【開催レポート】
青柳恵介さんお話会 ~白洲正子 日本の名宝100~ その9「法隆寺の五重塔と救世観音像」

“白洲正子の眼” を手がかりに、青柳恵介先生のお話で日本の名宝を巡る、武相荘の大人の講座 シリーズその9を、2024年2月4日(日)に開催いたしました。

今回のテーマは「法隆寺の五重塔と救世観音像」。二つの宝をテーマにしたこともありますが、これまでの回に比べて一層厚いお話の会となりました。

宝の本質を観る、楽しむ上で、欠かすことができない史実、またそれを記録しよう、研究しようとしてきた人々の足跡。創建1400年の五重塔には、こういったものが数多く積み重なっており、

青柳先生は、現代に至るまでに分かってきた大切な発見や情報に、一つ一つ複数の角度から光をあて、紐解いてくださいました。

たとえば、聖徳太子をモデルに造られた救世観音像には百済の様式と北魏の様式が混ざりあっており、それこそが他の国にはない日本らしさの特徴、というお話は大変印象的でした。

青柳先生がご用意くださった資料も豊富で、話に聞き入りながらみなさんしっかりメモを書き込まれていました。外は寒さの厳しい真冬の開催でしたが、会場はたちまち参加者の熱気に満たされていました。ご参加の皆さま誠に有り難うございました。

引き続き次回「その10」の開催もお楽しみに。
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