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2024年4月8日 武相荘の講座レポート
茅葺き職人 相良育弥さんお話会
茅葺きの今とこれからVol.2 〜薄暮か黎明か〜

茅葺き職人で株式会社くさかんむりの代表・親方である相良育弥さんを講師にお迎えし、2024年3月31日(日)に開催した武相荘の講座のレポートをお届けします。相良さんによる講座は約1年半ぶりの開催でした。

全世界の人が異常気象を肌に感じ、COVID-19に苦しんだ数年を経て、今「環境保護」や「持続可能性」が世界中のコンセンサスとして強く打ち出されています。そんな中 “自然素材”というバックグラウンドをもつ「茅葺き」への注目がかつてないほどに高まり、相良さんの会社『くさかんむり』へも、武相荘の屋根のようなスタンダードな茅葺き屋根「以外」の相談・依頼が急増しているとのこと。

お話はまず、近代日本を振り返り、当時試みられた「新しい茅葺き」建築の数々の紹介から始まりました。

紫烟荘(堀口捨己・1926年)紫烟荘図集 (洪洋社)収録写真 From Wikimedia Commons

最初にスライドに映されたのは、堀口捨巳の「紫烟荘」(1926)、オランダのアムステルダム派に影響をうけて建てられたとのこと。ちなみに100年前というと茅葺き屋根がまだまだ一般家屋のスタンダードだった時代です。

続いて年代順に、今井兼次(1930)、白井晟一(1941)、アントニン・レーモンド(1962)、村野藤吾(1971)、さらに2000年代に入ってからの隈研吾氏による建築などを辿っていきました。

どの建物も、我々が日本の伝統建築として頭に浮かべる茅葺きとはまた違う、モダンで個性的なものばかり、参加者からは驚きの声が漏れていました。

スライドは海外の建築物へ。ヨーロッパでは、第二次大戦で一旦新しい建築が途絶えたものの、1990年代からオランダ、デンマークなどを中心に北ヨーロッパ諸国において、一種の社会実験を伴うかたちで茅葺きの『新築』が増加していきます。

そして今、
持続可能性、脱炭素、SDGs、サーキュラーエコノミー、エシカル、リジェネラティブ…などという言葉とともに、オランダなどでは、茅葺きの新築が加速的に増加しているとのこと。オランダでは、水辺にそびえる市庁舎や、新しい消防署(!)までが茅葺き。ヨーロッパ人の秀逸なセンスで景色と調和した、未来的な茅葺きを見ると、羨ましいような気持ちが湧いてきます。

続いて、相良さんがここ数年の間に手がけた、『屋根以外の』茅葺きの紹介へ。
日本では現状、消防法が壁となり、特に都市部では新築の茅葺き屋根を築くのは難しいそうです。しかし天然素材による美しい手仕事を、商空間・住空間に取り入れたいという要望は多く、それに応える形で様々な仕事を行われています。

壁面装飾や、アパレルの什器、期間限定のイベント会場や、子供たちの遊び場など、ヨーロッパの現代茅葺きに負けないぐらい、かわいらしかったり、楽しい、美しい茅葺きが、次々にスライドに写されました。

働き手についても明るい話題が。一時は職人の高齢化が進んでいた茅葺きの世界ですが、近年になって職人を志す若者が増えているそうです。
特に女の子に元気があり、神戸で一番多くの職人をかかえる相良さんの『くさかんむり』も、今では男女比は6:4、それに伴い考え方もリフレッシュされた部分もあり、一緒に働く仲間のことを改めて考えることで、自分たちも働きやすくなった、職場環境が良くなったとのこと。

職人としてだけでなく事業家としての相良さんのセンスを感じるお話でした。

―――講座は休憩を挟んで後半へ―――

さて、ここで、あらためて今回の講座の題名を思い出しましょう。

茅葺きの今とこれからVol.2 〜薄暮か黎明か〜

相良さん
「ここまで『黎明』の話をしてきたんですが、自分も茅葺きの世界でこれだけやってきて、仕事も社員も増えてきている状況があるんですけれど、世の中の茅葺きの状況を冷静に見渡してみると、まてよ、う~~~ん。となってしまうことがあります…」と腕組みをしながら始めました。

相良さんの地元であり、会社を構える神戸市。実は神戸市の茅葺き屋根はあの白川郷よりも多いそうです。市政も文化財保護に積極的で、茅葺きに関しても補助などの制度が手厚く、他地域に比べても茅葺きを存続しやすい環境が整っています。しかし、市の棟数データによると茅葺き住居は年々減っているそうです。

「補助の手厚い神戸市、かつ全国一多数の茅葺き職人を抱える会社『くさかんむり』があるにも関わらずこの減り方です。
全国の状況については(農水省は集計を出していないので)確かな数字は分からないのですが、日本中の職人はみんな知り合いなので、漏れ聞く印象からすると、日本全体では神戸市よりもさらに急速に茅葺きが減ってきている状況です。」

一方、ヨーロッパに目を向けてみると…

オランダは、九州ほどの面積の国ですがそこに日本の10倍ぐらいの職人がおり、新築が年2000棟のペースで建てられているとのこと。(驚きです!)
しかし、ここに一つ、相良さんが思う大きな問題が潜んでいました。それは…原材料である「茅」を輸入に頼っているという点。オランダの公式情報では75%が輸入となっています。(ほぼ中国から)。・

輸入の茅を使うことの問題点とは? まず一つは検疫の関係で消毒の必要性があり、消毒の薬剤に安全性の問題があること。直接触れる職人の健康に関わるし、よくわからないもので消毒された茅では、葺き替え時に畑に入れるなど自然へ帰すことも出来ないかもしれません。もう一つは外来生物の問題。
「いくら検疫を通したとはいえ生き物たちはしたたかなので、必ずくぐり抜けて入り込みます。」

相良さんは続けます。

「今スマホでインスタ(Instagram)を開いて、1本メッセージしたら一束〇千円とかで、1週間足らずで茅束が送られてきます。そういう世界です。

出来上がる建築物のことだけを考えたり、経済効率を優先すると、そうなってしまうんだけど、それをやったら駄目だと思うんです。――こんなことしてたらSDGsでも何でもない。」

「僕はオランダの感じには違和感がある。それには『営み』が欠けていると思うんです。」

――出来るだけ地元の素材を使って、使い終わったら今度は肥料として畑に帰すことができる。茅葺きにはこの一つのサイクル、『営み』が、まるごと含まれるはず。

「新しく茅葺きの世界に入ってきてくれる後輩たちの生活のことも考えると、茅葺き以外の仕事も、一つ一つが大切な仕事ではあるんですけれど…」

相良さんが修業時代から、大変な思いもした若いころから、それでも魅力を感じ、携わりつづけている茅葺き。

現場で出会ってきた、おじいちゃん、おばあちゃん達の写真をスライドに投影しながら、
「おじいちゃん、おばあちゃんたちの顔を思い出すんです。この人たちに顔向けできる仕事をしなければならない。」

「茅の育つ萱場には、万葉集にも詠まれた花が咲きます。野生の桔梗や、カワラナデシコ。茅のなかに生きる虫や、それを狙う鳥。小さな小さな萱ねずみ。ここには数千年間を通して結ばれてきた、人と自然の関係性がある。」

「それから茅葺きの良いところは『関わりしろ』があるところ。子供が参加できる場面が沢山ある。職人じゃない一般の方が関われる、関わりしろがある。みんなでワイワイ一緒にやったらいいんです。」

「年2000棟は、将来の仕事を思うと素晴らしく聞こえるけれど、輸入の茅に頼るという方向に、日本は走っちゃいけないと思っている。
幸い日本は、茅葺きの停滞と減少の時期があったことによって、オランダと同じような方向に走らずに済んでいる。国内で自給自足できているんで、これを大切にしてここから本当の意味での『黎明』にしていきたい。」

「最近、仏教の円相に興味があって、禅宗の。いろんな円相を調べては集めてるんです」

「今いちど、茅葺きの『営み』の部分をひとつひとつ丁寧にやっていきたいと思って。出来るだけ地元の素材を使い、使い終わった茅は、有機農家さんへ渡し土へ返す。当たり前のことを投げ出さずに、丁寧にやっていきたいなと。」

「いい『円』が描けたらいいなと思って。いい調子に掠れた感じもあるような、自分にとって皆にとってよい円を描けたらと思います。」

あらためて茅葺きの基本を、丁寧にやっていきたい。そう語る相良さん。
今年から稲作にも本腰を入れて取り組まれているそうです。(このお話は次回、続きを伺えそうですね!)

以上、武相荘の講座 茅葺き職人 相良育弥さんお話会
茅葺きの今とこれからVol.2 〜薄暮か黎明か〜 レポートでした。

参加者の皆さま、誠に有難うございました。
相良さんの次回登場にもご期待ください。

2024年3月21日 春の花々

駐車場側の入り口から、邸内へと続く遊歩道。竹林のトンネルです。

吹いては止み、吹いては止みを繰り返す、春の風に
竹林の笹がサラサラ、サラサラと心地よい音を奏でています。

トンネルを抜け、長い橋のようなウッドデッキへ。

下側斜面には、井戸水が注ぎ込まれていて
今は、柔らかな緑が一斉に吹き出して来ています。

反対側、石垣の上には赤い花が沢山。

手前の淡い黄色の花は、日向水木(ヒュウガミズキ)。

椿・明石潟(あかしがた)
椿・熊谷(くまがい)

星型がかわいい、ウグイスカグラ。散策路にも咲いています、探してみてください。

こちらは土佐水木(トサミズキ)。
花がほころび始めました。大きな木です。
黄色の花が満開になった姿はすばらしく、今から楽しみです。

ウッドデッキの階段下に、蓮の植った大鉢があります。
まだ今年の芽は出てきていませんが、メダカが元気に泳いでいました。

階段を登って、建物側へ邸内を進みます。

こちらは次郎のガレージを改装したオープンカフェ(休憩所)
外で寛がれる方も多くなってきました。

ミュージアムとして公開している茅葺きは、白洲家の母屋だった建物です。
現在は春展を開催中

ミュージアムの正面が竹林です。

椿・黒侘助

中央の建物がレストラン。11時オープンです。天気の良い日はテラス席もおすすめです。

椿・胡蝶侘助

ヒメツルニチニチソウ。
レストラン入口の対面、門側の庭に紫の花を咲かせています。

椿をはじめ種々の花が、次々と見ごろを迎える季節。
ぜひ遊びにいらしてください。

2024年3月8日 服飾ジャーナリスト山本晃弘さんの
「装いと暮らし。変わるもの、変わらないもの」vol.3

クラシックなのに現代的! スタイリッシュなのにユーモアがある!!
ソリマチアキラさんと語る「イラストとファッション」

日曜日の午後、友人の家を訪ねるような気持ちで武相荘にいらっしゃいませんか。もとは養蚕農家だったという建屋の風情や庭に繁る竹林には、白洲次郎と正子が暮らしたころの雰囲気が感じられます。緑が薫る春の日に、ゆっくりとした時間を共に過ごしましょう。

服飾ジャーナリスト山本晃弘さんがゲストを招いて語り合うトークイベント「装いと暮らし。変わるもの、変わらないもの」。今回のゲストは、イラストレーターのソリマチアキラさんです。

数多くのメンズファッション誌で描かれる、クラシックな装いの紳士。広告や書籍の装丁を飾る、どこかユーモアを感じさせるキャラクター。その幅広い画風は、ソリマチアキラさんご自身の「装いと暮らし」から溢れ出てきているように感じます。じつは、山本晃弘さんの著書「仕事ができる人は、小さめのスーツを着ている。」の表紙イラストも、ソリマチアキラさんが描いたもの。

ウェルドレッサーであり、旧車に乗り続ける車マニアであり、ラテン音楽バンドのボーカリストの顔も持つソリマチアキラさん。素敵な絵を生み出す、現代のジェントルマンの審美眼に迫ります。

プロフィール

ソリマチアキラ

ソリマチアキラ
1966年、東京都出身。広告やCM、国内外の雑誌、書籍の表紙、ロゴデザインなどを数多く手掛けるイラストレーター。コミカルなタッチやファッションイラストレーションなど、幅広い画風で制作を続けている。

山本晃弘

山本晃弘
服飾ジャーナリスト。「メンズクラブ」「GQ JAPAN」などを経て、2008年に編集長として「アエラスタイルマガジン」を創刊。現在は、エグゼクティブエディター兼 WEB編集長を務めている。2019年にヤマモトカンパニーを設立し、編集、執筆、広告制作を手掛ける。

開催概要・お申し込み

タイトル 服飾ジャーナリスト山本晃弘さんの「装いと暮らし。変わるもの、変わらないもの」Vol.3〈ゲスト〉ソリマチアキラさん
日程

2024年4月21日(日) 14:00~15:30

13:30開場 ※開演5分前までに入場ください。
会場 旧白洲邸 武相荘 能ヶ谷ラウンジ
定員 全席自由・30名
参加費
お申し込み
  • 3,300円(税込)
  • 【参加特典】イベント終了後、武相荘ミュージアムを無料で観覧いただけます。
    ※イベント受付時にミュージアム観覧パスを配布いたします。
  • お申し込みはこちらから/PassMarket

    クレジットカードまたはPaypayでの決済
    銀行振込がよろしい方は下記イベント専用窓口までメールでお問い合わせください。尚、銀行振込の場合、キャンセル時の返金手数料は自己負担となりますので予めご了承ください。
  • 当イベント専用窓口
    email: money-m@ponycanyon.co.jp
    TEL.080-3482-8908(受付時間: 平日10:00-19:00)
募集締切 2024年4月20日

2024年3月5日 【開催レポート】
第15回 お能への誘いの会「三輪 神遊」

第15回お能への誘いの会「三輪 神遊」を2月24日(土)に開催いたしました。
講師は、4月に国立能楽堂でこの「三輪 神遊」舞台本番に挑まれる、主人公を舞うシテ方の友枝雄人氏と、小鼓方の成田達志氏、そして国文学者の青柳恵介氏です。

まず最初は、青柳先生から能作者の世阿弥が下敷きにした、三輪山の神々の伝説と、実在の人々のお話。世阿弥が何を描こうとしたのか。舞台への理解が数段深まった想いがしました。

シテ方の友枝雄人氏からは、能「三輪」の特別な演出を表している小書「神遊(かみあそび)」について「能の格と江戸時代の封建制度との関連性」についての興味深いお話、またこの能は天照大神の天岩戸(あまのいわと)伝説を表してもおり、日本の舞踏の原初の形を取り込んだ能であることが語られました。

囃子方の成田達志氏は、能の五流における「三輪」の相違について、また喜多流の三輪は非常に華やかな曲であることとともに、小書「神遊」がついた場合の、一の笛からはじまる始めの演奏が、一般の能と違う演出になっていることなど、実際の発声も添えて分かりやすく教えてくださいました。

後半には友枝氏・成田氏による実演、さらに参加者ワークショップとして小鼓の演奏体験もさせていただきました。駆け足にも感じるような濃密な90分間となりました。

武相荘 お能への誘いの会 次回開催もどうぞお楽しみに。
(最新情報は当ウェブサイトおよび、Facebookでお知らせいたします。)

2024年3月5日 【開催レポート】
青柳恵介さんお話会 ~白洲正子 日本の名宝100~ その9「法隆寺の五重塔と救世観音像」

“白洲正子の眼” を手がかりに、青柳恵介先生のお話で日本の名宝を巡る、武相荘の大人の講座 シリーズその9を、2024年2月4日(日)に開催いたしました。

今回のテーマは「法隆寺の五重塔と救世観音像」。二つの宝をテーマにしたこともありますが、これまでの回に比べて一層厚いお話の会となりました。

宝の本質を観る、楽しむ上で、欠かすことができない史実、またそれを記録しよう、研究しようとしてきた人々の足跡。創建1400年の五重塔には、こういったものが数多く積み重なっており、

青柳先生は、現代に至るまでに分かってきた大切な発見や情報に、一つ一つ複数の角度から光をあて、紐解いてくださいました。

たとえば、聖徳太子をモデルに造られた救世観音像には百済の様式と北魏の様式が混ざりあっており、それこそが他の国にはない日本らしさの特徴、というお話は大変印象的でした。

青柳先生がご用意くださった資料も豊富で、話に聞き入りながらみなさんしっかりメモを書き込まれていました。外は寒さの厳しい真冬の開催でしたが、会場はたちまち参加者の熱気に満たされていました。ご参加の皆さま誠に有り難うございました。

引き続き次回「その10」の開催もお楽しみに。
(最新情報は当ウェブサイトおよび、Facebookでお知らせいたします。)

2024年3月1日 『武相荘の春』展 2024

会期: 2024年2月27日(火)〜5月26日(日)
尚、祝日を除く月曜は休館日です。
ミュージアム開館時間:10時~17時 (入館は16時半までとなります)

『源氏庭遊』(京都・丸平大木人形店製)
白洲正子の実家である樺山家誂えの日本人形
奥座敷/お雛様に替わって4月1日より展示中

正子は、毎年春の訪れを楽しみにしていました。冬が終わりを告げる頃、雑木林が芽吹く直前に淡い紫色に染まってくると、冬から春への季節の変貌を感じ、窓を大きく開け、眼を閉じて微かに漂う春の香りを嗅ぎ逃さないように神経を研ぎ澄ますのでした。

この様な楽しみが味わえるのは、長く寒い冬があってこそと冬感謝しておりました。木々や草花が花をつけ始めると、毎日時のたつのも忘れて眺めいり、「年を取ると次の年にはもう見られないかも知れないと思うと若い頃に眺めていた花々より数倍うつくしく見えるようになった」と、春の訪れと同時に年を重ねる事をも楽しんでいるようでした。

牧山桂子

2024年2月21日 春雨

1月末からの好天もあり、よく咲いて楽しませてくれた梅の花です。

さらさらと細く降り続く春の雨が降り注いでいます。

崖の上に立つガレージの休憩所からは、梅の木がよく見えます。

クラッシックカー PAIGE

遊歩道のウッドデッキ、周辺ではあちこちで椿が咲いています。

こちらは「村下」という種類。

ぽってりとした桃色の花が艶やかな「聚楽」はこれから、蕾が色を見せてきました。

レストランや茅葺のミュージアムがある、瓦門の先にも何本もの椿があります。

「大唐子」今年はよく咲いています。

野の花も春を告げています。これは菜の花ですね!
土手にはフキノトウが生えていて、武相荘レストランの貴重な食材となっています。

寒さが和らぎ切る前、春のはじまりを見つけに、ぜひご来館ください。

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