島津義秀氏 薩摩琵琶の会
掲載日 2018年9月12日
このイベントは終了いたしました。ご来場の皆様まことに有難うございました。
島津義秀氏プロフィール
加治木島津家第十三代当主
薩摩琵琶弾奏家
昭和39年(1964年)大阪府泉佐野市生まれ。
母方の姓を継ぎ、大学卒業後、母の郷里鹿児島へ移住。
学生時代より、薩摩琵琶、薩摩に伝わる幻の笛「天吹(てんぷく)」及び一撃必殺剣と恐れられた「野太刀自顕流」(通称:薬丸流)を習得。
現在、鹿児島県姶良市加治木町で戦国武将・島津義弘公を祀る精矛神社宮司職の傍ら青少年育成現場「青雲舎」を平成12年に復興。
薩摩琵琶、天吹、野太刀自顕流の研鑽普及に励む。
鹿児島県ユニセフ協会会長、鹿児島国際大学及び県立短期大学非常勤講師■2002年/国連ユネスコ内NGO International Organization of Folk Artより招聘(オーストリア・ウィーン)■2004年/SIGGRAPH 2004 河口洋一郎オープニング・レセプション(アメリカ・ロサンゼルス)■2005年/日系100年プレイベント「女楽」(南米・ブラジル、アスンシオン)■2007年/薩摩焼酎ナイト(フランス・パリ)■2011年/KATANA「刀」RECEPTION in The Peninsula Hong Kong(香港)■2014年/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団などで活躍する7人組「ザ・フィル・ハーモニクス」と共演(鹿児島市)■映画/『長州ファイブ』武術指導、『チェスト』監修、『半次郎』武術指導、出演■著書/『薩摩の秘剣』(新潮新書)、『叙説Ⅱ 特集 鹿児島』(花書房)共著、『薩摩のキセキ』(総合法令出版)共著
猛き琵琶の音色で伝えられる、薩摩の伝統
平和への強き思いに触れる。
500年の歴史を持つ薩摩琵琶の弾奏家、島津義秀氏の演奏会を、10月14日(日)に武相荘で開催いたします。
演奏曲のご紹介
- 『城山』——約20分——
明治10年西南の役で城山の露と消えた西郷隆盛の鎮魂歌をかつての盟友 勝海舟が作った。 - 『蓬莱山』——約10分——
中国の理想郷、蓬莱山をもとに天下泰平の世が永く続くようにという平和を願う歌。「君が代」の曲はこの琵琶歌を元に作曲されたといわれる。
薩摩琵琶について
『薩摩琵琶は芸能に非ず』〜島津義秀さんの思い〜
薩摩琵琶は今から500年ほど昔、現在の鹿児島県南さつま市加世田の領主・島津日新斎忠良が、それまで伝わっていた盲僧琵琶を改良し、新しく歌詞も作り広められたと伝わっています。
当時は戦乱の世で人々は心身ともに疲弊していました。この様子をご覧になった日新公は「世の中の平和はまず人々の教育が第一」と考えられ、神仏を敬う心、人としての生き方などを薩摩琵琶の歌詞に載せ、人々にわかりやすく伝えることに心を砕かれました。
その結果、日新公の教えは薩摩の隅々にまで広く伝わりました。特に[郷中教育(ごじゅうきょういく)]という薩摩藩独自の青少年教育システムの主軸として重要視され長年教え継がれた結果、西郷隆盛や大久保利通をはじめ明治維新で指導的な役割を果たす多くの人材を輩出しました。
このように薩摩琵琶は単に楽器娯楽の道具ではなく、連綿と日新公より教え継がれた精神性を薩摩琵琶をもって体現する修養の道であり「薩摩琵琶は芸能に非ず」と言われる所以でもあります。
明治時代になり、鹿児島から多くの人々が東京に移り、それによって薩摩琵琶も爆発的な人気を博するようになりました。その結果、薩摩琵琶の世界は精神涵養の手段・道具から、音楽・芸能としての方向に傾いてしまったことも否定できません。
しかしながら、現在においても鹿児島の地における薩摩琵琶は、昔からの教えと先人の精神を受け継ぎ、薩摩の伝統を後世に継承していくことを目標に今日まで活動を続けています。
薩摩琵琶同好会は昭和52年に鹿児島県指定無形文化財保持団体に指定され、現在「龍洋会」と「正風会」の二会派がこの伝統を受け継いでいます。
〈開催概要・お申し込み〉
- 出演:島津義秀氏
- 開催日時:2018年10月14日(日)
17:00開演、演奏終了後18:00頃よりディナー初出時、開催の曜日に間違いがございました。訂正してお詫び申し上げます。
- 会場:武相荘 能ヶ谷ラウンジ
- ディナー会場:武相荘レストラン
- 定員:30名
- 料金:1名様 ¥10,000(税込) ディナー料金込
- お支払いは当日ショップ窓口にて承ります。※開演15分前までに受付けをお済ませ下さい。
- その他特典:武相荘ミュージアム観覧チケット2割引
※尚ミュージアムは17時閉館(入館は16時半まで)となりますため、本会へご参加の場合は、ミュージアムご観覧のお時間をイベント開始より前にご予定いただきますようお願い申し上げます。
※当イベントご参加の方/当日に限り有効/ご希望の方はショップ窓口にてお申し付けください。