開催レポート
食で長浜市に親しむイベント “Nagahama Tradition”
2024年12月5日、長浜市と武相荘の観光連携協定のキックオフイベントとして “Nagahama Tradition” と題し長浜の食を楽しむ・発見するイベントが開催されました。
「武相荘を通じて長浜の情報を発信していく企画」第1弾をレポートいたします。
伝統ある長浜の食材にご興味をお持ちの方、次の旅先を検討されている方、長浜に行きたいな、というみなさんにご参考いただけましたら幸いです。
長浜食材を武相荘レストラン流に料理する
武相荘館長・牧山より
「武相荘は次郎と正子が、古い農家だった日本家屋に、若い頃をイギリス・アメリカで学んだ彼らなりの西洋の気持ちを持ち込んで暮らしていたところです。
実は、今日の料理も、食材は長浜を中心に琵琶湖の周りでとれた豊富な食材を使いTraditionと言いながら、西洋風に新しい試みを入れているようです。長浜市さんにも今回の新しい感じを何か持ち帰っていただけたら、嬉しく思います。」
Nagahama Tradition in 武相荘 お料理
解説:長浜観光協会 副会長 山本享平 氏(上部写真・右)
下記のほか、零余子ご飯 が供されました。
鮒寿司
山本さんのお父様が漬けた鮒寿司。鮒寿司は家々の味があり、漬ける人によって味が違う。蔵を持つ所では、蔵に住んでいる菌でそれぞれに個性的な鮒寿司に仕上がる。こちらは米と塩と酒のみで漬けてある。
琵琶鱒のミキュイ
琵琶鱒は琵琶湖の固有種。別名アメノウオ。現地では普段、お刺身で食すことが多い。個体によって、白っぽい身になるのは鮎を食べている。赤っぽいものはエビを食べている。脂がのっていて一般的な鱒に比べ芳醇。※ミキュイは半生の意
近江牛のカルパッチョ
近江牛は滋賀県で3年以上肥育した牛が名乗ることができる。但馬牛を源流にしていることが多い。真剣に取り組んでおり、農家さんによっては消化に良い蒸し草を与えたり、脂の質が高く、3大和牛の中でも融点が最も低い。口に入れたらトロけるよう。
大沢ワインズ
長浜出身の大沢泰造氏が夢の実現として55歳を機にニュージーランドに当時放牧地であった土地を購入し(ワインの好適地と見込み)始めたワイナリー。FLYNG SHEEP というブランドで近年好評かを受けている。
鴨のロースト・自然薯添え
(美味しい鴨のため味付けは塩と胡椒のみ)滋賀は特に北の方では鴨を食べる。地元の人にとっては冬の滋養の大事な食材。漁の網に鴨がかかるので漁師が鴨肉を扱っていた。今でも魚屋さんで売っている。今でも網で獲る。
デザート
伊吹大根・柚子皮の蜜煮添え
短足大根
伊吹山の麓で栽培されてきた伝統野菜で、辛味が非常に強いため、そばの薬味や、鍋のおろしに良い。今回はボイルして絡みを抜き、冷やした状態で供された。繊維感の少ないなめらかな食感。
長浜観光協会 会長 前川和彦 氏(上部写真・左)
「白洲正子さん、長浜では有名ですが、もっともっと、これからも知ってほしい。」
「今回、滋賀の食材でしたが本当に美味しかった。あらためてこういう場所で、皆様とお話しながら食べられて、そういったことが本当にごちそうかなと思いました。正子さんもそういうことが言いたかったのかなと思いました。」
「ぜひ次回は、滋賀県で開催させていただけたらと思います。
お越しいただきたいと思います。本日は本当にありがとうございました。」
協賛:ご協力いただいた皆様、誠に有り難うございました。
- 鮒寿司:旅館紅鮎
- 琵琶鱒:鮎茶屋かわせ
- 近江牛:本家 まるさ
- 鴨:長浜 魚三
- 自然薯:小澤農園
- 農家:久次郎(伊吹山)
- ワイン: 大沢ワインズ
- 日本酒、奈良漬(お土産):山路酒造
- 浜ちりめんのポケットチーフ(お土産):吉正織物工場
- ラングドシャ(お土産):道の駅 湖北みずどりステーション
白洲正子が愛して止まなかった近江。記憶に残る風景に、旅してみませんか?
長浜への旅行・観光につきましては長浜観光協会ウェブサイトをご覧ください。
- 長浜観光協会ウェブサイト
長浜・米原・奥びわ湖を楽しむ観光情報サイト。琵琶湖の観光をもっと楽しく。長浜・米原を中心に北びわ湖の観光情報が満載です。