入場料改定のお知らせ
武相荘は、2025年1月より有料エリアの範囲と入場料を改定いたします。
今から23年前、2001年10月のオープン時、武相荘は旧白洲邸であった庭園全域を有料エリアと定めスタートいたしました。その後、2014年の駐車場整備/レストランの本格オープンにあわせ、庭園の一部を開放し、茅葺き屋根の母屋ミュージアムを中心とする一部エリアのみを有料という体制に変えて今日まで運営してまいりました。
私設の記念館/ミュージアムとして運営を行っている武相荘ですが、この間、数年おきの茅葺き屋根の葺き替えをはじめ、建物のメンテナンス、樹木および庭園の管理等を継続し、お楽しみいただける環境を維持してまいりました。
この度、改めて120年の歴史を持ち、元は養蚕農家であって、白洲夫婦が自分たちのテイストで作り込んでいった茅葺を中心とする往時の建物と庭園、今では周辺からは消え去ってしまった動植物が息づいている自然環境でもあるこの武相荘を、これからの世代になんとか残していきたいという強い思いに端を発し、あらためて「全域が維持していくべき一つの価値である」という考えに基づき、庭園全域を有料とすることを決断いたしました。
大変有り難いことにオープンして23年を経た今、日本中から白洲次郎・白洲正子に関心を持ってご来館いただける方々があります。二人が住んだ住まいと自然環境に親しみを抱いてご来場いただける皆さま、白洲家エッセンスのもとに企画・開催する様々なイベントを楽しみに来ていただける新しい世代の皆さまも増えてきました。
武相荘を楽しみ、大切に思ってくださる皆さまに、今後もお応えしていけるよう、維持・発展に注力したく、この度の改定にご理解いただけましたら幸いです。
旧白洲邸 武相荘 牧山圭男