蝉の声
梅雨の水分をたっぷり吸い上げ、庭園の緑が一層色濃くなってきました。
遊歩道を行くと、「ジーーーーーーーィ」っと、蝉の声の大音量。思わず足が止まります。でも、まだまだ夏はこれから。出始めの蝉は1種類なのでしょうか、いろんな声の大合唱というより、岩に浸み入るような斉唱が聞こえていました。
武相荘の下側斜面を突っ切る、長いウッドデッキ沿いに
大きなオレンジの花、ヤブカンゾウです。この植物の根は漢方薬に用いられるそうです。
斜面の上側にはピラミッドアジサイ。この枝は、自由気ままに伸びているのでしょうか?
大鉢に植ったハスは、最後の花が散ったところでした。
今年も思いのほか沢山の花をつけ、楽しませてくれました。
階段を上に上がると、ショップや、ガレージの休憩所に出ます。
ガレージにはクラッシックカー、白洲次郎が最初に乗った車PAIGE(同モデル車)です。
ガレージは自由にお寛ぎいただける休憩所になっています。
門を潜って、レストランやミュージアムのあるエリアへ。
右手「入り口」とあるガラス戸が、レストランへの入り口です。
今はちょうどカフェの時間、みなさん思い思いにゆったりと過ごされているようでした。
こちらはレストランテラス。今は桔梗とオミナエシが咲いています。
一番奥にある建物、大きな茅葺き屋根が武相荘ミュージアムです。
白洲次郎・正子の住居を往時のままに、次郎の日用品や、正子の着物、骨董を季節ごとに展示してあります。現在は夏展を開催中。
真夏が近づくにつれ、木陰の色も濃くなってきました。
豪雨に打たれて散ったのか、石畳のあいだに笹の葉がびっしり。
最奧の散策路をぐるっと回って山側から望むと、モミジの青葉が爽やかでした。
梅雨が明けるとますますの猛暑が心配されますが、アスファルトの上から邸内の緑の中へ入ると、涼しさに驚くことがあります。武相荘へいらっしゃいましたら、ぜひゆっくりお過ごしください。