドデッキから見上げた石垣の上に咲いています。

福寿草も咲きました。
レストランテラスの向かい側、
可愛らしい花です。ご来館の際にはぜひ探してみてください。

2023年2月1日更新青柳恵介さんお話会 〜白洲正子 日本の名宝100〜 その7 天野山金剛寺蔵 日月山水図屏風

このイベントは終了いたしました。ご来場の皆様まことに有難うございました。
イベント情報は当サイトのほか武相荘公式Facebookでもお知らせしております。

かつて白洲正子が選んだ「日本の百宝」のリストから、青柳恵介氏が毎回一点をテーマに取り上げ、楽しく詳しくお話をしてくださる講座シリーズ、第7回です。

今回のテーマは、天野山金剛寺蔵 日月山水図屏風(じつげつさんすいず・びょうぶ)
室町時代作(一説に桃山時代)と云われる一組の屏風です。

この宝物を伝える天野山金剛寺(あまのさん・こんごうじ)は、
大阪の河内長野の山あいに広大な境内を構える古刹で、奈良時代からの歴史があります。
貴賤を問わず女性を受け容れてきた「女人高野」としても広く知られ、
また、南北朝時代に南朝の拠点となったことでも有名です。

高さ約1.5m, 幅約3mの屏風2隻の大作。
右隻には太陽に照らされた春と夏の山々、左隻には月の漂う秋と冬の山々の景色。
一双の屏風に、春夏秋冬すべての景色が生き生きと描かれています。

白洲正子は著書「かくれ里」に「私の一番好きな風景画」と記しています。

作品の仕事の規模を思えば、当時の有力者の依頼で作られたことが想像出来ますが
いったい誰が、どんな思いで作ったものなのでしょうか?

今回も、青柳恵介氏が詳しく楽しくお話しくださいます。

国文学と古美術の専門家で、また白洲正子とは仕事でもお酒の席でも親しかった青柳先生。
ご自身の多彩な経験、それから正子との対話をひきつつ、教えてくださいます。
どうぞお楽しみに!


青柳恵介氏プロフィール

古美術評論家。五蘊会会長。觀ノ会発起人。
1950年生まれ。東京都出身。
成城大学大学院博士課程修了。専門は国文学。古美術評論家。成城学園教育研究所、成城大学、東京海洋大学の講師を務めた。
著書に「風の男 白洲次郎」(新潮社 1997)、「骨董屋という仕事」(平凡社 2007)、「白洲次郎と白洲正子―乱世に生きた二人―」(新潮社 2008)などがある。

青柳恵介氏
新潮社刊「古伊万里 磁器のパラダイス」より

開催概要

青柳恵介さんお話会 〜白洲正子 日本の名宝100〜 その7
天野山金剛寺蔵 日月山水図屏風

  • 【日程】2023年3月26日(日) 15:30—17:00(開場15:00/途中休憩有り)
    ※開演5分前までに入場ください。
  • 【会場】旧白洲邸 武相荘 能ヶ谷ラウンジ
  • 【チケット】3,300円(税込)/自由席40名
  • 【イベント参加者ディナー】要・別途お申し込み 5,500円(お食事・ドリンク代込/税込)
  • 【お申し込み締切】お話会3月24日締切、ディナー3月19日締切
  • 【イベント参加特典】武相荘ミュージアム鑑賞券2割引
    ミュージアム入口でチケット購入の際、当イベント参加者であることをお伝えください。
    ※ミュージアム鑑賞はイベント開始前のお時間をご予定ください。ミュージアムは17時終了のため。

お申し込み(お話会)

  • お申し込みはこちらから/PassMarket
    クレジットカードまたはPaypayでの決済
  • 銀行振込がよろしい方は下記イベント専用窓口までメールでお問い合わせください。
    尚、銀行振込の場合、キャンセル時の返金手数料は自己負担となりますので予めご了承ください。
  • 武相荘イベント専用窓口
    email: contact@buaiso.com
    TEL.090-4367-9708(受付時間: 平日10:00-17:00)

お申し込み(イベント参加者ディナー)

  • 1名様 5,500円(お食事・ドリンク代込/税込)
    イベント終了後、参加者だけでのディナーを開催いたします。
    武相荘での一日を心ゆくまでお楽しみ下さい。17:30〜19:30/限定20席
  • ご予約はレストランへ直接お願いいたします。お支払いは当日となります。
    TEL.042-708-8633(レストラン直通) / レストランご案内ページ
    ※「3月26日・青柳恵介氏お話会のディナーを希望」とお伝えください。3月19日締切
    ※キャンセルの場合は、1週間前までに必ずご連絡ください。
    (以降はキャンセル料金が発生いたします)

会場にはウイルス対策を充分に施して開催致します。皆様におかれましても体調管理とマスクの着用をよろしくお願い致します。尚、次の場合、本会はキャンセルとなります。その場合にはご連絡の上払戻しを行います。 (1)参加応募が最少催行人数に満たない場合。 (2)新型コロナへのさらなる緊急対応が必要とされた場合。

2023年1月20日更新紅梅が七部咲き

雨も降り、肌寒い日が続いていましたが
今朝は久しぶりの晴天になりました。

ガレージのカフェ

瓦門から邸内へ入ります。

紅梅が咲きました。
奥は正子の書斎のある、茅葺のミュージアム。
手前はレストラン&カフェです。

今年は2週間ほど早い開花となりました。

鮮やかな色合いが目を引く椿・大唐子。
梅の花とは対照的な大輪です。
ポン、ポンッと、少しずつ、咲いています。

こちらは、例年2月〜3月に咲く椿・聚楽
蕾がたくさん。

遊歩道沿いの万両
鳥が啄んだのでしょうか?実が少なくなっています。

寒い季節ですが、気持ちの良い邸内です。
紅梅のお花見に、ぜひお立ち寄りください。